パラオ共和国運用記 パートV (T88DX)

(1999年7月)
                               


 性懲りもなく、またパラオから運用しました。今回は私にとって3回目のパラオ
です。人からは「なんでまたパラオなん?」って聞かれることが多いのですが、「
美しい海と自然がいっぱいで」「適当に都会で」「無線ができて」「少しマイナー
で」「のんびりできて」という条件バランスが私にピッタリだということでしょうか。
 T88DXは21MHzSSBで第一声。すると早速日本やヨーロッパの局ごちゃ
混ぜのパイルアップになりました。約40分間で6大陸70局をログインし、ウォー
ミングアップとしては上々な滑り出しとなったのでした。
 今回は平日でしかも短期間の運用ですから、そんなにたくさんのQSOは望め
ないと思っていましたが、それでも私は一応の目標を2000局とし、実質4日弱
の運用が始まったのでした。



首都コロールの裁判所
日本統治時代は刑務所だったそうです

 今回はアンテナのほとんどをホテルのオーナーのジョージさん(T88G
N)からお借りしました。
 ジョージさんは、私たちがパラオに到着したころニューヨークへ行ってお
られましたが、戻ってこられた次の日の朝食にお誘いを受けました。事
前に「ジョージさんはジェントルマンです。」ということ聞いていましたから、
私たちはTシャツに短パンというラフな普段着から、襟付きシャツ+長ズボ
ンというオフィシャル(?)な服装に変身したのでした。
 初めて会うジョージさんは柔和で、確かにジェントルマンの雰囲気をお
持ちの方です。簡単に挨拶を済ませ、お土産のJARL製コールサイン入
りキャップをお渡ししました。ジョージさんは自らハンドルを握り、コロー
ル島を見渡せる高台のレストランに連れて行って下さいました。
 初対面ながらやはり同じアマチュア無線家ですから、おのずと無線の
話しに花が咲きます(あっ、ジョージさんが日本語堪能だというのもその
理由の一つです Hi)。お話しを聞くうちに、ジョージさんは若い頃米軍の
無線技術者だっということが分かりました。コリンズやドレークのお話しも
して下さいましたが、残念ながら私にはよく分かりませんでした。その後
はパラオの運輸・労働・商務大臣を務められたそうで、私たちは図らずも
元国務大臣と朝食を共にしていたのでした。そりゃTシャツと短パンでは
あかんわ!!

VIPホテル
屋上にアンテナが見えるでしょうか?




ジョージさん(中央)とともに
 T88DXのQSLカード