☆☆☆☆ 近江守高木住助直 ☆☆☆☆

新刀上々作 良業物 寛文8年頃

(財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣

登録日 昭和27年9月6日 新潟県 第 5585号

本作は、当時一世風靡した濤乱刃の創始者である大阪新刀の巨星、津田越前守助広の門人で後に 妹婿となり二代目を継ぐ前の作品である。身幅は尋常、反りのある刀で小板目良く練れ地沸が付き 潤いのある精良なる地肌でまるで肥前刀に見られる小糠肌となり大互の目乱れの濤乱刃で匂口 深く 地刃明るく冴える。
            ☆ 最近の観刀記 ☆
私見ですが、この助直もう一度子細に観察すると、匂い口明るく刃は煙る様な何とも言い難い幽玄の世界に 引き込まれる素晴らしい景色を呈し、あの津田越前守助広の匂い口に勝るとも劣らないと思います。地は小糠肌で、 名刀の基本である”地は黒く刃は白く、地刃冴える”と言われる、正に本刀はそのものである。

刃長 71.2cm  反り 2.4cm  元厚 7.2㎜ 元幅 2.95cm  先幅 1.9cm

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