勝ったね!と思った瞬間
映画館の前で、カワハギのぺったんこやタコ足の干物を火であぶって売ってくれる屋台がありました。 日本では映画といえばポップコーン、韓国では魚の干物が定番です。 ガイドブックに、「屋台ではボられますから、値段をきいてから」と書いてありました。 でも韓国語はさっぱり理解できないのでした。 そこへ一組のカップル(後ろに立つラガーシャツの若いお兄さん達)がタコ足を買い物。 じーっとみているうちに食べたくなりました。
そこで、私も注文。はじめて、「ひとつ=ハナ」 だと覚えました。 タコ足を指差して、「これ、ハナねっ!」 そしたら、おばちゃんがハサミでタコ足を刻みながら、3500ウォンといいました。 うっそ! さっきのカップルは紙のお札だけ渡して釣り銭はもらわなかったよ! と、指を差したり、体中で抗議したら3000ウォンで商談成立しました。 韓国では1000ウォン以上はお札、500ウォンは硬貨なのです。
娘が、「たったの50円で熱くなるなよ」と言いました。 いや、金額の大小じゃないんです。 |
タイでVISAカードや円がさっぱり役にたたなかったのを教訓に、しっかり韓国ウォンを準備しました。 (実際には円は地下鉄、屋台・地元専門店以外、ほぼオールラウンドで使えます) 危険防止のために、娘と私で半分ずつ持つことにしました。 客引きに呼びとめられ商品をみせられたとき、値段を提示される前に財布を見せて 「40000ウォンしか持ち合わせてない」「40000ウォンでね」と宣言しました。 そして、40000ウォンぽっきりで買い物しちゃいました。
すんなり、価格の折り合いが決まったわけではありません。 40000ウォンは、たぶん、原価すれすれです。この2倍で売りたかったんだろうな。 いきさつを知らない同僚があとから入ってきて、4000ウォンと聞いたら内輪受けしてずっこけてました。 この店では、私の財布の一万円札を見つけて、すかさず「円でもいいよ!」といいました。 「3000円にしてくれるなら考えましょう」 そりゃあそうでしょう。レートの関係上、円建てだと韓国側の得になりますからね。 でも、円はダメです。私が損します。 今の損を取り返そうと、もう一個買わせる雰囲気だったので、背中であっかんべーをして店をでました。
「財布に小額しか入れない」作戦は次の旅の時にも役立ちそうです
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