汗蒸幕とあかすりエステ
=韓国汗蒸プラザにて=
足つぼマッサージ フェイシャルマッサージ スポーツマッサージ
ソウルは交通費、食費などの物価が安いので、現地に到着さえしちゃえば、コストを低く旅することができます。その低コスト旅行のなかで、ただひとつ、猛烈に贅沢だったのが「汗蒸幕とあかすりエステ」でした。客の中でも中学生が訪れることはめずらしかったらしく、好奇心まんまんのおばちゃんたちに娘はいろいろと質問されたそうです。 基本コース(W80000)には汗蒸幕(サウナ)とあかすりエステと高麗ニンジン風呂と珠サウナ、シャンプーときゅうりパックがついています。 よもぎサウナは別料金。うぶげ抜きエステも足つぼマッサージもスポーツマッサージもすべて別料金です。それぞれがW40000ずつくらい。 テレビであかすりエステをみたことがありますか。 そんな好奇心から、通販やテレビショッピングでミトン型になったあかすりのタオルを買って自分でやってみたけど垢なんて出なかったという経験はありませんか? ソウルでは、ほんとうに巨大な消しゴムのかすのような垢が、たくさんボロボロととれました。 何が違うんだろう? まず汗蒸幕(遠赤外線サウナ)に入って汗を1リットルほど流して、新陳代謝を高め、老廃物を排出します。そのあとで高麗人参風呂で皮膚を柔らかくしてからあかすりをするからこそ垢が出るのだと思います。 並列されたあかすりベッドはしきりがないので、隣の裸が気になりました。あかすりのおばちゃん達は、黒のタンキニを着ていました。ベッドの上の自分が無機物になったような感覚になるのは、出産時以来のことです。中学生には強烈な体験だったとおもいます。 ひじとひざがつるつるになりました。 汗を流すところという点ではいわゆるサウナだと思うのですが、熱いだけのサウナとはちょっと違うそうです。 汗蒸幕はふつう女性ONLYです。 汗蒸幕から出たあとはへろへろにくたびれますが、とっても心地よい疲れでした。ホテルでぐっすりと眠れました。スポーツで汗を流すほど若くなくなったら汗蒸幕がおすすめです。まちがっても、朝から汗蒸幕などというスケジュールをお立てにならぬよう。終わったあとは洗い髪すっぴん状態です、あとは寝るだけにしましょう。夜10時に入って夜中の12時すぎに帰ることも可能ですから。 あとから聞いた話によると、日本のサウナよりかなり温度が高く150℃だとか。そら、熱いはずです。下着の着替えを持っていくとよいでしょう。
汗蒸幕の次が高麗人参風呂でした。まっくろなお湯の表面に、怪しい泡がたっています。その泡のきめは細かくなかなか消えません。せっけんや水しぶきの泡とは違い、いわゆる汚れたどぶ川のよどみにあるような汚らしい泡を連想します。そして、においはもちろん高麗人参のくさい香りです。泡はサポニンで保湿効果があるんですって。でもそのあとであかすりするんだから、無意味なような気がします。 あかすりのあと、すりおろしたきゅうりをおでこと両頬にのせてくれます。冷やっとして気持ちよかったけれど、じっとしているうちに顔がぴりぴりしてきちゃいました。瓜アレルギーってあるのかな? 私はメロンを食べるとのどがかゆくなって、むかむかするのですが、スイカやまくわうりなどもよく似た症状になります。きゅうりも食べる分にはよいけれど、顔にぬるのは苦手かも。 タイルが翡翠(ひすい)なんだそうです。よくわかりませんが、トルマリンという鉱物の健康グッズがありますでしょ?それとよく似た作用があるらしいです。「人間と同じリズム」を翡翠はもっているんだとか。そして、それが肩こりに効くんだとか。 あかすり、きゅうりパックなどのメニューを終えたあとで、仕上げに入りました。玉サウナの熱さは汗蒸幕のことを思えば楽勝でした。 写真をみるかぎりでは、体力をつかわなさそうな印象をうけます。 座るところに丸く穴があいているいすは、まるで時代がかった洋式便座のようです。 これ、普通の柔らかいマッサージです。あかすりの時に充分マッサージしてもらったので、余計な施術でした。なんでスポーツマッサージと呼ぶのでしょう? これまた普通の顔マッサージです。 足の裏を重点的に攻める指圧です。 くすぐったくもなく、我慢できないほどの痛さでもなく、さりとて気持ちいいわけでもない、不思議なマッサージですが、ツボの刺激で血行がよくなったり、利尿作用につながったり、五臓六腑に訴えるという効果は納得です。 仕上げに足首より下をパラフィンパックしてもらいます。 |