2003年11月27日(木) No.7
私は学生の頃、大学では製錬学専攻でした。鉄からリンをとりだす実験(脱リン)をしていました。
私が学生の頃に丁度、大手の鉄鋼関係の会社が海外移転をはじめるころで、鉄冷えと言われ、逆にセラミックに注目が集まっていた時期でした。
大阪府からの大学への予算は少なく、まともな研究費用がありません。私の研究室は実験道具も古くて、薬品などの質量をはかることも苦労しました。そのため実験データがまともな数値がでなくて大変な思いをした経験があります。一方で、会社の儲けになるセラミックの研究には企業から多額の最新の器械が入ってきていました。
私は、お金儲けになる研究に優先して予算をつけるやり方には疑問を感じます。
今度ノーベル物理学賞受賞した小柴さんらの素粒子ニュートリノの研究計画への予算優先度は最低ランクの評価でした。
小柴さんも基礎科学へのこうした評価に不満をもらしておられます。また国立大学法人化が決まりましたが、文学や基礎科学に光が当たらなくなることに危惧をされています。
元々鋳物のことであるセラミックもあまり注目されていなかったのが、研究が進んで光が当たりました。大型開発や軍事費など不要なものを削って基礎科学や文学などにも予算がまわるようにすべきではないでしょうか。
2003年11月20日(木) No.6
寒くなってきましたが、皆さんは風邪などひいていませんか。
寒い冬の季節は、星空がきれいですが、皆さんは夜空を眺めるゆとりがありますか。
東大阪は星をみるには明るくて、あまり条件はよくありませんが、少し時間をとって寝る前に夜空をみあげてみませんか。今なら西にはまだ火星がみれて、東の空には土星がみえます。有名なオリオン座やおおいぬ座などもみれます。
最近は忙しくて、私もゆっくりと星をみることができませんが、小さい頃から星をみるのが好きで、小さな個人の天文台を持つのが夢でした。
星をみると日常、急いた気持ちになっている自分を見つめ直すことができるような気になります。今見える星が何億年など長い年月かけて届いた星の光だと思うと、小さいことでくよくよしてもしょうがないなと感じます。そして、星は長い目で大きな視野で物事をみることの大切さを教えてくれるような気もします。
これが私の星に魅力を感じる点です。
皆さんは、星をみて何を感じますか。
2003年11月13日(木) No.5
小泉首相は総選挙結果を受けて、イラクへの自衛隊派遣について、国民の支持は得られたとの認識を示しました。
一方で若い自衛隊員がイラクへ行くことをためらい悩んでいることや家族の方が心配していることが報道されています。
ちょっと車で遠出するときにも家族が心配するのは当たり前。それがましてアメリカも戦争状態だと言っているイラクに「行きたくない」「行かせたくない」と思うのは当たり前ではないでしょうか。
「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのない」ようにする決意をした日本国憲法を変えようという首相は、国民の自衛隊派遣への危惧の声は聞きたくないようです。
首相が聞きたくないなら、「自衛隊派遣反対」「平和守れ」の国民の声を大きくして、イヤでも聞かせようではありませんか。