旨いもん食うぞ! 2005北海道ツーリング 其の伍
(最終回)
<7月29日>
上富良野の日の出キャンプ場で楽しい星空宴会をした翌日。
ぼーっとテントから這い出したら、おろしさんがメロンを切ってくれていた。
そのメロン、熟れすぎていて安く買ったということだが、その熟れすぎ具合がなんとも甘くて香りも濃厚で・・・うみゃい!!
しかも屋外なので、汁がぼたぼた落ちるのをなーんも気にせんと食えるのがGoodですわ。
富良野キャンプの朝は、完熟メロンに限りますな(●^o^●)。
テント撤収後、まこりんとフカヒロに見送られて出発。さあこれからホンマのソロ・ツーリング。
今日こそええ天気で・・・といきたいとこやけど、天気予報では本日、曇りのち雨。 雨は明日も続くらしい。
7月後半の北海道は結構雨が多いとはいえ、台風がやって来たうえに、台風一過の後も雨なんて・・・雨男復活の兆しか。
・・・って、しっかり復活してるんとちゃう?(-_-;)
とりあえず雨の降らないうちに有名スポットめぐりをしようと思い、美瑛へ。

美瑛町の「ケンとメリーの木」。
いつだって、どこにだって、
果てしない空を風は謳っているさ♪
|

「セブンスターの木」に行く途中で見つけたひまわり畑。
おおっ! 北竜ちゃうで。
|

しかし、ちょっと時期が早かった。
もう少しひまわりが大きくなったら壮観やろねぇ。
|

「マイルドセブンの丘」。ずいぶん前のCMやでなぁ。
と言いつつ一服のポーズ(^_^)v。
|
美瑛の観光スポットを回ってるうちに、ぽつぽつと雨が降ってきましたがな(-_-;)。
こりゃいかん、こうなったら温泉や!
てなことで、まだ入ったことがなくて、今回目☆をつけていた十勝岳温泉へGO!
美瑛でカッパを装着。R237沿いの「山頭火」でラーメンを食したあと、再び上富良野に戻り、日の出公園を横目に見ながら十勝岳へ。
雨が降ったり止んだりする中、標高が上がるにつれて風がどんどん強くなってくる。
たどり着いた十勝岳温泉「凌雲閣」の駐車場にZRXを停めたけど、あまりの横風にバイクが倒れんか心配になるほど。
場所を選んで、サイドスタンド側の左に少し傾いた所に停めることにした。
(荷物込みで250kgはあるZRXがそう簡単には風でこけんと思うケド、それでも心配するぐらいの風やったのです。)

凌雲閣は、道内最高所の露天風呂だとか。
茶色くにごった温泉は、ほどよい湯加減で
ええがなええがな! これぞ極楽じゃ〜。
|

これが十勝岳温泉「凌雲閣」の露天風呂。
左の写真は、この茶色い湯船の左側にある岩風呂。
|
雨の中、温泉に入ってじっくり考えた。
日本の夜明けはいつ来るのだろうか。 たぶん明日の朝だなぁ・・・などと考えていたのではない。
予約したフェリーは明日の夜の苫小牧発。しかし明日も雨の予報。
なんだか今回は天気に恵まれてないし、予定どおりに帰ったら日曜日の深夜に帰宅、翌日、即仕事(-_-;)。
なんか今日一日の曇り空と雨と風で意気消沈。
あー、もう今回はええわ! 予定を繰り上げて1日早く帰ろ。 と決断した。
新日本海フェリーに電話したら、今夜の船の空きがあるというので予約を変更。・・・雨にマケマシタ。
十勝岳温泉で十分寛いだあと、時間もあるので富良野の「麓郷の森」へ行ってみた。
観光客のクルマがたくさん来ていて、結構な賑わいである。しかし、ドラマ「北の国から」を見ていなかった
ワシにとっては、なんだかちょっと浮いた感じのする観光地なのであった。
その後、富良野から三笠に抜け、R234を南下。
途中、由仁町で以前にも訪れたことのある温泉にでももう一回入ろうかと「ユンニの湯」へ向かう。
ところが、そのころから小雨が豪雨になり、屋根のない駐車場ではタオルや着替えを出すこともできない。
(リヤケースごと建物の中まで持って入ればええんやけど、そんな気力もナシ(-_-;)。)
嗚呼やりきれない、やりきれないとつぶやきつつ・・・。

由仁町、由仁ガーデン近くを流れるヤリキレナイ川。
ホンマ、雨ばっかりでヤリキレナイ!
|
とっぷりと暮れた夕闇のなか、道の駅「マオイの丘公園」に到着。
閉店間際、しかも雨で閑散とした雰囲気をええことに、建物の玄関先の庇の下までバイクを突っ込み、
雨をしのぎながらカッパを脱いで、ようやく夕飯にありつく。
えーっと、なに食ったっけな。たしか、なんたらセットという洋風の定食。
ラストオーダー終了時刻。他の客は誰もいないレストランで、早く帰りたそうな目でこちらを見つめるウエイトレスの
お姉ちゃんのまなざしを気にしながら一人食う洋食は、なんとも寂しく侘しくもどかしい。
それがまた今回の雨にたたられた北海道ツーリングを象徴してるようで、ひとり納得・・・というか開き直りの境地。
それからも強い雨が降る中、コンビニで休憩を取りながら夜のR234を南下。
それでも21時過ぎには苫小牧東港着。 濡れ鼠になった他のライダーたちに並んで、待合室で空ろに時を過ごす。
23:50、苫小牧発敦賀行きフェリー。わざわざ見送ってくれるじいさんもなく、手のなかで転がすサイコロもない。
また旅の振り出しに戻るのも悪くはないが・・・
2等寝台に荷物を放り込み、デッキでビールを飲みつつ今回のツーリングを振り返るひと時。
来年は「へそ祭り」参加やな。と密かに思うのだった。
<おわり>

