八部衆像のお話
今月は「八部衆像」について記述いたします。八部衆は「天竜八部衆」、「龍神八部衆」
八部衆は釈迦如来と同じように早い時期にだんだんと造像されなくなります。そこ
興福寺の八部衆像は、江戸時代焼失した「西金堂」に安置されておりました。その西 |
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「釈迦涅槃像」は釈迦如来の、脇侍である普賢・文殊菩薩像それと眷属である八部衆 |
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「天」とはサンクリット語のデーヴァを音写したものです。仏教世界である須弥山に |
「龍」と言えば西欧では「ドラゴン」、東洋ではインドの「ナーガ」と中国の「龍」があり |
「ドラゴン」は飛行するための翼と鋭い爪、牙、2肢(2足)を持っておりしかも火を |
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WHO(世界保健機構)の紋章は、国連紋章の中央に |
このところ、ニシキ蛇が逃げ出したり捨てられたりするニュースが報道されており |
「ナーガ」はコブラをイメージして考えられたのではないかといわれております。 |
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写真は『素材辞典』カンボジアのアンコール・ |
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![]() 二角(赤矢印)・五 爪(青矢印)の龍 |
「龍」とは中国、日本で見かける龍のことです。ドラゴンは怪獣で悪役でありますが
龍はドラゴンのような巨大な怪獣ではなく巨大な蛇のようです。特徴は頭に鹿の角
「四神」では龍は単体の神「青龍」でありますが蛇は亀との合体で始めて神の「玄武」と
龍はドラゴンのように翼がなくても空中を飛ぶことが可能ですが東洋では翼で飛行
本来、龍王の生活の場所は海中にある龍宮城ですが我が国で龍宮城と言えば乙姫様
寺院の天井に水に関わりある龍が描かれるのは防火の守りとしてであり天井にはそ
今年のセ・リーグの「龍虎の闘い」は「陸上の王は虎」に軍配が上がり、「水中の王は |
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「龍王像」はそっけないほど簡素な表現で控え目 |
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「夜叉」とはサンクリット語のヤクシャを音写したも |
我が国では、夜叉は悪鬼と考えられ悪いイメージが強いです。その一例としては名 |
「乾闥婆」とはサンクリット語
のガンダルヴァを音写したものです。ガンダとは香 |
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「阿修羅」とはサンクリット語のアスラを音写した |
阿が省略されて修羅とも言われますが像名だけは言葉の響きを大切にする我が国で |
巨石を運ぶY字型の「橇」を「修羅」といいますが阿修羅が帝釈天と闘ったという故 |
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「迦楼羅」
とはサンクリット語のガルダ、ガルーダを
迦楼羅はインドネシア共和国の国鳥でしたが現在は |
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ミャンマーではお |
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「光背」は「迦楼羅 |
「緊那羅」とはサンクリット語のキンナラを音写したものです。漢訳で「人非人」すな |
「摩睺羅迦」とはサンクリット語のマホーラガを音写したものです。ニシキヘビの |
画 中西 雅子 |
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