--NLP(神経言語プランニング)とアーユルヴェーダ--

皆様はNLPというのを知ってますか?
NLPとは神経言語プランニング(Neurology・Language・programming)の略で20数年前にカリフォルニア大学で心理学を学んでいた リチャード・バンドラーと言語学者ジョン・グリンダーにより体系化された

”成功者を観察していると共通のパターンがある”

ことに基づいた、 言葉の使い方から行動モデルと関連する技術やテクニックを扱う膨大なセラピー体系です。
アメリカでは弁護士、医師、教育関係者や政治家の間では必須とされているもので、 クリントン前アメリカ大統領もNLPの教育を受けたそうですが私達、一般人にとってもより良い人生を 選択していく為の一つの手段として活用出来るものです。
私は以前NLPを学んだのですが、NLPの中にアーユルヴェーダと共通する部分を感じたので今回はその事について記したいと思います。

NLPのNは「私達は五感を通して世界を認知しそれが神経系を通じて受け取られ反応している」いう考えを表しているものですが、 一般的に人間は視覚型、聴覚型、感覚(味覚、嗅覚を含む)型の3つのタイプに分類出来るそうです。

視覚タイプの人は心の中でヴィジョン(イメージ)を描く事が出来、主に映像で考える人。
聴覚タイプは自問自答したり音に敏感です。
感覚タイプは状況に対しての感触を元に行動する人でこのタイプは感じながら話すのでテンポが遅いという特徴があります。
3つのバランスがとれている人もいるので”何タイプ”とは一概には決められないと思うのですが、
アーユルヴェーダで説明すると

視覚型はピッタタイプ、聴覚型はヴァータタイプ、感覚型はカパタイプ

と言えると思います
相手が”何タイプ”か判る事はラポール(信頼関係)を築く為の助けとなるのです。
それでは相手が何タイプかはどの様な事柄で判断するのでしょうか?!
「目は口ほどにものを言う」という言葉どおり、

視線の動き、方向から相手が視覚、聴覚、感覚のどの部分を使って情報処理をしているのかが判るのです。


例えば右利きの人の場合(左利きの人の場合は全て反対)、かつて見た映像を思い出す時は視線が左上に動き、新しい映像を見る時は 視線が右上に動くそうです。また、以前に聞いたことのある音を思いだし再生するときは視線は左横へ、新しい音を構成するときは右横へ動くそうです。
そして、私達は独り言を言ったり、内部対話をするときは視線は左下へ身体の感覚を再現するときは右下へ動くのです。
このように相手の視線がどの方向に良く動くのかによって視覚型か聴覚型か感覚型かを判断し、ラポール(信頼関係)を築き相手を導いたり、 心を開かせる事が可能となるのです。

視覚タイプに対しては呼吸を相手に合わせたり、ミラーリング(相手と同じ姿勢をとったり、動作を同じにする)を行ったり ”未来は明るい”とか、”キラキラとした”等の視覚的表現をすることが効果的です。
聴覚タイプには声のトーン、速さ、アクセントを相手に合わせ優しい声で話す事で相手は一体感を感じるのだといいます。又このタイプは、 ”轟きわたる”や”チャイムの音が”の様な聴覚的表現に同調しやすいのです。
感覚タイプに対しては早口で沢山話されると情報処理がついていかないので、リズムに気をつけ相手に触れたりスキンシップをとりながら 話を進めていくと良いのです。そしてこのタイプには”いい感触で話が進んでいる”とか”美味しい話だ”などの感覚的表現が効果的です。

このような事を参考に家庭や職場でNLPを活用し相手をより良く知るための助けとし、良い信頼関係をつくっていく事が可能です。NLPの応用範囲は広く、 日常的なコミュニケーションやビジネス、禁煙やダイエットなどの健康プログラム、教育、治療、効果的記憶法などなど・・・・。
興味のある方は下記の本を是非お読み下さい

*神経言語プランニング
(リチャード・バンドラー著/酒井一夫訳)東京図書
*NLPのすすめ
(ジョセフ・オコナー、ジョン・セイモア著) チーム医療


次へ

Homepageへ