スパイラル・テーピング療法

2017.12.7 更新    
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スパイラルテープの特徴

単に湿布の代わりにテープを貼るものだとお考えの方、あるいは痛い部分の筋肉や関節を保護するものとお考えの方が多いのではないでしょうか?スパイラルテープは必ずしも痛いところに貼るというわけではないのです。湿布の場合,肩が痛ければ肩に,腰が痛ければ腰に貼りますが,スパイラルテープでは,「痛いところが悪いところとは限らない!!」を常識としてカラダを総合的に診る 努力をしています。痛いところに貼るよりも効果の期待できるポイントを探すこと,それが大事なのです。
腱鞘炎・花粉症・めまい口内炎などにも症状好転の可能性があるのでご相談下さい。
テープ自体には磁気や薬がついているわけではありません


   なぜ,痛いところに貼らずに楽になるのか?

               人体がバランスを取っている筋肉や関節のポイントをつなげるとらせん状(スパイラル状)になっています。スパイラルテーピング療法はこの原理を利用しています。

つまり,痛いところよりも,痛いところとらせん状で繋がっている部分にスパイラルテープを貼ることで,よりバランスを整えることができ,より痛みが改善されやすくなります。

ケガやストレスなどにより生じた痛みを,その都度テーピングをおこない,良い状態を覚えさせることで回復を促します。 人間の身体が本来持っている治癒力を助ける治療法なのです。人間の身体はとてもよくできていて,ある刺激を与えると,与えたところ以外の箇所にも作用する。 皆さんも良くご存知のツボを刺激して,頭痛や肩こりを和らげるのもそうです。テープ貼りの刺激貼ったままの持続作用を利用して,悪いところを治すことができるのです。スパイラルテープを貼るというのは,皮膚感覚器を介して,身体のバランスを調整する神経に働きかける,といったいわば刺激療法ということなのです。


スパイラル・テーピング療法とは

スパイラル・テーピング療法とは,一言で言うとテープを皮膚表面に付着させることにより, 人体のバランスを調整して,主に筋肉・腱・関節などの傷みや運動機能障害の改善を目的とした治療法です。

どのような目的で治療を行うのか?

【痛みの緩和または消失】 【機能障害の改善】 【体質改善】 をテーマとして取扱いします。
治療目標をあらかじめ決めてから治療をはじめます。


同じ部位の痛みでも十人十色。
だからスパイラルテーピングも何万通り。

スパイラルテーピング療法においては必ず,おひとりずつ基本的な検査をします。その結果,あなたに一番良い治療の方法を見つけます。従来の様々な治療法とは違い,傷みを局部でとらえるのではなく,その傷みの原因がどこに存在しているのかを,基本的検査から,そして各処置法を通じて判断しています。個々の患者により検査・処置結果は違うものとなり,スパイラルテーピングの方法は何万通りもあるので,あきらめず治療を続けてください。必ずお役に立てると思います。


スパイラル・テーピング療法,治療方法の原理。

人体のバランス理論を重要視します。つまり,ある部分が傷む場合に,そこを守るしくみを探し処置をおこないます。また,全体の機能障害または部分の障害でも,神経や関節筋肉など相関関係を利用して原因を求め,改善のめどを立てるわけです。 スパイラルテーピングは,従来のテーピングのように固定を目的とせず,再生能力が低い筋肉,神経に作用させることを目的として 筋・腱・関節などに人工の筋膜,骨膜,関節包を作って補助,保護を目的としします。人体のバランス理論とは"痛みや動きに障害が生じた患部だけを治療するのではなく誘発された原因と, またそれによって派生された身体全体の不均衡を正していくようにする治療をおこなう"ということです。 全体的な各身体の筋肉の緊張解消と身体のバランスをとっていくことで,身体を正常に回復させていくのです。 身体は常に有機的に相互に関連して作用しているからです。

もちろん痛いところを保護サポートする必要な場合もありますが,いずれにしても鍼やお灸をする代わりに”手当て貼り”= テーピング療法することで悪いところを治していこうというものです

このスパイラルテーピング療法をおこなう際には,いくつもの検査をおこない多角的に分析を行っています。


基本検査(基本テスト)

基本検査は,[@首の回旋制限Aスケール値B筋肉・関節・神経(型式)C筋・腱・靭帯D足関節背屈制限E水毒・於血F前後左右の方向性G触圧覚・温冷痛覚の判定となっております。 これらのテスト内容より,患部はもとより遠隔から施術の効果を得ることも可能となります。さらに少ない刺激処置(小さなテープ,少ないテープを使用)で疼痛や浮腫の軽減, 消失が可能で,生体の調整が可能な実証を得た施術法であります。

スパイラル判定方法のいろいろ

【手当て必要性の有無】【脈差診】
【六部定位の振動判定】【上焦・中焦・下焦の判定】
【スケール値の判定】【股関節開排制限】
【ペイン療法の判定】【伝達系・外皮系の判定】
【型式(関節型・筋肉型・神経型の判定】
【筋・腱・靭帯(筋組織・支持組織)の判定】【活・放心の判定】【五悪・積聚の判定】
【意識・無意識の判定】【水毒・於血の判定】
【S極・N極】【肢位の判定】
【急性痛・慢性痛の判定】【スランプテスト】【ソートホールテスト】
【抗重力筋の左右判定】【圧痛比較】【動揺ストレステスト】【反射テスト】など

スパイラルテープを貼ってサッカー選手の脚元気!

スパイラルテープはNATA(全米アスレッチックトレーナーズ協会)の公認プロバイダーとしても認定されています。 またブラジルでも、国立大学出身の理学療法士の一割にスパイラル・テープピング治療ができるよう指導していくという話がすすめられています。マラソンランナーに続き、スパイラルテープを貼ったサッカー選手が華麗なシュートを決める姿を見ることが出来るかもしれません。

普  及

  発案者 田中信孝先生は昭和60年にスパイラル・テーピング治療を開始し、その後平成4年にスパイラル・テーピング協会を発足して国内外に広まりました。  現在までに医師をはじめ柔道整復師、鍼灸師、理学療法士、トレーナー等約600人の協会員がスパイラル・テーピング治療を行っています。


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