私の青色発光ダイオード・実験試作サンプル

1976年に、実験的に試作した「青色(?)発光ダイオード」 ・・・ 右端

左から2番目の「オレンジ(?)色」も試作したものです。赤と緑は市販のもので、
試作ダイオードの輝度が極端に小さいため、電流を絞って輝度を低くしていま
す。それほど試作品の輝度は暗かったのです。                 

試作品の青色発光ダイオードは、硫化亜鉛(ZnS)の単結晶に銀(Ag)を拡散
させ、これに金の電極を真空蒸着してMIS構造のダイオードにしたものです。

オレンジ色のものは、セレン化亜鉛(ZnSe)の単結晶に金電極を真空蒸着し
てMIS型ダイオードにしたものです。                        
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当時の青色発光ダイオードの研究は、純度の高い大きなZnSの単結晶をいか
にして再現性よく作るかが主流でした。しかし当時の結晶成長技術ではN型に
しかならず、P型を作るのは殆ど不可能で、発光に欠かせないキャリアを効率
よく注入するためのPN接合は得られません。
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この問題を打破したのが日亜化学の中村さんで、2方向からのレーザー光に
よる結晶成長法で、初めてPN接合が得られるようになりました。
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