ルナがこんなに元気な10才を迎えられるなんて、一年前は想像も出来なかった。
それまでは元気だったルナが、ある日を境に豊かだった毛が急激に失われ、そんな状態に呼応するかのように体調もどんどん悪くなっていった。
足の調子も悪くなっていく中、手術を受けようと東京まで行ったね。
初めて手元を離れて、長時間の検査を受けたあの日。
帰ってきたルナを見て本当にショックだった。
首から血液採取をされ、止血が出来ずに毛が失われたルナの首から胸元は、
漏れた血液で赤紫色に変色してしまっていたよね。
外科医から、「血液が止り難い体質で、大きな手術は命取りになる」と言われ、足の手術を断念したあの日。
もう、ルナを4本の足でしっかり歩かせてあげる事は出来ないんだと本当に悲しかった。
毛を元に戻すために服用したお薬の効果が殆んど無くて、いったい如何したら良いのかと目の前が真っ暗になった事もあったよ。
でも一番辛かったのはルナだったよね。
身体は痛くて、皮膚には出来物が次々と出来て化膿し、思うように動けなくて、服用したお薬が合わなくて嘔吐の連続。
本当によく頑張ったね。頑張りはルナの勲章だよ。
これからは失われた時間を少しずつ取り戻そうね。
そして忘れてはいけない事、
たくさんのお友達が応援をしてくれた事、今尚応援してくれている事、一生懸命に治療して下さった先生が居られる事、
そして、今も苦しい病と戦って頑張っている子がたくさん居る事。
いたわる心を持ち続ける事、感謝の気持ちを持ち続けること。
そして最後になりましたが、今年もお祝いを有難うございました。
