仏塔のお話-2 |
日 本 |
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我が国の仏塔ですが先述で塔婆から塔になったと言いましたが塔婆はお彼岸やお盆 古代の仏塔は心柱を守る建物です。五重塔でも三重塔でも構いませんが見栄えが良 平安時代の我が国では仏塔が流行いたしまして「浄瑠璃寺」辺りを現在は「当尾」です |
大官大寺跡 |
木造塔は三重塔から十三重塔まで建立 |
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飛鳥時代の寺院は国家鎮護の寺院ではなく私寺でしたので仏塔は仏陀そのものとし
我々がよく目にする三重塔、五重塔は先述の多檐塔に対して多重塔とか多層塔と呼
多重塔は一層ごとに積み重ね式で建築されますので一体化した建築ではありません。
仏塔の中備として中の間には間斗束か蟇股、脇の間には間斗束か蓑束だったのが近
古代の仏塔では正面性を示さず四面が正面ですが、舎利崇拝から仏像崇拝へと変わ |
相 輪 |
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![]() サーンチー第一塔 |
![]() モラモラドゥ |
「相輪」についてですが「傘蓋」は日差しが強いインドでは釈迦 |
![]() 相輪(法隆寺五重塔) |
は露盤とは最下部にある四角形のものを指し相輪全体を「九輪」や「相輪」と呼んだりし |
心 柱 |
「心柱」の役割ですがあくまでも相輪を支えるものであり構造的には建築とは関係な 心柱は2本繋ぎか3本繋ぎとなっているのが通例です。その訳は重量のある相輪を |
心 礎 |
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「橘寺五重塔」の心礎は |
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基壇上式・心礎(野中寺・白鳳時代?) |
心柱を立てる場合、掘立式では心柱の根元が腐食して長持ちしないので長期的な保 |
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基壇上に礎石、心礎が設けられたのは「本薬師寺」が最初ではないかと言われており |
多 宝 塔 |
我が国で仏塔と言えば多層塔(多重塔) |
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解決策として裳階が付けられたのが多宝塔と言われております。多宝塔の一階頂部の 密教系寺院でも天台宗系の寺院は三重塔が多く、真言宗系の寺院でも多宝塔だけで 「多宝如来」の多宝塔に「釈迦如来」を招き入れた2如来が並座で祀られました。それ |
切幡寺大塔 |
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![]() 切幡寺大塔(二重塔) |
![]() 上層の間口は3間 |
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![]() 初重の間口5間(2,3,4は出入口) |
「切幡寺(きりはたじ)」は徳島県阿波市に所在し四国八十八個所の十番札所です。 |