ダイバーの聖地パラオ。
楽園カープアイランドで過ごした夢のような日々をレポートします。

ウーロン島
(撮影機材/サイバーショット+ハウジング


国名

パラオ共和国(現地の人はペラゥと発音しています)
2001年1月現在の大統領は、日系人のナカムラ大統領。

位置 北緯7°東経135°付近。
兵庫県のほぼ真南に位置します。 約200の島々から成る島国。
時差 時差は無し。(ただし経由地グアムは時差1時間あります)
気候 海洋性熱帯気候。平均気温28度、11〜5月が乾期、6〜10月が雨期、      
ベストシ−ズンは2月〜5月。
滞在許可 観光目的であれば、30日以内の滞在は不要です。
パスポートの残存期間は入国時6ヶ月以上必要です。
電気 110V、60Hz。日本製品も使えます。


アクセス

パラオまでのアクセスは、コンチネンタルミクロネシア航空で、関空からグアムへ約3時間30分、グアムからパラオへ約2時間です。グアムでの乗り継ぎ時間は3時間半程。ショッピングなどで時間をつぶしましょう。カープアイランドまでは空港があるコロールからさらにスピードボードで一時間程かかります。

カープアイランドリゾート

カープアイランドは1島1リゾートという、ダイバーのためにあるような島。空から見ると星のような形をしています。

ボートで桟橋に到着すると、向こうには目にまぶしいホワイトサンドのビーチが広がり、その奥にヤシの木に囲まれた、カープアイランドリゾートが。自然と一体になったナチュラルリゾートで、シンプルかつ心温まるウッディなコテージが並んでいる。
カープアイランド

この島からだと「ブルーコーナー」や「ジャーマンチャネル」などの有名スポットまで15分。そのため、2ダイブだと午後2〜3時にダイビングが終わってしまいます。あとはビーチやハンモックでのんびり。また、ジャングル探検ツアーに参加するのもおもしろい。島内にはストーンマネー(石貨)や、鍾乳洞など見所がいっぱいです。

客室

客室はデラックスコテージ、シーサイドコテージ、ニューコテージ、ダイブハウスなど四種類あります。

ビーチコテージ

エアコン、テレビ、冷蔵庫はありませんし、シャワーは冷水、トイレの紙は便器に流せません(くず入れに捨てます)。コンセントはありますので電気類の充電は出来ます(ただし夕方の5時から10時までしか使えませんが)。

でも、滞在中不便と感じたことはありませんでした。


食事

食事は島にあるレストランでとります。朝夕はビュッフェスタイル、昼は無人島で弁当を食べます。味付けは日本人向けで本当においしかった。カウンターではビールやアイスクリームなども売っています。夜は知り合ったみなさんとゲームをしたり、お酒を飲んだりで盛り上がりました。
滞在中は俳優のM.Kさんもバカンスでいらしており、気さくに話しかけてこられたのでびっくりしました。かなりのパラオ好きだそうです。


M.Kさんと記念写真 遊びまくりました!
現地で仲良くなった方と(触れると) 桟橋で罰ゲーム(俳優M.Kさんも参加)


ダイビング情報

パラオでのダイビングは100%ボート&ドリフトダイビングです。ポイントはその日の潮や天気で決めます。条件が良かったら普通はブルーコーナーやジャーマンチャネルへ行くようです。


ボート上であると便利なもの
ウインドブレーカーやボートコート
ちょっとした小物をいれておくのに便利な防水バッグ
喫煙者の方は携帯灰皿
日除けやビーチタオルがわりにもなるパレオやサロン
日焼け止め


ダイビングについての注意点

まず、パラオでダイビングをするには許可証が必要です。1ヶ月有効なものが15ドル、1年間有効なものが100ドルです。たまにチェックが入るので、ボートにも持っていくように言われました。あと、シグナルフロートの携帯も義務づけられています。


中性浮力は必須スキル
中性浮力をとりながらドロップオフを泳ぐ


パラオの海はある時は穏やかで、ビギナーでも無理なく楽しめるかと思えば、急に流れが速くなり「かなりキツイ…」と思い知らされることもあります。特に「ブルーコーナー」や「ペリリューコーナー」などドロップオフ系のスポットは、ときに予測できない流れが発生することがあります。ドロップオフなどでは急に深場へと流れ出すダウンカレントが発生しますし、リーフの端では、リーフ上に押し上げられるアップカレントが発生します。こうした流れにつかまらないようにするには、まず、ガイド同じ水深をキープすること。そしてガイドを追い越さないようにすることが重要です。


岩につかんで耐える
はいたエアがダイバーの後ろに流れている。かなりの激流。



パラオのを潜るうえでもっとも大切なのはダイバーが身につけているべきスキル。特に「ブルーコーナー」などの水深の深いドロップオフの壁を泳ぐ際には、中性浮力が絶対必要になります。パラオをストレスなく楽しみたいなら、中性浮力がとれるようになってからのほうが良いと思います。実際パラオでは毎年邦人犠牲者が出ていることを忘れてはいけません。


ダイビングスポットの紹介
(全部は紹介できませんので抜粋しています)


