〜製作者からのメッセージ〜

・私が最初に、犬の車椅子というものを目にしたのが、十数年前の事でした。
当時、勤務していた工場への通勤途中に、木製の車椅子に乗って散歩する犬を
度々、見たことがありました。

(九州の漁師さんが作った、はなこの車椅子と同じものでした)

月日が経ち、ある年の10月の事でした。
工場で就業時間終了後の休憩時に動物病院のドキュメンドを観ていました。
すると、ある病を発症した柴犬と懸命に介護する飼い主の様子が流れており
病院を介して犬用車椅子を購入していましたが結局、乗る事は出来ませんでした。
さてその車椅子ですが その柴犬の症状が考えても、使えるタイプではありませんでしたし
何より、その車椅子の価格が¥30万円と言われてました。
物作りをしていた私も、さすがに驚きました。こんな物が30万円!?・・・。
へぇ〜と思いながら、あれこれと車椅子の改良案や試案など想像していました。
その年の年末に、工場が閉鎖となり 私は失業しました・・・それが2001年の年末でした。

年が明けて2002年。
さて何をするか?・・・考えてました。すると、あの時の犬の車椅子のことを思い出しました。
産業用自動ロボットの組立など補助してましたので、そのノウハウなども活かせるし
金属加工の基本は、経験してましたので これが応用できるのではと・・・
以前、想像、試案していた、犬用車椅子を作ろう、そして低価格で作ろうと決意し
この世界へ、その年の春、船出しました。

私の製作します犬用車椅子は、アルミ製の本格的な物にこだわって製作しています。
決してメーカー製のように”見栄えの良い”シャレた物では、ありません。
デザインも決して優れているものではありませんが、丹精込めて作ろうという気持ちを大切にし
ですので、製作状況により お待たせしてしまう事が多々ありますが
充分な吟味と、丁寧な製作を心がけております。
勿論、日々の製作技術の向上、犬用車椅子の改良など研究しております。

長いメッセージをお読み頂きましてありがとうございました。

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