安、近、短ということで日本人観光客に大人気のサイパン。
ここではダイビング情報を中心に幅広くサイパンをレポートしたいと思います。

すばらしい夕焼け

サイパン基本情報

サイパンはミクロネシアの北端に位置するマリアナ諸島にあり、日本に一番
近い外国です。また、アメリカ自治領・北マリアナ連邦に所属した島で観光
が主な産業です。

この島の人口は、およそ7万人ほどで、チャモロ系とカナカ系が全体の60%
を占め残りはアメリカ系、フィリピン系、中国人、韓国人、その他の人々です。

日本人観光客が訪れるホテルは、西の海岸部に集中しています。ススペに
はグランドホテル、ダイアモンドホテルがあり、ガラパンには ハファダイビーチ
ホテル、第一ホテル、ハイアットリージェンシーホテル。

そして、タナパグからサンロケにかけてアクア リゾート、プルメリア、
日航サイパンとマリアナリゾートホテルが立ち並んでいます。
サイパンの地図
これらはすべて大型のリゾートホテルです。

年間平均気温は26〜27度、湿度は60%の熱帯性気
候で、ダイビングは一年を通して出来ます。
7月〜11月は時折スコールがある雨期で、9月後半〜
11月は台風が来る事がありますが上陸は少ないです。

12月〜6月が乾期。12月〜3月は風が吹くが、4月〜
6月は風も少なく穏やかです。

お得情報!

現地滞在費をいかに抑えるかというのが今回の趣旨でした。
そこで安くておいしいレストランとショッピングストアを探しました!

カントリーハウス

木調のよく手入れの行き届いた感じのカントリースタイルのレストランウエスタン
調の長いバーカウンターが特長のある雰囲気を演出しています。まさに古き良
きアメリカの趣が楽しめる!この雰囲気と味には大抵の日本人には喜んでも
らえると思います。
特にランチセットは5ドルでお薦め!ボリュームも凄く食べきれないくらいです。

ムーミン村

ここでの、お勧め料理は“タン塩、ユッケ”などの焼肉と石焼ビビンバや韓国風
お好み焼きです。ここも日替わりランチは5ドルと安くおいしいです。
ちなみに滞在中の日替わりランチはビビンバ定食、焼き肉定食でした。

喜 楽

日本料理屋で寿司、天ぷら、そばなどがあるが私のお薦めはうどん
暑いところで“皿うどん”や“ざるうどん”は本当に美味いものです。
もちろんさしみや天ぷらもいいけれど・・・

123 マーケット

めちゃくちゃ便利なコンビニ!店の中をのぞけば必要なものはたいてい
見つかります。4店舗全て、ガラパンの街中にあります。
また、日用品、雑貨、食料品まで置いて有り、簡単なお土産品もあります。  

ハファダイショッピングセンター

ハファダイビーチホテルのすぐ隣にあり、日用品から食品、飲料水、アルコール
類に至るまでとにかく、品揃えの豊富なショッピングセンターです。
ただし、品物を買う場合は、必ず商品の状態を確かめてから買うこと!それさえ
注意すれば商品はホテルの1/2位の価格で購入できます。

プライス・コスコ

本場(アメリカ)のアウトレットショップとして95年に誕生通常、$25の年会費
を払って会員にならなければ利用できませんが、サイパン店は旅行者向けに
「ゴールデンパス」を発行しており名前・パスポート番号を記入するだけで
ショッピングが出来ます。
さすがにアメリカンナイズされた店内は日本では考えられない…?


リゾートホテルについて

今回利用したオーシャンビューホテルは決して豪華なホテルではありませんが
料金はリーズナブルですし、なんせガラパン地区のど真ん中に立っていますの
で食事に行くのも買い物に行くのも最高に便利です。
ブランドショッピングのDFSギャラリア、お洒落なハードロックカフェなんかも目の
前にあります。

もちろん近くにはハイアットやハファダイ、第一ホテルなどの豪華ホテルもありま
すのでお金がある人はこちらへどうぞ(^^;)

ホテル内にはダイビングショップもありますので
プルメリアリゾート
利用は主にダイバーが多かったように思います。


航空会社について

今回は日本航空(リゾッチャ便)を利用しました。客室乗務員がアロハっぽい
シャツを着用していて南国ムードを盛り上げてくれます。
機内ではビンゴゲームなどのイベントがあり、あたれば豪華賞品が…。
あたらなくても全員にリゾッチャ特製ストラップが貰えます(^_^;)


ダイビングスタイル

ビーチダイブ、ボートダイブの二つがあります。ボートダイブの場合、サイパン島
周辺スポットへは5分〜40分ぐらい。
テニアン島へは海況やボートによって40分〜1時間30分ぐらい。

グアム、パラオなどとダイビングスタイルの大きな違いは、ビーチダイブが盛ん
なことです。「グロット」「ラウラウビーチ」「オブジャンビーチ」等サイパンのメジャ
ーなポイント名を挙げていくとビーチスポットが多いです。

