ここでは私達が再現の対象としてます第100歩兵大隊について、簡単に紹介致します。
また、これまでに第100歩兵大隊に関して書いたブログ記事も掲載いたします。
第100歩兵大隊の詳細についてはウィキペディアの第100歩兵大隊を参照して下さい。※ウィキペディアの100大隊の記事も私が書いています。
第100歩兵大隊は第２次世界大戦、戦前からハワイで徴兵され軍務についていた１４３２名の日系アメリカ人を中心に編成された独立大隊でした。
ウィスコンシン州キャンプ・マッコイでの訓練を経て、ヨーロッパ戦線に投入。
イタリア戦線及び南フランス戦線でドイツ軍を相手に果敢な戦闘を繰り返し、アメリカ陸軍史上、他に類を見ない功績を残しました。
第二次世界大戦中の従軍者3147名、戦死者338名、負傷者は延べ9148名であり、その数字からも戦いぶりが見て取れるかと思います。
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第100歩兵大隊における叙勲
大統領部隊感状 ３
議会名誉勲章 １
殊勲十字章 ２４
銀星章 １４７
銅星章 ３１１１
殊勲章 ９
軍人勲章 ８
紫心章 １７０３
師団表彰 ３０
フランス戦時勲章 ２
イタリア戦時勲章 ５
第二次世界大戦の中でも重要な部分である日米の太平洋戦線は言うまでもなく日本海軍によるハワイ攻撃から始まりました（厳密には陸軍のコタバル上陸作戦が先に行われている）
それはハワイに生活の根を下ろしていた日系アメリカ人にとっては、自身もしくは親の祖国からの攻撃でした。
当時兵役についていた日系人（多くは二世）達は戸惑いながらもその軍務を果たし戦闘に参加しています。
しかし、戦闘後は日本人に対する敵愾心や恐怖心から軍隊で、職場で、また街中においても差別を受け、不遇な立場に立たされる事そなりました。
そんな中でハワイ国土防衛軍に所属していた日系兵士達は、アメリカ陸軍の軍人として命令に忠実に従い、新たに結成された第100歩兵大隊として欧州戦線に従軍し、前述の戦功を上げたのです。
また第100歩兵大隊とは別に第442連隊戦闘団に志願して参加し、第100大隊と共に欧州戦線で戦った者や、MIS（陸軍情報部）に所属し、通訳として対日戦を戦った者も多く居ました。
彼らはもちろんアメリカ陸軍の兵士であり、戦時中は日本から見れば敵でした。
しかし同時に日本の行く末を憂い、日本人を心配し、玉砕しようとする日本軍を身の危険を顧みず説得して降伏に導いたり、日本軍捕虜の為に尽力する者も多く居たのです。
更に終戦後は欧州戦線より帰還した第100大隊、第442連隊の兵士達からも、MISまたは通訳軍属として日本に進駐し、戦後の日本とアメリカの関係に尽くした者も居ました。
またハワイからは、戦後すぐの物資に困窮する日本の現状を知って緊急援助物資が送られ、同時に日本の復興のための基金なども設立されています。
「最初に攻撃されたハワイで」です。
これらの事は多く日本で知られておらず、ハワイ＝観光地と言うイメージしか持たない日本人も多く居る事と思います。
我々の再現活動(Reenactment)には、ハワイと日系アメリカ人について、日本人のより多くの方に知って欲しいという願いも込められています。
ミリタリーブログ オフィシャルコンテンツ「第100歩兵大隊」 Vol.1
ミリタリーブログ オフィシャルコンテンツ「第100歩兵大隊」 Vol.2
上記はミリタリーブログに終戦70周年記念オフィシャルコンテンツとして掲載された「アメリカ陸軍第100歩兵大隊」の記事です。
記事及び、再現写真をBCoが提供致しました。
これら歴史の紹介として行う事もまた、リエナクトの目的の一つと言えるでしょう。
以下は第100歩兵大隊に関して書いたブログ記事を転載したものです。
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・ヴォージュ(Vosges)の戦闘及び「失われた大隊救出」における第442連隊戦闘団の戦死者数について。
・Vosgesの戦闘 第442連隊戦闘団 Vol.1「ブリエア解放」
・Vosgesの戦闘 第442連隊戦闘団 Vol.2「ビフォンテーヌ攻略」
・Vosgesの戦闘 第442連隊戦闘団 Vol.3「失われた大隊」
・Vosgesの戦闘 第442連隊戦闘団 Vol.4「初日 10月27日」
・第100歩兵大隊と第442連隊戦闘団の違いについて。
・Remember Pearl Harbor.東條英機首相からの手紙
・B中隊先任下士官
・第100歩兵大隊歌
・NHK-BSの442連隊戦闘団ドキュメンタリー 「失われた大隊を救出せよ〜米国日系人部隊
“英雄”たちの真実」に関して １
・NHK-BSの442連隊戦闘団ドキュメンタリー 「失われた大隊を救出せよ〜米国日系人部隊
“英雄”たちの真実」に関して ２