てんぷら屋台はブラックボックス

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道路へ一歩でると、屋台に出会います。

私の選んだホテルは町工場や内装品の代理店のある東大阪のような下町に建っていました。

そこで働く人たち相手に屋台が朝から深夜まで営業しています。

いえ、ソウル中が朝から深夜まで機能しているのです。

屋台のおばちゃんは、いつ寝るの?

   

これが天ぷら屋台。

立ち食いです。客は好みの天ぷらを、金属のトングでつかんで食べます。

トングはそのまま次の客もつかいます。

お好みでカウンターに置いてある、韓国醤油(ピリ辛)をつけて食べます。

一口食べたらまたつける。二度づけOKです。

トッポッギは汁系なので、お椀が必要です。

ここは屋台、汚れた食器は洗浄できません。

メラミン樹脂のお椀にビニール袋を重ねて、そこへお玉ひしゃくで2杯よそってくれました。

 

天ぷらにしてしまうと中身が何か、さっぱりわかりません。

「これ、何?シュリンプ?」(と、わかっているものを指差してコミュニケーションをはかる)

「けけけ エビー」

「これ、何? すし?」(次は、細まき寿司みたいに海苔でまいてあるものを指差す)

「けけけ ノ・リ・マ・キ」

バカにしたような笑い方で、教えてもらってもねえ。

客のおねえさんに救いを求めましたが、彼女は英語がわかりません。

韓国人は日本人以上に英語がヘタクソです。

 

初日は、エビとかイカとかなんとなく中身がわかったものを注文しました。

トッポッキなんて初めて見たので 何?って聞いたら、トッポッキと教えてくれ、それがオーダーになってしまいました。

普通は屋台であつあつを立ち食いなのですが、屋台のおばちゃんの冷たい対応と

両隣のお兄さん、おねえさんがあまり協力的でなかった(英語が通じない)ので、ホテルに持ち帰ることにしました。

トッポッキ(唐辛子餅) W2000

赤くて気色悪いけど、以外にさわやかに甘すっぱく辛さはマイルド。

巨大マカロニのような姿であるが、実は餅。

食べてみると、餅というよりすいとん団子に近かったです。

エビとイカ W1000

もって帰ると言ったら、たのみもしないのにハサミで刻んでくれた。

かなり美味。日本で言うゲソなんだけど、イカの太ももでした。

料亭で食べる天ぷら衣ではなく、家庭で揚げた天ぷらの衣です。

とてもおいしかったので、翌朝もういちど、通勤客の人といっしょに並んで食べました。

朝晩立ち寄った天ぷらやは、最初こそ、うさん臭くあしらわれましたが、

2回目からは急に愛想よくしてくれたのでした。

中身が知りたきゃ、かじればよいのです。片端から食べました。

キムチをサンチュの葉で巻いたもの
(たぶん) W100

非常においしく、おかわりしました。

ほんの少しピリ辛で、日本に帰ったら真似しようと思った一品です。

エゴマキムチ巻きとデジカメ画面をみたガイドが言ったけど、こうしてよい環境でみると葉の色がサンチュです。エゴマは青じそ、サンチュはチシャ。

ノ・リ・マ・キとよばれたもの W100

確かに焼海苔で巻いてあるんですけどね。

はるさめの煮たものを海苔でまいて天ぷらにしてあるんだよ

うす味。味付けには共感できませんでした。

焼海苔で巻くなら、プルコギ&はるさめとかのコラボレーションのほうがおいしいと思いました。

スンデ W100

豚の腸にはるさめと血を詰めてあるもの。

グロい外見にホルモンのソーセージを想像していましたが、味、食感、素材ともにソーセージではありません。意外に淡白な味です。

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