花咲く山へご一緒に:クリンソウ・笠形山(939m)

山行日 2005.5.9
山域 東播磨:兵庫県:八千代町:市川町
コース ネイチャーパーク笠形(10分)名水コース;勝負瀧:龍ヶ瀧
大基幹林道(60分)天邪鬼コース;天邪鬼の力水
笠形千ヶ峰縦走路(10分)笠形山(30分)ネイチャーパーク笠形
標高差 約350m
総歩行時間 約2.5h
   
麓から望む笠形山(右奥)
麓から望む笠形山(右奥)
ネイチャーパーク笠形 ネイチャーパーク笠形直ぐ上の駐車場 サクラソウ科の仲間で、兵庫県では準絶滅危惧種に
指定されているクリンソウ(九輪草)。その名前は七重草
(シチジュウソウ)や宝塔華(ホウトウゲ)の別名を持つ様に

花が何段にも重なり咲く花姿から名付けられた様です。
今日は県内でも数少ない自生地の一つ、八千代町大屋
から笠形山登山と共に、クリンソウを楽しもうと思います。
自宅から通い慣れた^0^)道を八千代町に向け走り出した
のが午前8時過ぎ、県道34号線から24号線を登山口のある
八千代町大屋へ、大屋の標識を左折し、10m先の分岐を


ネイチャーパーク笠形へ、大屋の集落を抜けると、右手に地元の
方々が保護、増殖された、クリンソウが小さな斜面一杯に
咲いています。その先少しでネイチャーパーク笠形に到着です。
登山道の標識 笠形山登山口
沢沿いの登山道 沢を何度か渡渉 此処には数棟のコテージやキャンプ場も備わっています。
更に舗装林道を進み、炭焼小屋への標識前の空地に車を
止めました。車は更に、少し奥にある登山口迄入れますが

今日の良い天気に誘われ、此処からスタートしました。
杉や檜の植林の中に続く舗装林道脇には、マムシグサや
アギスミレ、ムラサキサギゴケ等が沢山見受けられます。
やがて、左の渓流には蛇腹瀧の流れが現れ、その先に
トイレの完備された駐車場があり、此処が登山口です。
登山道に一歩足を踏み入れると、左手の谷に二重ヶ瀧

2段に分かれ落差は30m程でしょうか?再び登山道に
戻り、沢を渡り暫く登ると落差8m程の勝負瀧が現れます。
解説板に因ると、滝を流れ落ちる水が二つに別れると
勝負瀧 案内標識
橋向うに自生地 クリンソウ 書かれていますが、如何見てもそんな風には見えません^0^)
更に登ると右手の沢に、ピンク色の大輪の花が見えて来ました。
お目当てのクリンソウです、直ぐ上流には落差20m程もあろう

水量豊富な龍ヶ瀧が、轟音を立てて流れ落ちています。
直ぐ傍の登山道には、咲き始めたフタリシズカや蕾が覗く
ヤマアジサイが続いています。龍ヶ瀧から少し急な道を
赤瀧 蛇腹瀧 勝負瀧
赤瀧 蛇腹瀧 勝負瀧
二重ヶ瀧

龍ヶ瀧
二重ヶ瀧 龍ヶ瀧
僅かに登ると、沢向うに鉄条網で区切られた一画が現れ
今が見頃のクリンソウが、一面に咲いていました^0^)此処も
ご多分に漏れず、盗掘等に因り、絶滅の危機に瀕して

いたようですが、地元の方々の保護と努力で個体数が
増えて来ていますが、後は来訪される方々のマナー次第
でしょうね。この先熊の足跡、熊の段と呼ばれる場所を過ぎ
擬似木の階段 林道上の登山口
少し荒れた登山道 天邪鬼の力水 擬似木で出来た階段を登ると、完全舗装の大幹線林道に
飛出します。林道の向うには、天邪鬼名水コースと書かれた
看板が現れます。いよいよ此処からが笠形山への本格的な

登山道になり、暫くは沢沿いに登りますが、次第に小さくなる
沢横の登山道は倒木が多く少々歩き難い、ホンの少しで
天邪鬼の力水の標識が現れ、左奥にパイプ先からは
力水が流れ落ちています。此処で登山道は直角に
右に曲り、小尾根を目指して九十九折れに続き
このコースで一番の急登です。それでも一踏ん張りで

傾斜も緩み、右手に回り込むように進むと笠形山千ヶ峰
縦走路に飛び出します。此処を左へ緩やかに登り
笠形山の支尾根に取付ます。そこには、龍の背と
コース一番の急登 笠形千が峰縦走路
龍の背 笠形山山頂 名付けられた岩尾根が続いています。更に天邪鬼の
晩岩と呼ばれる、奇岩横の狭い間を抜け笹原を登ると
東屋の建つ笠形山山頂に到着です。先客は2組4人

山頂からの展望は360度見渡せますが、生憎今日は
霞みが酷く遠くは見えません。此処で暫くノンビリし
ユックリ昼食を摂り、もと来た道を戻りました。
兵庫県絶滅危惧種T類:九輪草(クリンソウ)
クリックすると別画面
クリックすると別画面
クリックすると別画面
クリックすると別画面
写真をクリックすると別画面で見られます、 閉じる時は×をクリックして下さい。

今回出逢った花達
ムラサキサギギケ アギスミレ マムシグサ
ムラサキサギギケ(ゴマノハグサ科) アギスミレ(スミレ科) マムシグサ(サトイモ科)
フタリシズカ ガクウツギ コチャルメルソウ&ヒメレンゲ
フタリシズカ(センリョウ科) ガクウツギ(ユキノシタ科) コチャルメルソウ(ユキノシタ科)&ヒメレンゲ(ベンケイソウ科)
タニギキョウ ヤマルリソウ ヤブレガサ
タニギキョウ(キキョウ科) ヤマルリソウ(ムラサキ科) ヤブレガサ(キク科)
チゴユリ ヒメハギ タニウツギ
チゴユリ(ユリ科) ヒメハギ(ヒメハギ科) タニウツギ(スイカズラ科)
笠形山からの展望
笠形山からの展望