計算式の変換法則
 計算式の変換法則と言っても、小学校高学年〜中学校くらいの勉強をしていたら解くことができますのでたいしたことは書いてありません。

計算式の変換

 電気資格の基礎では、50R =** とか、25I =** というようにイコールで結ばれた計算式が多く出てきますので、これらのイコールで結ばれた計算式の両辺に同じことをしても、「イコールの条件は崩れない!」ということが基本になります。

たとえば、1+5=2×3 という計算式があったとすると。
 両辺に10を掛けた場合どうなるか? ⇒⇒⇒ 10×(1+5)=10×(2×3) となる。
                             見て分かるように計算式は成り立ち、イコールの条件は崩れません。

これを、電気資格の試験などで出てくる計算式に当てはめると。
 たとえば、 というような計算式があった場合、R を求めるためには、まず両辺(の分子)に 20+R を掛けます。
 すると となり、左辺の分母の 20+R は分子にある 20+R と相殺して消すことができるので と、なる。 

 さらに、両辺に 3 を掛けると となり、右辺の分母も消すことができる。

 すると、計算式はとなり、計算しやすくなります。ここで、右辺の 20R を左辺に移動します。(両辺から 20R を引くという考えでも良い)
 (計算式で辺を移動するときは、符号が反転することを忘れないようにしてください。( + ⇒ - 、 - ⇒ + ))

最終的にと、変形できるので R=10 と計算することができる。

同じように というような式があった場合、両辺を2乗(^2)することにより、 R=9 が求められる。

比率の計算

 また、比率の計算では A:B=C:D というような式があった場合、内側同士、外側同士を掛けてイコールで結ぶことができる。
前記の式においては A・D=B・C という式に変形することができる。

 例を上げると、直列に接続された2本の抵抗(R1、R2)と電源の閉回路があるとき、回路の電圧が100Vで、直列に接続された抵抗R1が60ΩのときにR1の両端に60Vの電圧がかかっていたとすると、もう一つの抵抗R2は何Ωか?というような出題があったとする。
 この場合だと、60(V):(100-60)(V)=60(Ω):R2 とすることができるので、60R2=2400となってR2=40(Ω)と求めることができます。


分数の掛け算・割り算

      
 掛け算は、分子同士・分母同士をそのまま掛ければ答えが出ますが、割り算は「割る側」の分数の「分母と分子を反転」させて割られる分数に掛ける事で答えが出ます。
 ※ 計算式の片一方が「整数」の場合はであることを忘れないでください。
もうひとつ分数の割り算で、分数の分母と分子にそれぞれ分数がある場合
  
 答え自体は、普通に分数の割り算をしたときと同じになるのですが、上式のように分母と分子にそれぞれ分数がある場合は、分母側の分子と分子側の分母(内内)を掛けて答えの分母側に、分母側の分母と分子側の分子(外外)を掛けて答えの分子側に持っていくことによって答えがでます。


分数の足し算・引き算

分数の足し算・引き算は、必ず分母を同じにして計算します。