ある風車被害者の独白8

豪ABC放送today tonightから    
                          2012年12月8日 (土)


 

 この動画(下)をご覧になってください。豪ABC放送todaytonightからです。風車を見たことのない方々にも風車被害がどのようなものかお分かりになるでしょう。低周波音と振動で、 まず、眠られなくなり、体調が悪化していきます。犬は死に至り、鶏は産卵を止め、再び産卵を始めたかと思うと卵には黄身がないという衝撃的な現実があります。家を捨てざるをえない人々が続出し、町はゴーストタウンとなり、風車から2.5Km離れた避難先でも、めまいに悩まされる人もいます。

 「風車病」は、欧米でも2003年ごろには報告されていますが、国も業界も、「気のせい」「思い過ごし」と、 低周波音と健康被害の因果関係を認めようとはしません。私達と全く同じです。「気のせい」や「思い過ごし」で、家や町を簡単に捨てさることができるでしょうか。全世界、各地で同様なことが起こっています。でも、再生可能エネルギ ーの普及という、世界的な大きな流れのなかで、被害は直視されることはありません。
 
 2011年の静岡県「伊豆半島の風力発電に関する有識者会議」での有識者の発言です。
 「デンマークなどでも風車を大量に作っていますが、日本人はそういうこと(低周波音)に対しては、デンマーク人よりも敏感なんだろう。デンマークではそういう低周波の被害はあまりないと言っている・・・。」
 「こういう問題が起こると、得てして反応を起こす人(クレーマー)がいるものです。」

 もちろん、各方面の専門知識を持った方々が有識者として選ばれているのでしょうが、風車の負の側面が隠蔽され、報道されることがない現状の中で、有識者として発言するのなら、深い洞察力を持って発言してほしいと思います。

 風車メーカー最大手ヴェスタスはデンマークのメーカ―。かの地では日本以上に被害者の声は黙殺されているか、あるいは地域住民に十分な配慮があるか、被害者への救済があるのかもしれません。欧州では、低周波音についての規制もあるようです。

 また、先日のフジTV「特ダネ」では、「風車の被害は原発に比べれば、規模は小さく、取るに足らない」などという竹田圭吾氏の発言もあります。確かに原発に比べれば風車被害は過疎地に限局され、都市部の方々には被害な ど全くありませんが、だからといって私達は時代の犠牲にならないといけないのでしょうか。 あちらこちらで、風車の建設がなされ、さらに計画中のものもたくさんありますが、報道関係の方々は、もっと風車被害の実態を取り上げていただきたいと思います。

 

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