四国剣山からかずら橋    (1999.11.6〜7)
                    
 泉佐野港には淡路島へのフェリ−が大きな口を開けて私たちを待っていた。(45km)和泉
葛城山から昇ったばかりの太陽が次第に眩しくなる。フェリ− (0800〜0930料金3960円) 
は順調に航行し津名港に予定時刻に接岸。

  R28で洲本に向けスタ−ト(0941 45km) 、天気は上々風も波も穏やかな大阪湾を見なが
ら快適なツ−リング。洲本IC入口(1015 63km) で先頭の浜井さんが止まったまま、カ−ド
が出てこないとのこと、前方の遮断機も降りたまま・・・。何故、シグナルが赤色で進入
禁止だった。カ−ドは出ない筈、全員爪先での後戻り。(少し勾配があって助かりました
短足は苦労しますと○○さん) 

  本四連絡道路はがらすき、しばらくは千鳥走行なれどすぐに各自のペ−スでの走行とな
る。私はトップで走ったが淡路島南PAに着くなり皆さんも続いて到着した。坂口さん曰く
「浜井さん、今日はコ−ヒ−も飲めるし走りも優しいし、以前に比べると成長したな−」
とベタ褒め。(1026 81km) 

  気にしていた大鳴門橋の風は風速1m、風速 13mの横風のときに走り、強風に緊張したが
今日はルンルン走行。渦潮見物の観光船が見える、バイクのステップに立ち上がり渦潮を
覗き込むが肝心の渦は真下で見えない。鳴門北IC(1049 90km  1500円) から R11経由で南
下、吉野川の大きな橋を渡り徳島市内に入る。(1119 110km)

  昼食は早めに徳島でいただきましょうと全員楽しみにして走った。近畿高等学校文化祭
のブラスバンドが市内各所を行進、交通規制で駐車車両は皆無の状況。マナ−が良いのか
お仕事柄か、無理の駐車を避け皆さん空腹を我慢して先に進む。四国の徳島ラ−メンか讃
岐うどん、はたまた美味しいお造りかと楽しみにしていたのに。

  ファミリ−レストランでもいいよ、と譲歩して探せど見つからない。眉山山頂の簡保の
宿まで行こうかと坂口さん、そこまで行ったら時間喰うでと浜井さん。飯食って時間食っ
たらお腹が一杯、との交信を楽しみながら先に進む。たわわに実を付けた柿を見て食べた
いなと丸山君。隣の小原さんは秋を感じますね。同じ柿を見ても感じ方が違います。
 表に「旅館やまよし・食堂・うどん・中華ソバ (ラ−メンではない) ・料理・仕出し」
の看板、小さな食堂だった。(佐那河内村1148 128km) 女の人が7 〜 8人食事中。ヘルメ
ットをと取ると「ま−若い方と思っていたけど  歳取ってはるわ」に「同級生と違うの(
同じくらいの歳やんか)」のお返し、「こんな大きなオ−トバイ初めて見るわ」、「後ろ
に乗ってみる?」の会話が始まる。早朝のスタ−トで腹ペコ走行だった、お昼をいただい
た皆さんほっとした様子でした。

 R438はここから道は狭くなり四国の3桁国道らしく険しくなる。突然通行止めの看板、
交通規制のおばさんに止められた。山側の斜面が工事中で全面通行禁止、次は40分待だ。
(工事のため、40分間通行を止め、10分間通行可の看板あり、15分待ちで通行できた) 

  紅葉も次第に多くなる。昼食の時「昨日の新聞に、剣山が燃えていると写真が出てまし
たよ」と食堂の女将さん、すかさず坂口さん「山が燃えたらどうするの」、「一週間ぐら
いですヨ 燃えているの、あと雪が降るから消えます」と女将さん、坂口さんの突っ込み
に女将さんのすてきな応対でした。

