8月6日 4日目 クラクフ〜ハブフカ〜幻のザコパネ〜ハブフカ〜ヴェリチカ塩鉱山〜クラクフ

 朝早くクラクフ中央駅を出るために、朝食は駅で40円で買った塩味の硬いパンと水ということになりました。まずくもないかわりにおいしいものでもなく、閉口しましたが、どの店もこれしか売っていません。朝はこの塩パンが相場なのかもしれません。ハブフカまでは遅れてきた夜行優等列車に乗りました。もちろん1等車です。欧州の伝統的なコンパートメント形式の客車はどんどん姿を消しているようですが、ポーランドではまだまだ主流です。落ち着いた雰囲気はあります。ただトイレは垂れ流しというのは日本の40年前と同じ。ユーロナイトの個室寝台以外はすべて旧式トイレでした。半数近くは手洗いの水が出ません。

 さて、ハブフカに到着してしばらくするとスカンセンSL博物館で動態保存されているTY5タイプに押されてこれまた保存されている旧型客車が入線しました。すでにたくさんのお客さんが乗っており、最後尾にどうにかボックスを確保して撮影しました。

 

やがて発車し、しばらくは車窓を楽しんだり撮影したりしました。なつかしい「シュッシュッシュッシュッ」という音。そして大型機には不釣り合いなピーという汽笛。イベント列車なので道行く人も手をふってくれたり、車で並走しながら写真を撮っている人もいました。

ところが40分ほどして突然列車が止まりました。急停車だったので水が大量にこぼれていました。乗員が降りてTY5を点検しています。お客さんも線路に降り始めたからびっくり。日本ではありえないことです。長引きそうだとみるやみんな次々に降りだしました。撮影会が始まりました。客には何の説明もなく、日本ならば乗務員につめよる人も出そうなものですが、みんなこのトラブルを楽しんでいるようで、私たちも降りて撮影しました。

 

1時間半後、ようやく救援のDLがやってきてハブフカに引き返しました。払い戻しはなし。まあ楽しんだのでいいですけどね。だれも文句をいいません。まあポーランドののんびりしているところでしょうか。これはこれでいいネタとなりそうです。

 さて、時間があまったのでクラクフに戻り、1分の乗り換えで世界遺産・ヴェリチカ塩鉱山跡に行きました。50ズロチは約2000円。物価の安いポーランドではものすごく高いのですが、ガイド付きということ、内容がすごいことでまあ納得の値段でした。ポーランド語はまったくわからないものの、日本人のグループの中で堪能な人がお連れの方に同時通訳していたので、ついてまわりました。写真は鉱山の中に設けられた礼拝所。シャンデリアも岩塩でできています。

クラクフ戻り、食事をしました。ポーランド料理のラバーシュ・ズ・クルチャキエムという料理。ボリュームはすごいけど、もうすこし丁寧につくればもっとおいしいのでは…。広場で散策して帰りました。

 

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