もちろんボートでも楽しめるポイントはあります。ちょっと遠出をしてテニアン島
の「テニアングロット」「フレミング」などダイナミックなポイントなど。

一番のお薦めは冬季限定スポットのイーグルレイ・シティー
上手くいけば2〜30匹のマダラトビエイに遭遇できます。


ダイビングスケジュール

標準的パターンは、午前1ダイブ・昼はサービスやホテルに戻って食事、
午後1ダイブの一日2ダイブ。テニアンなどへ遠出する場合は戻らずに2ダイブ
することが多いです。また早朝ダイブやナイトダイブもあり、合わせて一日3ダイ
ブも可能です。スポットのリクエストには出来る限り答えてくれますが、海況など
によっていけない場合もあります。


グロット

サイパンといえばグロット。サイパンに行くなら一度は潜ってみたいスポット
だし、一度潜れば病みつきになる奥が深いスポットです。
110段の階段をおりて突き出した岩の上でフィンを履いたら、
マスクを押さえてエントリー!

洞穴の水面下には頭上から放射線状に光が注ぎ、この世の物とは思えない
幻想的な光景です。壁の横穴をくぐって外海へ。

視界が急に広がると、外洋は遙か向こうの岩のごつごつまで見渡せるほどの
透明度!途中、小さなウミガメ、バラクーダの群ナポレオンフィッシュ
(グロットでは珍しいそうです)が目の前を横切っていきました。遠かったので
写真には写りませんでしたが一緒に見た皆さんは大喜びでした。

110段の階段
はきついけどもまた行きたくなってしまうのはこんなハッピーが
ひょっこり起こるからなのでしょうか?
グロットのトンネルをくぐる ラウラウビーチ

ラウラウビーチ

ラウラウビーチは海が穏やかなのでエントリー&エグジットがしやすく、
さまざまなコースどりが出来ます。

今回は進路を右沖に取り、”オアシス”と呼んでいる小さな根へ。
鮮やかな黄色のヨスジフエダイの群が棲むこの根をバックに写真を撮ったり…

後半は雲のように舞うカスミチョウチョウウオ、ロウニンアジ、クロユリハゼ、
モンツキカエルウオ、カスミアジ、ハタタテハゼ幼魚、キリンミノが出現。

名物になっていたアジ玉は残念ながら現地の漁師に捕獲されたそう
でいませんでした。噂では市場で一匹2ドルで売られていたとか。(T_T)

エグジットはリップカレントに揉まれるので、ロープを伝って、岩場で
フィンを脱いだらじゃぶじゃぶ歩いて戻ってきましょう。

オブジャンビーチ

オブジャンビーチは長く続く白砂のビーチで、砂浜からサンゴが付着する
岩場を通り抜けてエントリーする。水底は白く美しい砂地が広がり、そこに
張り出したサンゴの根にはいろんな種類の魚たちが住み着いています。

このあたりのフィシュウォッチングもとても楽しいけれど、今回はさらに沖に
進んで水深18メートルの砂地でガーデンイールをウォッチ。

さて、後半は岸に戻る途中で、砂地を指でそ〜っとなでていく。と、その指先
にピョン!っと飛び跳ねる小さい魚が。これが「トビハゼ」です。
他にも砂地にはクロエリオオメワラスポ、リュウグウベラギンポのオスがいま
した。とにかく砂地がむちゃくちゃ綺麗です。
カスミアジの大群 オブジャンビーチのチンアナゴ

バンザイクリフ(ボート)

海況の良い夏のわずかな時期しか潜れないですが、ギンガメアジ、ツムブリ、
バラクーダなどの大物遭遇率はダントツです。

ウィングビーチ

ドロップオフと垂直に切れたクレバスのダイナミックな地形が楽しめる。
春〜夏場はビーチエントリーができ、カエルウオの仲間やベラの仲間の
幼魚などのウォッチングも可能です。

アイスクリーム(ボート)

早朝ダイブではマダラトビエイの群がかなりの確率で見られます。
根にはオレンジフィン、ダスキーアネモネフィッシュもいます。

マハニャガ沖(ボート)

体験ダイビング、ビギナーやブランクダイバーのリフレッシュに使われる
やさしいスポット。浅い砂地にサンゴが点在しサヨリやベラが群れている。

ナフタン(ボート)

一気に水深50〜60メートルに落ち込むドロップオフのスポット。大物ねら
いで壁沿いにドリフトするか、水深20〜25メートルの棚状で遊びます。
流れに注意しましょう。

タナパグ(ビーチ)

遠浅のスポットで、小物や幼魚のウォッチングに最適です!


最後に

サイパンでは透明度のいい海で、ぼーっと浮いたり、宙返りしてみたり、
理屈抜きに海に潜る気持ちよさを満喫しましょう。
アフターダイブにバーベキューしたり人気の店に繰り出したりするのも
楽しいものです。皆さんも是非訪れてください!