 ススキが銀色に揺れ輝く、流れる水は澄みきっている。水が綺麗なのは自然が残ってい
る証。「見の越」の手前で美しい紅葉をバックに写真を1枚。断崖絶壁の中腹に道が続く
よくもこんな険しい所に道をつけたものだ。しかし景色は最高、山が燃えている。



 見の越トンネル(1415 192km)を抜けると剣山(1955m) の登山口、紅葉を楽しむハイカ−の車で
一杯だった。ここからはR439の標識、かずら橋41kmの標識に従う。右・池田かずら橋の標識を右
折(1434 221km)、狭い谷間の山の遙か上方にも民家が点在している。平家の落ち武者が生活し
ていたといわれる秘境。昔は原チャリもなく大変だったろう。

 かずら橋(1519 232km)は川面から 10m位の高さにかかり、長さ 20m位のかずらを編んだ
吊り橋。バックには狭い谷間の紅葉、流れる水は周りの色を映す美しい光景。訪れた観光
客はボンネットバスに乗り祖谷渓の風情を楽しんでいた。
 あとは一気走りで今夜の宿の高松へ、直行組が待っている。GSでル−トを訊ねたのが
良かった。祖谷溪道路(無料)の方が時間は短縮との情報でスタ−ト。(1545)

  大歩危で R32と合流(1608 245km)。名勝大歩危・小歩危は険しい四国の山中を土佐と讃
岐を結ぶ道の難所。狭い谷底を這うように吉野川が流れ、川を挟んで R32とJRが山裾を走
る。今は整備され険しかった当時の様子は伺えない。「高松80kmの標識」を見て高松到着
予定時刻は6時30分ですと浜井さんからの無線。

  R32 は整備されなんと走りやすいことか、さすが2桁の国道。R438 R439 のあの狭く走
り辛かった道から、カ−ブも高速コ−ナ−リングで水を得た魚のように走りに走る。高校
野球で有名な池田の町もハイスピ−ドで通過。(1633 268km) 

 走る走る、先頭と3km離されている。(口には出さないが先着組から、遅いやないかと
言われないように、走る走る)釣瓶落とし、早い秋の夕暮れで周りはもう暗い。先頭のバ
イクとは離れたまま、追いつけない。「成長したしたな−浜井さん、今日はコ−ヒ−も飲
めるし走りも優しい」はどこ行った。

 高松に近づくとGLの山本さんから、堀江さん山本さんも宿に着いていますとの無線。真
っ暗になった R32をやっと全車揃って走行できた。直前に福井さんとコンタクト、宿まで
の誘導とお出迎えいただき全員無事着。予定時刻6時半を大幅に短縮し5時50分に三幸
荘に着きました。(1750 325km)

  夕食は10名全員集合。堀江さんのいつもの笑顔に心和む、小原さんはサイドカ−付きの
R100RSからK100RSに乗り換え久々の参加。忙しく一年ぶりのツ−リングですと丸山君。R4
38はしんどかったですと前傾姿勢の XXX1100に乗る鬼塚さん、萎んだお腹もビ−ルで膨ら
まして下さい。夕食から寝るまでバイク談義が続いていました。

  二日目もいい天気だ。カフェインが切れるとうるさい皆さん、成長した浜井さんは出発
早々コ−ヒ−の鎮静剤を全員に飲ませR193を徳島に向けスタ−ト。このル−トは景色はい
いしカ−ブは多い車も少なくバイク向けの道ですと昨日走った山本さん。天気は快晴、暑
いくらいだ、皆さんルンルンの走り。全員揃った写真をと「道の駅  夏子」に立ち寄る。
穴吹駅前の交差点左折でR192を徳島方向へ。(1045 377km)
 坂東太郎に筑紫三郎、これが三兄弟の吉野二郎、吉野川はさすが川幅も広くゆったりと
して風情がありますねと福井さん。吉野川沿いに徳島市着(1123 407km)、小松島から和歌
山へのフェリ−が徳島港に変更していた。船が出たあとだったのでここ徳島で解散するこ
とにした。(1208 425km) 和歌山ラ−メン試食組と甲子園フェリ−組、明石海峡大橋組に
別れ帰路についた。

