稲作民俗の源流  

インドネシア・バリ島の古代米

村における仕事の中心は棚田で作られる稲作である。
稲は年二回収穫することが出来、その品質や収穫量、それに種類の多さは相当なもので、「スパッ」という農業共同組合組織である「水利組合」や各種の信仰儀礼などから知ることができる。

                             小泉芳孝

                      

               

               赤米もち(ブラス・バラッ

バリ島の古代米(赤米)

バリ人は、主食として主に白米の粳を食べているが、お菓子には赤米黒米を多く使っている。
バリ島における赤米・黒米の種類は豊富で、現在でも全収穫量の半分を栽培している地域が多くある。
この赤米は,日本の「おこわ」のルーツといえるもので、古代米の「カタン・ブティー」を蒸して大豆を入れた「クスクス」は、日本の「おこわ」そのもので、ねっとりとした独得の風味であ。                                                           )


バリ島の古代米(赤米・黒米・陸稲)

詳細は下記の京都民俗学談話会誌の
             「京都民俗」を、お読みください。


稲作の起源,定説の「アッサムー雲南起源説」から「長江起源説」が有力!
  この地帯から,5,000年から7,000年前の確実な稲作遺跡が相次い
  で発掘されたからだ。なかでも有名なのが折江省の河母渡遺跡です。

林さんへ 2001/10/28
今年の夏は、シルクロードへ行って来ました。かなり暑かったですが大変勉強になりました。
 現在稲作民族の源流として中国の長江下流域の杭州近くの河姆渡遺跡行ってきました。
 <参考>
 稲作の起源地については,定説の「アッサムー雲南起源説」が疑わしくなり,最近は楊子江中・下流域一帯を起源地とみる「長江起源説」が有力となってきた。この地帯から,5,000年から7,000年前の確実な稲作遺跡が相次いで発掘されたからだ。なかでも有名なのが折江省の河母渡遺跡。7,000年前の膨大な籾とともに鋤なども出土し,中国最古の稲作と見られている。


上記内容の詳細は、下記の本で御覧になれます。

 2001年2月下旬に、「稲作民俗の源流―日本・インドネシアー」として出版。

題名『稲作民俗の源流―日本・インドネシアー』        
  ※お問い合わせは、ここへメールをお送り下さい。

お読みになった方からメールをいただきました。

 「稲作民俗の源流―日本・インドネシアー」を読んでお礼のメールをいただきました。 2005年8月5日 21:36
ディスカバリーチャンネルなどででリポートされている方から
 とても中身が濃く、何度もまだまだ読み込める可能性を秘めた素晴らしい御本です! 
 御本の中にもありました「先祖と一体になる」という言葉!素晴らしい表現ですね。
 これは「感謝」の枠を超えた人生観であり、宇宙観であり、哲学だと感じました。


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『竹取物語』研究所(竹取の翁・かぐや姫)小泉芳孝
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