天皇制についての考察-3

2005年10月18日



引き続き、≪天皇制≫について語らして下さい。

天皇の国籍といいますか、出自についてです。

天皇陛下は朝鮮人という説があります。

この説はかなり有力な見方とされています。

ただ、内容が内容だけに、表立っての大規模な調査や検証番組などは

されて来ていないようです。

宮内庁もこういう調査には非協力的らしい節があり、結局はっきりと歴史的事実と

されるには至っていないというのが現状みたいです。

天皇の古墳の調査などは、宮内庁の許可が必要な場合が多く、民間の団体などが

簡単に調査出来ないようです。

当委員会として、独自の見解を示す事は出来ませんが、事実の歪曲は望みません。

「天皇が朝鮮人というのは、嫌だから、その事実を闇に消すべき」とも

「天皇は日本人だという証拠をでっち上げて歴史的事実を歪曲すべし」とも

思いません。

出来ることならば、きちんとした調査を経て、事実を知りたいと思うだけです。


ただここで、私の考察として少し思うには、天皇が朝鮮人であった場合

朝鮮人が日本に渡ってきて、その国の実権を掌握し、その国民を自分の兵隊にして

先の戦争に突入していった、という事に成ると思うのです。

ならば、朝鮮人は国際法に則って和解(講和)が成立して解決済みの戦後補償を

何度も蒸し返して「日本人は謝罪・賠償しろ」と言いますが、その主張が根底から

覆りますね。(元々根底から筋は通ってませんが)

むしろ日本人の方が「不逞鮮人のヒロヒト」による犠牲者であって、朝鮮人がどんな酷い目に

あっても、そんなものは内ゲバみたいなもので、むしろ謝罪と賠償をするのは朝鮮の方だと

いう主張が正しくなります。

ある意味、悪く利用すれば、天皇の朝鮮人説は日本の戦争責任を朝鮮人に押し付けて

日本人が被害国になる事も可能な側面も持っているのではないでしょうか?


無論、天皇の朝鮮人説には、いくつかの謎や矛盾点なども存在していて、

どんなに調査を徹底しても、最終的に白黒はハッキリとつかないかも知れませんが。


それと、もう一つ言わせて下さい。

天皇の人間宣言と、法の下の平等です。

天皇制反対を主張する人は結構いてます。

私自身は、いつの日か国民投票みたいな形で国民の真意を問うて、その意思を最大限に

尊重する形での廃止には全く反対ではないです。

もっとも、ひとつの大きな文化・歴史が終焉を迎えるという事は残念で、守っていきたい

文化・歴史であるというのは個人的思想としては持っていますが・・・。

しかし、過去明治維新の折には、日本は激動しました、多くのものが変りました。

尊皇攘夷派という思想の人達も多くいましたが、結局日本は開国します。

古きを守るのも大切ですが、古きを捨てる勇気も又、大切な時があると思うのです。


只、そこで再び私の考察として思うのは

天皇制の廃止により、天皇家の人々が一般人になった時の問題というのもあると思います。

まず、選挙権などを持つことになりますから、(元)天皇が支持政党を持つことは勿論、立候補する事も

出来るようになるのです。

又、宗教団体を設立する事も出来る訳です。

すると、現在では政治的影響力の無い、形骸化した象徴天皇が何かのはずみに政治的に実権を

握る天皇に成る可能性も今よりかは増えると思うのです。

選挙に立候補して、票さえ集まれば国会議員になれるのだし、政党を結成して圧倒的多数の議席を

有すれば、合法的に憲法を改正して日本国大統領でも日本国国王でも成れる可能性がある。

そこまでは考えが飛躍しているとしても、少なくとも政治的な部分で天皇の力が影響力を

持つ可能性は十分考えられるのではないでしょうか?

又、天皇も自分の意志で就職した訳ではないのですから、「無理やり天皇の職(?)を強制させられて

ある日いきなりお払い箱では、手に職もなく、どこも雇って貰えず、食べて行けない。

住む所もないし、現金も持っていない」という問題も生じて来ます。

まして、その様な状態で浮浪者同然の暮らしを橋の下でされるような事があったならば

「最低限度の文化的生活」を補償した憲法に触れるのは勿論の事、純粋に常識としても

非人道的な扱いだと思います。

ある意味、むりやり天皇の役目を押し付けた責任を国家は背負っていると思います。

権利と義務が背中合わせな様に、天皇には天皇の権利がある反面、天皇の義務も

同時に背負っているのです。


そういった事にまで天皇制の考察を進めていくと、かなり奥の深い問題だと改めて

認識してしまいます。

この問題は私たちの代で答えが出るのか、ひょっとしたら子供・孫達の世代への

宿題になるのか?

それとも、答えは出ないのか?




今回は1〜3とかなり長くなり、又、未熟な知識と認識を垂れ流し、ここまで読まれた方々には

さぞかし、不快を与えてしまったと思いますが、どうかご勘弁下さい。

ここまで、お付き合いして下さり、本当にありがとうございます。


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