浄瑠璃寺 「浄瑠璃寺」は京都府の「山城(やましろ)」というところにある真言律宗のお寺で、山
現在の境内は地形的に狭小の地域で多くの堂宇を設けることが出来ないため創建当 現在は北が正面で、小山に囲まれた決して広いとはいえない境内で、中心にある宝
浄瑠璃寺とは創建当初の本尊が、現在の「三重塔」に安置されている「薬師如来像」で
浄土伽藍の浄瑠璃寺は、時間の流れを忘れさせてくれ、本当にくつろげ、穏やかな |
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参 道(正面が山門) |
山門を潜るとすぐに宝池 |
山 門 |
掘辰雄の『浄瑠璃寺の春』に「傍(かたわ) |
三方が小高い丘に囲まれたこじんまりとした境内で、右手に本堂、中央に宝池、左 |
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本 堂 |
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三重塔前から本堂を望む |
燈籠(本堂前) |
阿字池(宝池・苑池)の東岸が現世の「此岸(しがん)」で、対岸の阿字池の西岸がお彼 |
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軒下(二軒の平行角垂木) |
舟 肘 木 |
柱に直接桁をのせる |
端 の 間 |
格 子 戸 |
留 蓋 |
薬師如来を本尊とする浄瑠璃寺の創建は永承二年(1047)で、その60年後の嘉承二年
寺院の中心堂宇である「本堂・金堂」の正面の柱と柱の間は、中央三間が等しくそれ
正面に「向拝」が設けられたのは江戸時代で、浄瑠璃寺は早くから庶民信仰の寺とな
屋根は桧皮葺だったのが江戸時代に現在の瓦葺に変更されたのは誠に惜しいことで |
「九体仏」とは像の大きさは任意でありますが九体仏そのものの大きさは同一である |
阿弥陀如来像(中尊・像高221p) |
中尊(本尊)の「阿弥陀如来」は |
「光背」は後世の補作でありますが、飛天が舞う千仏光背の二重円相光で絢爛豪華 |
九体仏は、柱間毎に一体ずつの阿弥陀如来が納まり、八方吹寄葺蓮華の九重蓮華座 |
脇尊像(七号像)(像高140.8p) |
脇尊の「阿弥陀如来像」は八体横一列の
脇尊は、穏やかな表情ですが作風は一 |
脇尊の八号像だけが鎌倉時代に新造されたもので、この像の光背だけに鳳凰が刻ま |
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九体仏堂は本来、上品上生から下品下生の印相を表した阿弥陀如来を九体を安置す
平安時代、九体阿弥陀如来像を安置した寺院の建立は、皇族、有力な貴族に限られ |
平安時代の「四天王像」としては屈指の名作といわれる像がこれほど間近で拝観でき |
持 国 天 像 |
「持国天像」の肉身部は赤色に塗られています。 花飾りの鉢巻をしております。 兜を被らず垂髪で、頸がないのに顎を引いて いるので余計頸がないように見えます。 憤怒の眼で眼下の敵を威嚇するため黒目を眼 の下部に描いております。 口はカッと開いた阿形ですが恫喝するほどで はありません。 腕の袖には鰭袖があります。結んだ袖口と裾 を翻しているのは中門なら風が吹き込んできま すが堂内なら風もそよ風くらいでありますので 仏敵と闘っている激しい動きの瞬間を表してい るのでしょう。それだけに、気迫がこもり威容 のある像となっております。 胸には獅嚙(しがみ)(黄矢印)が付けられてい ます。 |
装飾の見本帳ともいわれるくらい多種多様な文様で彩られた豪華絢爛たる像で、そ 「広目天像」と「多聞天像」は東京、京都へ出かけられてお留守ですが持国天、多聞天 |
吉 祥 天 像 |
「吉祥天像」は日本一の別嬪の天女だと言われて |
吉祥天像に憧れて開扉を待って浄瑠璃寺を訪れる方がおられるほど人々を魅了し続
古代の奈良では、国家安泰、五穀豊穣を祈念して |
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透き通るような青空、澄み切った空気、四季折々の草花が秘めやかに咲く境内 |
阿字池(宝池・苑池) |
平安時代に造られた苑池で極楽浄 |
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三 重 塔 |
三 重 塔 |
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相 輪 |
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縁 |
三手先 |
二軒の平行角垂木 |
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三層目 |
二層目 |
初 層 |
「三重塔」は高さ16.0mという小振りな塔で阿字池の西側の高台に建っております。
「相輪」の高さは、塔高の約三分の一の時代に、三割七分もあり少し長いような気が 中備の間斗束は初層と二層だけで肘木が短いので三層にも設けられるのになぜか設
古代寺院の塔には釈迦の象徴である「肉舎利」「法舎利」を納めましたが、後代には、 |
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有名な「当尾の無人スタンド」は、浄瑠璃寺 |
バスを利用して、「浄瑠璃寺」「岩船寺」を訪ねて、さらに「当尾の石仏」を巡られる場 |
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「当尾の里」は「石仏の宝庫」ですが紹介は極一部です。時間の許す限り多くの石仏をお |
不動明王磨崖仏 「不動明王磨崖仏」は岩船寺から3分程 |
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分かれ道を青矢印の方向に進むとこの |
分かれ道を緑の矢印の方向に進むと |
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わらいぼとけ |
わらいぼとけ |
「わらいぼとけ」は阿弥陀三尊像であります。これほどはっきりと笑いを浮かべた |
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地蔵菩薩像 |
からすの壷二尊 |
阿弥陀如来像 |
「からすの壷二尊」は「阿弥陀如来」と「地蔵菩薩」であります。地蔵菩薩像は阿弥陀如 |
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あたご灯籠 |
やぶの中三尊 |
「やぶの中三尊」は向かって左側から阿弥陀如来像、地蔵菩薩像、十一面観音像の三 |
石仏の里にて |
石 風 呂 |
山 門 |
「岩船寺」は聖武天皇の勅願で建立されたという由緒ある寺院で、大自然の懐に抱 |
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本 堂 |
「本堂」は本尊が阿弥陀如来 |
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十三重塔 |
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