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         デフレ・インフレの一般理論
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2008年3月26日 画期的なガソリン税の低減、理想のデフレ対策

画期的な暫定税率の廃止、ガソリン税の低減。今世紀最大の日本の偉業となろう。

明治維新以来行われてきた傾斜生産方式から、消費還元方式への転換と言えるかもしれない。
仁徳天皇の仁政以来の仁政であろう。民間への資金投入であろう。おそらく日本の歴史上初めてのことであろう。

とにもかくにも暫定税率が廃止されガソリンが安くなることはすばらしいことだ。素直に喜んでいいのだ。困った顔をしているのは政争に明け暮れている政治家とお雇い経済学者でいいのだ。

日本経済にとって干天の慈雨となろう。これこそ真のデフレ解消策なのだ。しかも理想的なものだ。

今の時点でこれが正しいデフレ政策であるのが分かっている人達は少ないであろうが、後世この時点のガソリン税低減が大きな日本の転換点になったことが特筆され歴史に燦然と輝くであろう。

残念ながらこの日本の偉業は、誰も予期せず、棚からぼたもちのようになされたのである。経済学者や政策担当者がその手を下せなかったことにより生まれたのである。何もしない方が良いのである。何もしないから助かったのである。

殊勲はもちろん民主党であるが、野党民主党が自民党を困らせるためにやっているのであり、彼らもまたこの政策がどの程度のものかを理解できていないのは言を待たないであろう。

もう一人の殊勲者は、現首相である。それが皮肉なことにやる気のない首相だからできたのである。福田首相の名は時の首相として歴史に残るやもしれない。
このやる気のなさが、逆にあらゆる間違った経済政策を封印したと言えるであろう。その結果、瓢箪から駒が出たのである。
この幸運は、日本が21世紀の世界の貧困解消に対して主導的役割を果たすための前兆であろう。

日銀の総裁が決まらないのもいい方向に向かっていると言えよう。下手に新進気鋭のやり手がなったら再びデフレにおいて、利下げなどという馬鹿げたことをやりかねないからだ。
アメリカの意向などかまう必要はないのだ、今は日本が内需を拡大させデフレから脱出する方が世界のためなのだ。間違ってもデフレのお手伝いをしてはなりません。
まだ日銀がそのようなことをやってしまう恐ろしさは続くが、半年も経てば、景気の回復の兆しから資金需要が増え、金利を上げざる負えないだろう。そう期待します。

そうなるために、私達はこの正しい政策をさらに続けさせるよう努力しなければなりません。デフレが解消するための確固たる援護射撃をするべきです。
高速代金をもっと安くすべきであろう。消費税を北海道や四国、九州を3%に低減すべきであろう。
他にも公務員から雇用保険を徴収し、それを民間の雇用保険に回したり、最低賃金を引き上げる資金にすべきである。
このような政策も、埋蔵金と言われるものや、道路公団の利益準備金を使えば、我々の懐が痛まず、内需が拡大できるのです。

これらの政策はすべてデフレにおいて、消費者側に資金を供給する手段なのです。デフレの解消には資金を消費者側に供給する政策をとることが大事なのである。今までの負担分を減らすことによって、その資金を実際に消費者側に投入することが理想なのである。

しかしこのような政策がとられなくてもガソリン税の低減が、予想以上に日本経済に効く可能性が高いでしょう。それほど日本のハートランドは資金の分捕り競争に消耗し、きしみ、悲鳴を上げながらも、自己破産者や自殺者を出しながらもひたむきに、低賃金過剰労働を頑としてやり遂げてきたのである。これがてこのように作用し、大きく所得線を引き上げることであろう。そうなることを祈って止みません。それは理論的に証明できます。後は実践で証明されるかどうかでしょう。

恐らく今年の経済情勢は1ー3月期のものと、4ー6月期のものが大きく違う結果を得られるでしょう。真に正しいデフレ解消策がとられれば、名目成長率が実質経済成長率より早く上がって行きます。
4ー6月期の結果は実質の伸びに注目する必要がありません。名目の伸びに注目すべきです。それにより、ここ2、3年の石油価格上昇分を、自らの利鞘を抑える事なく、上わ乗せできたかどうかが分かります。
少なくとも半年これが続けば日本経済の復活といえるでしょう。成長戦略も資金が増えながらであれば成功するのです。
私は株の予想をあまりしませんが、1990年以来の内需関連株の買い時がきている物と思います。銀行関係はサブプライム問題があるので外す方がよいでしょう。

デフレ下における道路特定財源の暫定税率廃止の正当性(ホームページの図参照http://www.eonet.ne.jp/~hitokotonusi/gasorinnzeihaisigarrisoutekinariyuu.html

まず今はデフレであるということを認識しなければなりません。何一つデフレから解放されていないのです。
デフレは資金量が生産量に比べて大幅に減少し、資金の減少が続き、経済を縮小させていくものです。
少ない資金を生産量を増加させながら取り合いするため、一人当たりの、あるいは生産物ひとつ当たりの稼ぎが悪くなっているのです。これを解消しない限りデフレが続きます。

