三輪大神神社ぶらぶら

大神神社から山之辺の道方面へ

 

何年ぶりかのおだやかな元旦をむかえ、大神神社に初詣に参りました。

大神とかいて「みわ」と読みますが、地元の人は「おおがみさん」とよんだり「みわさん」、「おおみわじんじゃ」とよんだりします。

大神さんの神様は大物主大神(オオモノヌシ)で、日本で一番最初の神社と言われています。大神神社には本殿がなく拝殿しかありません。三輪山=三諸(みむろ)の山自体がご神体だから、おまつりすべきものを祀る本殿は不用なのです。

正面の大鳥居をくぐり拝殿にお参りした後、山之辺の道方面へ足をのばして山之辺の道のほんの端っこの狭井神社、久延彦神社をまわってくだりました。

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平成十八年の大和の元旦は、穏やかな一年を予言するかのようにうららかに晴れました。

陽気に誘われて大神神社にいきましたら、誰もがおなじ気分だったと見えてその人手の多いことといったら、ぎゅうぎゅう詰めでした。

年々晴れ着の女性の姿が減りますが、今年も参道は平服の方でいっぱいです。

 

拝殿で今年一年ええことがありますように、とお祈りした後、さっさと帰らずにむかって左側の撫でウサギさんにお願いに行きます。

毎日なでていると願い事が叶うそうですが、一度だけでもご利益があるかもと思い撫でました。

大神さんのご神体は白ヘビなのに、どうしてウサギかといいますと、因幡の白兎がお供にくっついてきたからです。

ところで拝殿近くの柵にほんまもののウサギさんがつながれていましたよ。だれがつれてきたんでしょうか?

その次は、さらに北側の小みちに進んでいきますと久すり道という石碑と鳥居がみえます。しめ縄も新しく、決してこの行く先が付け足しの道でないことがわかります。

鳥居の向こうは山辺の道に続いていて、病気平癒の神様と知恵の神様のおられる神社があります

こちらの参拝客も行列ができています。大神さんに参った人の何割がこちらまでこられるのかしら?

久延彦神社へ向かう途中には、奈良盆地の東の端にたち、西の山の稜線を一望できる丘があります。古代から奈良の人は大和三山と二上山をみて季節を感じたことでしょう。

西方を眺めました。左から香具山、畝傍山、耳成山、大鳥居です。畝傍山の上に西日が傾いています。

少し視線を北側にむけますと、二上山がみえます。