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額装・マット加工の手順

Frame / mat processing procedure


水彩・デッサンなどシートタイプ作品の場合・・・16

マットのみの場合・・・146

立体作品の場合・・・711


1 額装したい作品を必ずお持ちください
額縁とマットはカラーやデザイン・素材が多種あります。
マットの外側と穴寸法を決定するために、必ず作品をお持ちください。
多種多様な額装を手がけ培われたスタッフの確かな目で、丁寧にアドバイスさせて頂きます。
マットのみは外寸と穴寸をご提示ください。寸法が取れない場合は作品とお手持ちの額縁をそのままご持参ください。

例として明治時代の浮世絵を額装してみましょう。
額装手順1
2 額縁の寸法を決める
規格サイズを基準に、在庫を豊富に取り揃えています。取寄せの場合、約1週間の納期を頂きます。
別寸(一定の納期が必要)にも柔軟に対応いたしますので、作品をお持ちの上お問い合わせください。
額装手順2
今回はマット(額と作品の間に入れる化粧厚紙)を入れるため、マット幅と額の大きさのバランスを比較します。
『飾るスペースが狭いから小さめにしたい』との意見で、規格サイズの「四切サイズ」に決定しました。
3 額縁のデザインを決定する
木地、金や銀、塗りや彫りのあるタイプ、アルミ製など多種多様な額縁があります。
作品の雰囲気や飾る場所に照明などトータルに踏まえ、ご予算に合わせたコンサルティングをいたします。
額装手順3
『華やかすぎず、和風なイメージにしたい』
『棹が細いほうが上品かも』

様々なご要望をお聞かせください。その中で納得の額装をご提案いたします。
4 マットの選択
実際にマットを当てて見比べていきます。
カラーによって作品のイメージが大きく変わるのを、ぜひ体感してください。
額装手順4 額装手順5
5 1点につき、約20分ほどお待ちください
すぐに額装作業に取り掛かり、平面額装で額縁やマットに在庫がある場合、即日お渡しできます。
作業の間、店内や周辺を散策されるなどお待ちください。
額装手順6
無酸性2mm厚の最高品質マット紙を、イタリア製コンピューターマットカッターで加工します。
6 完成
和風を意識した朱溜塗の木額に、アンティーク感を引き出した深緑のマットを選んで、完成。
マットの断面に面金を施し(別途追加料金と納期が必要です)高級感をアップさせました。
額装手順6  

立体作品の場合・・・711

7 額装したい作品を必ずお持ちください
必ず作品をお持ちください。額縁とマットはカラーやデザイン・素材が多種あります。
特に厚みがあるものは、規格サイズで収められる額縁の種類が絞られるので、セットに工夫が必要となります。

例として陶皿を額装してみましょう。
額装手順1
8 額縁の寸法とデザインを決定する
規格サイズを基準に、在庫を豊富に取り揃えています。取寄せや別寸にも柔軟に対応いたしますので、作品をお持ちの上お問い合わせください。 額装手順2
油絵や日本画を入れる額を細工して厚みを持たせることにしました。
9 マットの選択
実際にマットを当てて見比べていきます。 額装手順4 額装手順5
10 立体額装には約一週間の作業時間を頂きます。
立体額や刺繍などは下処理が必要になりますので一定期間の納期を頂きます。作品の状態や額装の方法により作業時間は異なります。

今回は額に奥行きを作るため、額裏に加工を施します。
額装手順6 留め具を外して...


額装手順7
桟を取り付け、専用工具で固定します。
額装手順8
後に青紙(化粧貼り)を施し、取り外していた金具を装着します。
11 完成
紅色マットを内側横面にも貼りり合わせ、作品をセットし完成です。

陶器の焼目とモチーフの素朴なイメージを生かした木製額と、空間にさりげなくアクセントをつけるマット色の組み合わせで、作品の価値を高めることを目指しました。
額装手順9

保存額装について

Frame / mat processing procedure

本来 保存額装とは作品自体に保存の処置を施すものではなく、外部からの侵害を防ぐ環境を作ることを指します。「ミュージアム パッケージ」として美術館・博物館などで行われる本格的なものが代表例で、高価な材料で処置を施すためにあまり普及していないのが現状です。
当店ではできるだけ安価で適切な材料を使用し、作品の現状保持ができるよう次のような処置を行っています。

★マットと作品を留めるテープについて
無酸性・水溶性の専用テープを使用しています。作品を傷めず、糊を浸透させません。大切な作品を守るためには、必ず専用テープ(※小巻販売中)をご使用ください。

一般のテープのほとんどは、経年すると糊が劣化し粘着力が無くなる上、特有の着色が残ります。ひどい場合は、作品の前面にまで成分が浮き出ることもあります。
【一般テープの経年劣化例】 店内画像1

★裏板・裏紙の有害物質を留める白色紙について
中性の白紙を挟み、裏板・裏紙からの干渉を避けています。
標準的な額の裏板は酸性物質を多く含むベニヤ板やボール紙でできており、そのままセットすると作品が黄変するなどのトラブルになりますので、当店は作品との間に必ず中性の白紙を挟んでいます。後日入れ替えの際にも処分せずにご使用ください。

★紫外線を遮るUVカット アクリル板について
ガラスからアクリル板に変更、またはアクリル板のみご希望の場合、UVカット機能のあるアクリル板を使用しています。照明器具や日光などによる影響から作品を守ります。
別途料金が発生いたしますのでご了承ください。

★最も大切なのは作品を設置する場所の条件です
直射日光・湿度が高い・油分が多い等の場所はできるだけ避ける事が必要です。
大切な作品を長期間楽しめるようにご配慮頂ければと思います。