これは通常の需要と供給の差による景気循環とは異なっています。それ故当然景気対策の方法も異なります。従来の景気対策、今まで取られた景気対策は、すべて、需要と供給の差による不景気に対する経済政策でした。

そのためデフレのような資金減少を伴う不景気では、逆効果になっていたのです。
1、低金利政策、2、公共投資、3、成長戦略、4、実質GDPの成長率を目標にすること。5、増税、負担増など6、企業優遇の各種補助金
などです。これらは何一つ効果を上げ得ませんでした。
デフレ解消のための理想的政策。

の一つは、今まで負担になっていたものを減じ、その分を市場の消費者側に資金を供給することです。デフレでは資金を消費者側に投入することが所得線の角度を上昇させるからです。それがデフレ解消の道しるべとなります。
今問題になっている道路特定財源の暫定税率の廃止は、ガソリンが安くなることを意味しています。

これはまさしく、今まで負担になっていたものが、市場の消費者側に供給されるという理想の経済政策になっています。理論的には証明されていますが(デフレ・インフレの一般理論)、実際のデフレにおいてどれだけ効果があるかはまだ分かっていません。図参照http://www.eonet.ne.jp/~hitokotonusi/gasorinnzeihaisigarrisoutekinariyuu.html
しかし正しくなされれば画期的な効果をもたらすでしょう。

財源を新たに設けそれを市場に投入するやり方は、正常な経済で貯蓄が有る場合には有効ですが、デフレのような貯蓄のない所得線が下がった経済では、その負担分を第1に工面することが非常に難しく、(新たにさらに借金をすることは難しいのです。この点を財源をどうするのか、どうするのだとうんぬんしている人達は考えたことが有るのだろうか。特に新聞記者達のレポート記事によく見かけるが、パブロフの条件反射のようだ。)
第2に、所得線が45度より下がり、貯蓄がない状態のデフレにおいて、生産量の増加に対してその割合以下の資金しか増えないことです。

これは初めから、市場から取り上げた資金を全額公共投資に入れても、入れた資金量以下の資金しか伸びないことを意味しています。それはまず貯蓄がないため
乗数理論が働かず、投資額以上に資金が伸びないからです。また乗数自体もデフレではマイナスの可能性が有ります。それ故公共投資の100億の投資は結果90億や80億になってしまうのです。
日本がバブルが弾けて以降、度重なる公共投資がすべて失敗し、借金の山をこしらえたのはこれが大きな原因です。

このことから今まで徴収されていた物を公共投資に使っていても効果がほとんどないということ、逆にそれを消費者側に資金を供給する事が、その資金以上の効果を経済に与える事が分かります。

デフレにおける理想の経済政策である所以です。
この政策は恐らく世界市場に残る画期的なデフレ政策として特筆されるでしょう。先進国を襲った1929年のアメリカ大恐慌、1990年の日本のバブルの崩壊による大恐慌とも、大幅な資金減少によるデフレを止める最初の政策になるからです。

しかしこの政策が瓢箪から駒のように生まれたことは残念でなりません。しかし日本の僥倖であることは確かです。今我々日本国民がなすべきことは、この画期的なすばらしい政策を国民すべてが喜々として享受すべきことです。それだけでいいのです。この政策は他のどの政策より正しく効果のあるものです。

いろいろ今難しく議論している人達は、この政策の意義が全く分かっていないのです。
この政策に敵うデフレ解消政策はありません。
(異論のある方は是非デフレ・インフレの一般理論お読み下さい。http://www.eonet.ne.jp/~hitokotonusi)

しかし私達はこのひょんなことから生まれたまっとうな政策を、維持するよう努めねばなりません。少なくとも半年は続けてもらわなければなりません。この間に低金利にさらにされたり、再びガソリン税を上げられてはたまったものではありません。

4月に入り再びガソリン税を上げるような動きが出た時や、日銀総裁が決まりそうな時は、すぐに解散総選挙に持ち込みましょう、そして2、3カ月政策が停滞する方が日本経済にとり有意義でしょう。
福田首相ならこの停滞をまだ1年以上もたせる素質があるとみています。

とにかくこのガソリン税の低減は日本経済にとって万々歳であり、しかめっ面するものであはありません。喜び爆発すべきものです。久々の快挙なのです。難しい顔してる人達の3カ月後の顔を見て見たいと思います。
3月末の日本のあらゆる経済指標は最悪を指しています。これは当然の帰結です。世の中の人は悲嘆にくれ茫然自失です。しかし実際は世の中が変化する大事を迎えているのです。
ガソリン税の低減がなされれば、4ー6月期は一気に変わるでしょう。
さあ用意はいいですか、国内で頑張ってきた人の金儲けの絶好の機会ですよ。4月1日はエイプリルフールです。ぬか喜びでない祝杯を上げたいものです。
ようやく訪れた春に浮かれる一言主です。
http://blog.so-net.ne.jp/siawaseninarou/