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◆彼女は娘さんの車で、貝細工に使う貝殻や流木を集めにきたそうです。家に来てくれたら貝で作ったその人形を見せるからと言われて、翌日少し回り道をして須崎にある彼女の家を訪ねることになりました。陽気であけっぴろげな彼女はわたしを自分の部屋に案内して、作品を見せ、身の上話まで聞かせてくれました。その間、昨日一緒だった娘さんも傍でニコニコしながら自分の母親の話を聞いています。
彼女はご主人と料理屋をしていたそうです。ご主人が亡くなって店を止め、しばらくはパチンコ通いをしたが、思い立って貝細工でお大師さんをイメージした人形作りを始めたそうです。
既に何百という人形を作り、地元の老人会はじめ、そこら中に寄贈しているそうです。誰に教わるでもなく、全て自分で工夫しながら製作工程に改良を加えて、今の作品が出来るようになったと言います。 |
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