MAZDA・コンパクトカー / NEW・DEMIO
正式発表直前に見てきましたので、かなり気合いの入ったレポートになっています。
長文の評論ですが、最後まで読んでくださり、参考にしていただければこの上ない幸いです。
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NEW・DEMIO −デミオ− | |||
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スペック詳細 http://www.demio.mazda.co.jp/ | |||
評価した人 | 試乗・未試乗 | 年式 | グレード |
管理人 | 試乗(’02.08.03) | H.14年式 | Super Cozy キャンバストップ |
良い点 | 悪い点 | ||
【まずは内装】 質感向上!! 前モデルと比べると格段に良くなった! 乗ったのがTOPグレードの『スーパー・コージー』ということもあるが、特別装備を差し引いても良くなってる。 勿論、『TOYOTA・ist』と比べると劣るが、別カテゴリーと考え、価格帯も考慮すれば許容範囲。 (内装はここを参考にしてください。) センタートンネルは前モデルよりも高い位置に来ているが、シフトレバーの位置感覚がスポーティな感じで良い。 グローブBOXも蓋から二分割されており、センター寄りの小さいBOXはゴミ箱として利用(中のトレーが取り外せる)、ドア寄りの大きいBOXは通常のグローブBOXとして使用できる。 また大きい方のBOX内部も間仕切りがあり、スリムタイプのティッシュBOXがスマートに収納可能。 大型アームレストが標準装備。(『Casual』にはオプション) 角度調節機構付きで、ベストのポジションに持っていける。 Cozyにはバニティミラーが運転席・助手席に装備され、バニティランプも付く。 『運転席ラチェットレバー式シートリフター』の採用。(全車標準装備) これまでのシートリフターと言えばダイヤル式が普通だったと思う。 変わったところではレバー式もあったが、それは「一回レバーを引き揚げて高さはそれで一杯」というモノだったと思う。 今回のデミオに採用されている「ラチェットレバー式」というのは、『レバーを上に上げる』 → 『手を放す』 → 『レバーを上に上げる』 → 『手を放す』 の繰り返しでシートがドンドン上に上がっていく(上がりながら前にせり出していく)。(下げるときはレバーを下に押し込む) この機構により、身長約150cmの小柄な方から190cmの大柄な方まで、快適なドラポジを得られるようになっている。 また、ランバーサポートもしっかりしているので、スポーツ走行をしても身体が左右に振り回されることが少ない。 後部座席のショルダーパッドも、旧型は外側に引き抜くようにして外すのでドアを開けておく必要があったが、新型は上にスライドさせて外すのでわざわざドアを開ける必要がない。 また外した左右のショルダーパッドは合体させて枕として使用可能! エアコン吹き出し口は今流行のデザインを採用、 不要時は蓋を閉めてスッキリさせられる。 カーゴルームは旧型を継承&改良。 広く奥行きのあるカーゴルームは健在で、フレキシブルボード(トノカバー)も装備できる。(オプション) フレキシブルボードにはスチールパイプが貫通しているので、少々の重量物を載せても簡単には壊れないようになっている。 フレキシブルボード未装着時には、装着箇所がタオルかけなどに使用できるバーになっている。 Super Cozyの特別仕様として、ウッド/レザーのコンビネーションステアリングは高級感抜群!(オプション) 手にしっくりきて良い!! グー(^-^)g"" また、オーディオリモコンスイッチ(オプション)が内蔵されているので、音量やラジオのチャンネル変更などがステアリングから手を放さず出来るので安全!(C33ローレルに付いていた装備と同じ感じ) また特別装備の『ホワイトキャンバストップ』は、太陽の光を優しく注いでくれるので車内が明るい感じになる。 乗る前は、「太陽光線が入るなんて、夏場は暑いだろうなぁ」と思っていたが、全然そんなことはなかった。 キャンバストップを開け放つと当然直射日光ですが・・・。 開けて高速走行しても、屋根の前方にあるディフレクターのおかげで風の巻き込みは気にならない。 内装はきりがないのでこの辺で。 【次は外装】 デザイン的には一目見て『デミオ』と分かるデザインに上手くまとめたと思う。 