お地蔵さん


いかに宗教都市と言われる京都でも、地蔵菩薩は京都だけにいるわけではなく、
日本各地で尊崇される仏である

しかし、京都と地蔵菩薩の関係は極めて親密
「お地蔵さん」と親しみをこめて呼ばれるこの仏は、京都のほとんどの町内に安置され、
地蔵盆の日には飾り立てられて盛大な法要も行われる

とりわけ子どもを守る仏として崇(あが)められ、
子どもたちもお地蔵さんに親しみを感じるのか、
祠の前を通って通学する子なども走りながらでもちょっと手を合わせているし、
お年寄りや主婦などが祠の鈴を振っているのも珍しい光景ではない



どのお地蔵さんの祠も掃除が行き届き、花は毎月一日と十五日の二回、取り替えられている
そして町内の地蔵菩薩を「うちのお地蔵さん」と家族のように呼び、
「そんなことしたら、お地蔵さんの罰が当たるえ」とか、「お地蔵さんが見たはるえ」
などと、如才なく子どもの躾(しつけ)に活用もする

そうして「お地蔵さんに見守られて」育った京都育ちの子どもたちは、
大人になっても心のどこかに神仏への畏敬の念をもち続けているフシがある
それ故に、振る舞いや生活を律することができるのではないか
京都の生活文化とお地蔵さんは無縁ではない

因みに写真のお地蔵さんは我が土地内に居てくれてはりまして
お地蔵様のパワーたるや凄いんですね〜
あの閻魔大王でさえお地蔵様のエリアを借りている事になるらしいです!

つづく・・・