3月26日に琵琶湖自己新記録となる48cmを釣って、次こそは50UPをとの願いを込めて、お馴染みギル番長との出撃です。
7時前にアークロイヤルボートクラブに着くと、すでに桟橋にはこれ以上は係留できないほどの数のボートが・・・聞けばNBCの大会だそうです。これはマズイ日に来てしまったぞ。
午前の部は、リーズにそっと入ってネストのバスの目探から。おらん。第一ネストってどんなふうなのか、それを知らずに見付けようがありません。
来れば一発大物が、という琵琶湖大橋下も濁りが入っていて、釣れる気がしない。赤野井のようすを見に行って、CB250を投げてみてもウィードが絡むこともない。しかし、赤野井沖から烏丸半島沖には大船団ができている。周りを見回していたら、すぐ近くのアルミボートが1匹釣っている。
バスがいることの確認だけして、早めの昼食休憩を意識して、アングラーズイン沖へ移動。前回味をしめたゲーリー4インチカットテール(コットンキャンディ)のスプリットショットに、今日初めてのアタリがある。どうやらギルがつついているらしい。すーっと引いてやって止めるとまたコツコツというアタリ。ラインを少し送ってやって、訊きながら軽くアワセてみたけど乗らない。ワームじゃなくてシンカーをつついているのかな。
ここまで天気は快晴、全くの無風。少しは風も吹いてほしいところです。
混雑を避けて、早めの昼食休憩をアングラーズインで取る。今日も前回同様にハンバーグランチを頂きました。
午後の部は、アングラーズイン沖から再開。
浮いているのかも、と思って試しにスーパースレッジを投げてみる。数投目に来たのは15cmほどの子バス君。よからぬことを考えてライブウェルへ。
続けて投げて、少し引いて潜らせてからたばこに火をつけていたら、ノーアクションで来ました。同じような子バス君。またもやライブウェルへ。
再び投げて潜らせてから、ICレコーダに録音していると、またまた来ました。子バスです。浮いているのは子バスだけ?これではまるで子バスハンターになってしまう。リグチェンジ。オカシラジグヘッドにバンジーワームというお気に入りをチョイスして投げる。1投目でアタリがあって、ようやくそれらしい手ごたえを感じさせながら上がってきたのは38cmで、番長にお願いして写真を撮ってもらう。ホームページの釣行記用です。
38cmのバスをライブウェルに入れると、先住の子バス達はパニック状態で、逃げまくってる。可哀想なので4匹ともお戻りいただくことにする。
この頃から北の風が吹いてきました。
ここまで、各ポイントで色々リグチェンジを繰り返していたギル番長がようやく39cmをゲット。キンクー5インチのインチワッキーでフォーリングに来たそうです。
ネットでアシストして、写真を撮ったりしている間、オカシラジグヘッドは放ったらかし。ロッドを取り上げた瞬間にバイト!乗ってます。28cmでした。
北からの風を受けてボートは南へ流されていきます。こういう状態になれば、最近の得意のパターンです。スプリットショットのリーダーを長く取って投げ込んで、底から少し浮いているバスを狙います。あまり遠投はできないので、しばらくはひたすらラインを出していきます。ボートが流れているので、何もしなくてもズル引きになっています。デスアダーにチェンジしています。
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アングラーズインがはるか北になったポイントで、コッツーンという明確なアタリのあと急に重たくなりました。半信半疑でアワセてみると乗っています。ロッドを起こして巻き続け、浮いたと感じたところでジャンプのバラシを避けるためにロッドを倒して巻き続けます。今度はデカバス君です。上がってきたのは44cmあって、PARANOIDの釣果報告入れ替えできます。3回連続の40UPで気分は最高潮!