フルチェンジ時にデザインやコンセプトを変更して転けるパターンもよく見受けるが、このデミオは二世代続けてのヒットを予感させる。 ボンネットフードのプレスラインも、ボンネット上で完結せずにAピラーへ連結している。 固まり感が強調され、高級感を醸し出している。 またフロントグリルもボンネットフードと一体化しており、これも高級感の演出に一役担っている。 ドアのアウターハンドルもグリップ式を採用し、流行に乗っている。 テールデザインは旧型のイメージと決別。 『VITZ』とも『FIT』とも違うイメージを横長テールランプで演出。(ここ参照) 車名&社名のエンブレムも立体のメッキエンブレムを使用し、気合いを感じる。 (旧型はシールだけで安っぽかった。) リアハッチゲートオープナーは、オーソドックスにライセンスプレート上部のレバー式となった。 旧型はライセンスプレートの横のボタンを押して開ける『2アクション』を強いるモノだったので、この改良は◎。 【走り】 エンジンは全車ツインカムエンジン搭載!! 吹き上がり快調!! エキゾーストノートもなかなかいい感じで、うるさい事もなく良い味付けになっている。 エンジンは新開発のアルミエンジンで、タイミングベルトは使用せず、チェーン式となっている。 これにより10万キロを超えてもベルトの交換に悩まされることが無くなる。 チェーンだがノイズは気にならなかった。 エンジンのヘッドカバーもMAZDAエンブレムが奢られて高級感を演出している。 脚周りは旧型と比べてどうと言うこともなかったが、まあ、柔らかすぎず固すぎず・・・といったところか? 【その他】 ホーン。 旧型に比べると、イタリアンな感じの乾いた音がグー! といっても、シングルホーンなんですけどね。。。 エンジンルームにタワーバーが装着されており、剛性アップに貢献。 また、サイドシルも骨太で、サイドインパクトに対しての安全性も確保。 全高が若干高くなり、室内空間向上。 高くなってもタワーパーキング使用可能の売り文句は確保!! インパネ&ダッシュボードを低く抑えて視界良好〜。 ディスチャージヘッドランプもオプションで選択可能。 |
旧型を熟成させた後のフルチェンジなので、かなりネガ潰しをしてきている。 非の打ち所無しとまでは言わないが、悪いところを見つけるのが難しい。 TOPグレードの『Super Cozy』に乗っただけに余計か?下のグレードならあったかも・・・。 敢えて挙げるとすれば、まずはオーディオ。 1DINや2DINといった規格を採用せず、デミオオリジナルデザインのオーディオのため(エアコンのコンソールまで巻き込んでいる)、他メーカーのオーディオが装着できない。 カーゴルームに於いての話だが・・・。 リアシートをダブルフォールディングした後、旧型はほぼ段差無く面一だったが、新型は段差が発生する。 小さな段差なので目くじらを立てることもないが、気になるといえば気になるかも・・・? また、現在の技術では言っても仕方がないのかも知れないが、カーゴルーム内でのサスペンションの出っ張りをどうにかして欲しかった。 これはかなり無理な話ですね?(笑) アクティブマチック(セミ・オートマ)が『SPORT』のみのミッションというのは寂しい。 全グレードで選べるようにして欲しい!! エンジンルーム内。 中が一杯一杯で隙間無く詰まってる。 ラジエターが前端一杯極限まで出てきているので、前突した場合パーツにダメージを受けやすい。 破損しやすいだろうから、ぶつけた場合は修理代が高く付きそう。。。 そうそう、ボンネットフードを開けるとき、フロントグリルに手を突っ込んでレバーを引いてフードを持ち上げるんだけど、そのレバーが厄介。 普通、感覚的にレバーを持ち上げながらフードを持ち上げるというのが一般的だと思うが、NEW・DEMIOのレバーは手前に引っ張らなければならない。 これ、説明受けなければ分かりません。 だって、レバー、上にも動くんだもん。 上に動かしても全くフードが上がらないから焦りました。 教えてもらって引っ張ったんだけど、それもなかなか難しい。(開きにくい) コツがいるみたいだった。 これはマイナーチェンジ時の要改良点だと思う。 価格。 ここまで頑張っているのにこんな事言っては何ですが、もう少し安くして欲しい気も・・・。 (^^; 最廉価グレードで1,147,000円也。 かなり『FIT』を意識した価格らしい。 安いので『悪い点』に入れるのには申し訳ないですが、旧型はチラシ価格に70万円台のモノが出てたので・・・。 実際営業車用で用意されているらしいですが、何故にカタログに記載されていないのか・・・? |