稲作民俗の源流 Folk customs of rice growing in the Japan
     宮座と講「例 祭」   
宮座や講は、村人の団結を強め、村の自治を円滑に進めるとともに村の先駆的役割を果たす一方、
村人の娯楽慰安に大きく貢献してきたといえる。
宮座は村落内において一定の資格を有する男子が、一座して神仏をまつるのを主たる目的とする
組織であり、神社を中心に村人達の間に発生した。
宮座は、祭祀の他に、用水、入会林野、村落防衛、年貢、それに教育機関なども含まれていて、
これら取り決めを守らないと厳しい制裁を受けねばならず、講とともに村落の自治に重要な貢献をなしてきた。

                   


      佐牙神社の神輿

     お旅所の御神楽


■『再現日本史第37号原始。奈良C527〜606』 講談社に掲載
        平成14年1月29日発行 定価560円

《紙面の説明文から》
佐牙神社、創建(573年)京都南部、現在の京田辺市に本殿を建立。
後に御旅書へ神楽の都魚画行われるようになった。
写真は秋祭りの「湯立て神楽」の演奏。後方にうるち米・小麦、大麦・
粟・豆・黍・稗の7種の穀物をはじめ、全部で100種類を今日する
神饌「百味」。小泉芳孝提供

掲載された表紙と紙面


28ページに掲載された紙面のアップ

28ページに掲載された紙面のアップ
『再現日本史第37号原始。奈良C527〜606』 講談社


信仰と世俗 本人の心U・五木寛之

 蓮如は自分の本願や信仰を他人にむやみに語るな、隠せ、と繰り返し言っている。キリスト教でも
同じ様に人の見えないところで祈れ、隠れた部屋で祈れという。つまり、宗教に対する信仰というも
のは本質的に他人に対して誇示するものではない、自分の心の中に抱くものだ、というのである。
  其れは何故か?
 信仰の論理というものは、本来現実の世界にそぐわないからだ。例えば、政治の論理や世俗の
論理と宗教の論理とは相反する。その為、信仰というものをむやみに社会の中に放り出したり、
誇らしげに宣言したりすれば、其れが原因となって大きな摩擦を引き起こしかねない。いいかえ
れば、これは現世と来世の二元論だといえるだろう。
 信仰とは現世のものではない。キリスト教でいえば神の国、天国の掟であり、仏教の真宗で
いえば浄土の思想なのだ。この現世と来世の思想の違いは大きい。
 宗教の信者は、こころにあの世を抱きながら現世を生きている。その為、自分の信仰を「隠す」
とか「秘める」ということは実は宗教の根幹に関わる要素だとも言えるのだ。
これまでの歴史を振り返ってみると、世界の各地で宗教上の対立が原因となった戦争が数え
切れないほど起きている。其れに比べて日本でははっきりとした形での宗教戦争というものは
起こらなかった。その理由として日本人が信仰を秘めてあからさまにせず、他の宗教を排除したり、
対決したりすることを避けてきたからだとも言われている。
 そういう姿勢にたいしては社会的正義というものに鈍感な信仰があっていいのか、という批判や
叱責も出てくるだろう。信仰を心にだいている人間ほど社会正義に反するものに対して堂々と
強い態度を取り、人道主義・ヒューマニズムにのっとって振舞うべきだという意見もある。
 これは大変難しい問題だと思う。一方には社会に生きている人間として参加すべきだという
理念があり、その一方には社会正義と信仰の論理、つまり心の論理とはまた、別なのだという
考え方もある。



上記内容の詳細は、下記の本で御覧になれます。

 「稲作民俗の源流―日本・インドネシアー」

題名『稲作民俗の源流―日本・インドネシアー』 
    初版発行 2001年2月20日
    発行所 文理閣 図書出版     
    定価  5000円+税
       上記本の写真と内容 詳細は左をクリック!


お読みになった方からメールをいただきました。
 「稲作民俗の源流―日本・インドネシアー」を読んでお礼のメールをいただきました。 2005年8月5日 21:36
ディスカバリーチャンネルなどででリポートされている方から
 とても中身が濃く、何度もまだまだ読み込める可能性を秘めた素晴らしい御本です! 
 御本の中にもありました「先祖と一体になる」という言葉!素晴らしい表現ですね。
 これは「感謝」の枠を超えた人生観であり、宇宙観であり、哲学だと感じました。


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『郵便振込』 講座番号 00920-7-40389
       加入社名 小泉芳孝
       通信欄  稲作民俗の源流〜日本・インドネシア〜

 なお発送は、上記が当方に到着しだい発送させて頂きます。  ※お問い合わせは、ここへメールをお送り下さい。 

大変珍しい「聖地鎮魂祭」が開催されました・

〜 水底に沈む一万年の祈りの聖地 〜  (奈良県吉野郡・丹生川上神社上社跡地)

美内すずえ  親愛なる皆様へ。 日々ご健勝の事とお慶び申し上げます。
 突然このようなお知らせを差し上げる非礼を、どうかお許し下さい。
 すでにご存知の方もいらっしゃる事と思いますが、奈良県吉野川上流の谷間にある
丹生川上神社上社跡地が、この秋からダムの水底に沈む予定です。

 この神社の御祭神は『タカオカミの大神』。水源の神であり、龍神様です。
 「日本書紀」によれば神武天皇が東征のおり、この地で天神地祇を祭ったとあり、
その後天武天皇が社殿を建立。以後、歴代皇室の崇敬厚く、応仁の乱までは霊験あら
たかな神社として、天変地異や国の大事に際し度々神祭りが取り行われてきたという
国家にとって重要な聖地でした。
 またダム建設による神社移転後の跡地からは、ストーンサークルをはじめ縄文前期
からの遺物が多数出土、西日本最大の縄文遺跡であることが判明。縄文時代からこの
地で祭祀が行われていた事が指摘されています。

