京丹ブロック 2025聖年
京都北部ブロック・カトリック丹後教会
宮 津 教 会 堂 巡 礼
2025年6月29日(日)
フラン ス人司祭が創建した現役最古のカトリック聖堂
この聖堂は、 パリ外国宣教会から派遣されて丹後地方で宣教を進めていた
ルイ・ルラー ブ神父が設計、地元の職人が施工して、明治29年(1896年)に建立されました。
現在もミサが ささげられている教会堂としては、日本最古の木造カトリック聖堂です。
外観はロマネ スク様式を基調として瓦屋根をいただき、昭和2年の北丹後地震のために
正面ファサー ドは改築されましたが、それも含めて日本における教会堂建築史上に重要な地位を
占めていま す。大浦天主堂(国宝)がある長崎県ではなく、京都府北部の宮津市に所在しているという点でも、
日本におけるカトリック宣教の足跡を知るうえで貴 重です。
細川ガ ラシャの信仰を受け継いで
宮津は戦国時 代のヒロインのひとり、細川ガラシャが夫君・細川忠興と幸せな結婚生活を送った土地です。
大坂に移った後も丹後国主の妻として往来を続け、 領地での布教も計画していました。
敵の人質にな ることを拒み、信仰を貫いた彼女の死は宣教師たちによってヨーロッパに伝わり、
多くの人々が感銘を受けました。約190年後に宮津に居を定めたルラーブ神父は、同じ信仰 に結ばれた人物が
かつてこの地 にいたことに、神の計らいを感じたことでしょう。
聖堂の建設に も、ガラシャの信仰を引き継ぎ発展させようという側面があったに違いありません。
それからさら に一世紀以上が過ぎ、宮津洗者聖若翰天主堂はいまも信仰の灯を燃やし続け、祈りの場として人々を迎えています。
巡礼バスの札名称