 小原さんと福井さんの3台で澄みきった瀬戸内海を眺めつつ大鳴門橋をアッという間に
渡る。本四連絡道で淡路島を縦断、明石海峡大橋経由須磨JC通過。(1436 529km 鳴門から
4650円) 第二神明・阪神高速経由(700+700円) で自宅に無事到着。

  フェリ−の利用、淡路島の高速道路、大鳴門橋の走行、四国の3桁国道R438・R439の狭
く険しい道の実情調査?と剣山・見の越の紅葉、秘境・祖谷溪のかずら橋、ルンルン走り
の R32・R193や旅館兼食堂での昼食、フェリ−の時間差など盛り沢山のことがあり楽しい
ツ−リングでした。お世話していただいた浜井さん、そして皆さんありがとう。  
                               (全走行 589km   GAS 31.7L  18.5km/L  中谷記) 

                  四国剣山からかずら橋  行程   (1999.11.6〜7)

0615      0km    自宅発 第2阪和道経由
0700     45      泉佐野港着 
0800       泉佐野港発 (大阪湾フェリ− 泉佐野港〜津名港 料金3960円) 
0930             津名港着  
0941   45    津名町大谷交差点左折で R28へ
  55   53    洲本市  少し渋滞  
1015   63    本四連絡道路洲本市IC
  26   81    淡路島南PA (小休止)
1049   90    鳴門北IC(洲本市ICから1500円)右折で県道11号で徳島鳴門市街へ
1119  110    R11 走行  吉野川から徳島市内。R192でJR徳島駅前、ここからR438
  48  128    やっと食堂見つかる  旅館やまよし (佐那河内村  JA支所前) 
1230             スタ−ト
1243    141    神山温泉通過 この付近2車線の広い道 道路標識整備
1328   173      突然通行止め  前方の斜面  工事中で全面通行止  1340まで一服
1415    192      見の越トンネル 剣山登山口 ここからR439 かずら橋41km標識
1500    219      右池田  左京柱峠方面の標識を右へ 県道32号線
  19    232      かずら橋着  
1545             かずら橋発  
1608   245    R32 すぐ大歩危・小歩危  高松80kmの標識  高松6時半到着予定
 29   265   池田大橋 すぐ池田の町 (走る走る)
 37   272   三好大橋へ左折 先頭集団と約3k離れる
1712   295   琴平通過 栗林公園方面 栗林トンネル先と山本さん福井さんの誘導
 51   325km   三幸荘着

            2  日   目
08    325   三幸荘発 モ−ニングGUSTO  写真忘れ山本さん先導で引き返す
1012   354   R193で穴吹経由徳島へ  塩? 温泉郷通過  (いい天気) 
  32   366   道の駅  夏子  ダム横  写真
 42   375    徳島自動車道脇町ICのガ−ドくぐり  すぐ吉野川を渡る  
  45   377      穴吹駅前の交差点 これを左折でR192  (直進は剣山、右池田)
1103   393   川島町役場        (GS 17.6l) 
  39   415   徳島市  フェリ−乗場は小松島か徳島か、小松島から徳島へ引き返す
1211    427      徳島フェリ−乗り場着、和歌山便出航後到着す、現地解散
1255       昼食後 徳島フェリ−乗り場発
1312   444   鳴門IC(福井氏津名ICにて別れる、小原氏と中谷途中のPAにて休息)
1400    516      淡路SA着
1425             淡路SA発  
 36   529   須磨JC   (鳴門から  4650円)  
1541   534   第二神明から阪神高速へ (須磨料金所 700円  神戸にて立ち寄り) 
     589km  自宅着      (全走行 589km   GAS 31.7l  18.58km/l)