 遥か昔、大自然のすべてが神だった頃、私達の遠い祖先達はこの地で天を仰ぎ、地
に伏し、何を祈ってきたのでしょう。大自然の恵みの中に生かされている事を感謝し、
その大自然をも司る目に見えない「カミ」の存在を畏れ、敬ってきたに違いありません。
 およそ一万年の昔から、私達の祖先が神との交流の場として守り、祈りを捧げてき
た聖地が今水底に沈もうとしています。
 現在旧社殿跡地は、発掘調査のため堀り返され、切り倒されて野晒しになっている
御神木の切株と共に、穴ボコだらけの無惨な姿を晒しています。

つい最近この地に立った私は、その光景に思わず涙が滲みました。
私達はこんな形でこの聖地を捨て去ってよいのだろうか。祖先達の「祈り」はどうなるのだろう。
目に見えない「カミ」との約束はどうなるのだろう。 確かに今この地に「カミ」はいないよう
にみえます。
けれど人間の心も無いようにみえます。
 そして今、同じ思いを抱く仲間達が集い、話し合いを重ね、宮司様や村の方々の暖
かい賛同を得て、ここに一万年の聖地に別れを告げるべく「鎮魂祭」を催す事にいた
しました。

 1本の神籬(ヒロモギ)を中心に、古代の祭祀を復活、神武の故事にならい埴土
(ハニツチ)神事も行う予定です。また水源の神であることから国内外各地の聖地霊
地の水を集め、私達人間を含む大自然の生命の源である水に祈りを捧げる「聖水神事」
を行いたいと思っています。

 皆様の御参加を願うと共に、ぜひ心ある方々に呼びかけて頂けますよう、宜しくお
願い申し上げます。また各地の聖地・霊地の水もお送り頂ければ幸いです。(その場
合は、事前にご連絡をお願い致します。)
 
<聖地鎮魂祭> 平成14年 8月25日(日)
    ○第1部 AM10:00〜PM15:00 鎮魂祭イベント(コンサート)
    ○第2部 PM19:00〜21:00 奉納神事(献灯会、埴土、聖水神事等)
    ○場 所   奈良県吉野郡川上村大字泊字宮の平・上社旧社地跡 
(当日の詳しいプログラムや宿泊施設、交通手段等は参加希望を申し出て下さった方々
には、後日お知らせいたします) 

○なおこの件に関しまして私がとても感動した長屋和哉氏のHPを御紹介します。ぜ
ひご覧になって下さい。
http://www.ame-ambient.com/Nagaya/voice/etc/part14.html
○他、関連HP吉野郡川上村 宮の平遺」
http://www.kashikoken.jp/from-site/2000/miyanohira.html
○関連HP「邪馬台国大研究」
http://www.inoues.net/yamataikoku/ruins/oshoro_otoe.html
○関連HP
http://osaka.yomiuri.co.jp/nara/hakkutu/001024.htm

発 起 人 委 員 会(都道府県別)
龍村 仁 (東京都)  映画監督 NHK出身「地球交響曲 ガイヤシンフォニー1〜4番」等作品多数
美内すずえ(東京都)  漫画家「ガラスの仮面」「アマテラス」等作品多数
花柳鶴寿賀(東京都) 日本舞踊家 琉球古舞踊を学ぶ 古典舞踊を駆使した創作舞踊を多数発表。
長屋和哉 (山梨県)  音楽家 映画音楽やCM曲多数 ソロアルバム「うつほ」をリリース
廣田幸恵 (石川県) バリ舞踊家 バリ島を初め、高野山・談山神社・天川弁才天社などで舞踊奉納
塩小路光孚(京都府)  菅原道真38代目直系 塩小路家篆刻道・篆書家元 日本ペンクラブ会員
柴田幸雄 (奈良県) 自然と文化の共生・古民家再生・重要文化財保存活動などに活躍中
吉向蕃斎 (大阪府)  二百年を誇る茶陶工房吉向松月釜七世吉向松月 土師・須恵器研究家
宮崎みどり(大阪府) フリーライター 小林晴明と共著「古事記のものがたり」 サン・グリーン主催
野上圭三 (大阪府)  世界を股に架ける演奏家・作曲家・土笛奏者 各地でコンサート活動
松井智恵 (大阪府) ソプラノ歌手 妖精の歌声と賞賛され国際的に高い評価を得て多方面で活躍中
庭田まどか(大阪府) マルチ・プロデューサー 能・神楽・歴史講演会等のプロデュース
足代健二郎(大阪府) 足代書林代表 歴史関係の著作・研究調査
黒川史明 (大阪府) 映像作家 プロモーション映像制作・プロデュース
中村孝治 (大阪府) 自治体役員 イベントプロデューサー
望月美枝 (兵庫県)  ギャラリーあがぺあーと代表 イタリアで天河神社の神事をプロデュースなど
臼井洋志 (兵庫県)  ギャラリーディレクターのほか、能管奏者としても活躍
大沢みずほ(兵庫県) 音楽家 オリンピックシンクロ日本代表チーム競技音楽作曲等多方面で活躍中
柳田順子(鹿児島県) キャンドルコーディネーター 心のイベントプロデューサー「クラルテ」主催
佐藤宇三郎(タイ在住)デザイナー 綿・大麻・蚕を育て、紡ぎ・織った草木染の作品展を各地で開催
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『竹取物語』研究所(竹取の翁・かぐや姫)
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