さあて次はランカーを、とリグり直してると、デスアダー6インチの先っぽが割れています。新しいのと変えればいいのに、面倒くさがり屋の私は、割れた先っぽの部分をハサミで切って、それをフックに刺しました。アクションが変わって面白いかも、なんて正当化しています。
それを投げて、ひたすらラインを送り出します。そして、底の変化を感じながらひたすら待っていました。
45分ほど後(14時前のこと)、
カツコツ、カツコツというアタリに神経を集中する。リグをステイさせるため、ラインを送ってやる。ラインテンションは変わらない。寝かせたロッドの先をライン方向に送り出してから、スィープフッキング。乗った?が反応がない。巻きながらロッドを戻して、今度は思いっ切りのフッキング。重い!ロッドが大きく曲がって何かが浮いた。ウィードやったら大笑い。バスか?ロッドを立てて巻く。ドラッグがギリギリ鳴っている。バスやぁ!「来たあ!」声が上ずってたかも知れません。振り向いた番長の「おっ、でかそう」の声。ロッドを持つ右手を右胸付近に持ってきて、体を反らせながら巻く。強烈な力で引き込まれる。巻こうとするが、ラインが出て行く。バスが走っているのが分かる。親指でサミングして、止まると同時に体ごと巻く。巻く、巻く、バスがこっちを向いている。一瞬軽くなり浮いてきたバスの姿が見えた。デッカク口を開いて寄って来ている。それを見て気持ちが緩んだのか、リールを巻く手がカクン、カクンとぎこちなくなる。この隙を捉えて再び悠然と泳ぎだす。そして姿が消えた。ラインが右に流れて行く。好きにはさせんぞ、とロッドを左側に倒して引きながら巻く。バスの向きが変わった。そのまま巻き続ける。ようやくボートに近付いた。すでに番長がネットを持って隣に来てくれている。ボートの際まで浮いて来て、番長がネットを出す。キャッチかと思った瞬間、再び潜り抵抗する。ラインは垂直。バスはボートの下に潜ったようす。ラインがボートの下に来ている。一瞬不安がよぎる。番長はラインを見失ったもよう。ひょっとして、バスはボートの反対側まで行ったのかも、どうしよう。パニック寸前。でもバスも必死、こっちもその気でがんばらなければと気合いを入れて、覚悟を決めて体でロッドを抱くように前かがみにして、そのまま腰を入れて体を反らせる。ロッドは大きくしなってる。そしてカクン、カクンとやはりぎこちなく巻く。巻ける。バスが返って来た。再び足元で姿が見えた。番長が何か言っている。一気にいくぞと体を反らせて、そして巻く。横になって浮いてきた。番長がボート上で腹這いのようになって差し出すネットにようやく収まった。「ランカーですよ!」番長が叫んでいる。そらそうやろ、こんなにきつい思いしたんやから・・・えっ、ランカー?釣ったの?オレが?本当に?
ネットから取り出すと確かにこれまで持ったバスとは重さが違う、雰囲気が違う。そうかぁ、これがランカーかぁ。
メジャーを当てると54cm。目標の56cmには足りないけれど、そんなことはどうでもよかった。
フックは上顎右側を貫通して外皮に出て、もう一度内に貫通している。痛かったかぁ、楽にしてあげるからね、とフックをはずして、そして記念撮影。
何枚か撮ってもらって、メジャーを
当てた写真も忘れずに撮って、その頃にはバス君グッタリとおとなしくなっており、これはヤバイかも。急いでライブウェルに入れる。大丈夫かな。しばらく持ったままで体を揺すって泳ぐスタイルをさせてやると、意識を回復して狭いライブウェルで泳ぎはじめてくれて一安心。
そしてたばこを一服。うまかったぁ。ようやくランカーハンターの仲間入りができた。よかったぁ。
気持ちが落ち着いて、番長にお願いして今度は携帯でも撮ってもらいます。いつも気持ちよく釣りに送り出してくれる嫁サンに報告するためです。
送信後、すぐに返信がありました。
おめでとう(^O^)これで、だるまの眼を入れれるね。
ayaさんにもらった必釣祈願のダルマのことです。そこまでは気が回らなかったなあ。
その後も釣りを続けるけれど、ライブウェルのバス君が気になって、何度も何度も覗いてみる。窮屈そうにしながら泳いでる。
いつの間にか自衛隊沖まで流れてきていて、番長の提案で北上する。アングラーズイン北の赤鳥居の沖で、56cmを狙おうと切り替えようとする。けれど、頭の中にあるのはライブウェルのバス君のことばかり。
タイムアップが近付いて、山ノ下湾に戻る。山ノ下湾に入ったところで、アルミボートから手を振る人がいる。○達さんだ。41cmを釣りました!と教えてくれている。ライブウェルから取り出して披露しなければ、と思いつつもなぜか立ち上がれない。ただ、手を振って応えるだけで精一杯。
帰りの車中では、なぜかあまり盛り上がった会話もなく、淡々と家路へ。
帰宅して、タックルを片付けて、ダルマの開眼式を行う。
願いは叶いました。真剣な願掛けではなかったけれど、数が釣れればそれでよし、ではなくて、デカイバスを狙って釣ろう、と決心して、それを広言することで自分を縛ったつもりでいたら、こんなに早く実現してしまった。
これまで、ヘボバサーの私を一人前に扱って応援してくれた、ギルプロをはじめ、DATEさん、ayaさん、○達さん、みなさんのお陰です。ありがとう。
そして今日も足がパンパンになるほどエレキを踏み続けてくれたギル番長には、スペシャルサンクスです。
次の目標は、ここ数年冗談半分で言い続けてきた年齢サイズ、いや、目標は高くして、“ロクマル”としておきましょう。
夢が叶ったランカーです
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