ナポレオン ギンガメアジの大群
Dive No.1 BLUE CORNER 日 付 01/01/13
DIVE TIME 40分 スタイル ドリフト 天気 曇り
平均深度 16.5m 最大深度 28m 水 温 28.9度
コンディション 流れかなり強 上げ潮
難易度 ☆☆☆☆ 透明度 20〜25m
Fishes バラクーダ、ナポレオン、ロウニンアジ、グレイリーフシャーク、
ギンガメアジ、カメ、カスミチョウチョウウオ、フタイロハナゴイ、
スミレナガハナダイ、クマササハナムロ、ユメウメイロ、クマノミ、
ハナビラクマノミ、キンギョハナダイなど
コメント 世界中のダイバーが憧れるブルーコーナー。はっきりいって凄
すぎる!ガイド曰く「一本で100本分の体験が出来る」まさに
その通りだと思います。
今回は希にみる激流でしたがその分回遊魚の群は濃く、ウメイロ
モドキ大群、グレイリーフシャークの補食、ナポレオン3〜4匹、
バラクーダ大群、マダラトビエイ、ギンガメアジ大群など大興奮の
一本でした。パラオ恐るべし…
おまけ メジロザメ&ギンガメ出現シーン動画(10秒)



常連のオニカマス 
Dive No.2 BLUE HOLE→BLUE CORNER 日 付 01/01/12
DIVE TIME 45分 スタイル ドリフト 天気 晴れ
平均深度 13.6m 最大深度 28.4m 水 温 29.1度
コンディション 流れ弱→やや強 下げ潮
難易度 ☆☆☆☆ 透明度 20〜25m
Fishes アオウミガメ、ナポレオン、ロウニンアジ、グレイリーフシャーク、
ヨコシマサワラネムリブカ、ウコンハネガイ、スミレナガハナダイ
、クマササハナムロ、ウメイロモドキ、ユメウメイロ、ミナミハタ、
イソマグロ、カスミアジなど
コメント エア持ちの良いダイバーが集まるとブルーホールからブルー
コーナーまでをドリフトで流します。一度で地形とダイナミックな
ドロップオフが楽しめるおいしいコースです。
今回は下げ潮だったのでバラクーダが棚の上にいて間近で観
察することが出来ました。ダイブ中ナポレオンが我々の後をず
っとついてきてすごくかわいかった!



マンタ出現! 編隊で出現!
Dive No.3 GERMAN CHANNEL 日 付 01/01/12
DIVE TIME 47分 スタイル ドリフト 天気 晴れ
平均深度 15.7m 最大深度 26.9m 水 温 27.7度
コンディション 常時やや強し 下げ潮
難易度 ☆☆☆ 透明度 10〜12m
Fishes マンタ、ギンガメアジ、ロウニンアジ、マダラタルミ、ハナダイ
ガーデンイール、クロヒラアジ、、ミナミハタ、カスミアジなど
コメント パラオ随一のマンタスポットとして超有名なポイント。でも遭遇
確率は30%と聞いていたのでなかば諦めていたんですが…
「で、でました!!」潜行後いきなり2枚が出現。それもかなり
近くまで接近してくれました。その後クリーニングステーション
で1枚。最後には3枚が編隊で登場!はあ〜幸せ。



御幸がそそぐ
Dive No.4 SIAS TUNNEL 日 付 01/01/14
DIVE TIME 46分 スタイル ドリフト 天気 晴れ
平均深度 13.4m 最大深度 33.4m 水 温 29度
コンディション 気持ちのいいドリフト 下げ潮
難易度 ☆☆☆ 透明度 20〜30m
Fishes ブラックチップ、イソマグロ、ギンガメアジ、アケボノハゼ、カメ
グレリーフシャーク、ネムリブカ、コリンズエンジェルフィシュ
コメント 水深30mから40mにかけて大きな横穴が開いており、ここから
入っていくと、穴の中はホールのように広がっており、暗闇の中に
は穴系の魚がぐっちゃり。砂地の底ではブラックチップが寝ている
ことも。水深が深いので上級者向けです。



下は水深200m以上 珍しいサンゴの群生
Dive No.5 ULONG CHANNEL 日 付 01/01/14
DIVE TIME 50分 スタイル ドリフト 天気 晴れ
平均深度 10.9m 最大深度 18.2m 水 温 29度
コンディション 爽快なドリフト 上げ潮
難易度 ☆☆ 透明度 15〜20m
Fishes カマス、メアジ、クロヒラアジ、、アオウミガメ、イナズマヤッコ
グレリーフシャーク、ネムリブカ、ナポレオン、ギンガメアジ
コメント リーフとリーフの間にできた水路で真っ白な砂地の海底とリュ
ウユウキッカサンゴのコントラストがすばらしいです。途中カマ
スの群やメアジの群を横手に眺めながら気持ちのいいドリフト
ダイビングでした。



休憩時間

パラオでのダイビングは、100%ボートダイビング。また、スポットまでは40〜60分とけっこう遠いので(カープアイランドからだと15分ぐらいですが)昼食は、無人島に上陸してとることが多いようです。

ウーロンチャネルを潜りに行った際に休憩したウーロン島はむちゃくちゃ綺麗でした。真っ白な砂地にコーラルグリーンの海。思わず見とれてしまいました。シュノーケリングもお薦め!
昼休みはのんびりと


パラオの感想

初めてのパラオでしたが、とにかく魚群の群、地形のダイナミックさに驚嘆しました。小物から大物まで楽しむことができ、その中でもブルーコーナーで見たグレイリーフシャーク、バラクーダの渦、ナポレオン。そしてジャーマンチャネルで見たマンタの雄々しさには涙が出るほど感動しました。

最後に、カープアイランドで知り合った陽気な藤本さん夫妻、離島マニアの正田さんには本当にお世話になりました。みんなとてもいい人達で、本当に楽しい旅でした。 またどこかの海で一緒に潜れたらいいですね。