TBSとアドルフ・ヒトラー

2006年3月26日



皆さん、以前に石原東京都知事の日韓併合に対する発言をTBSが誤報道した事件を

憶えておられるでしょうか?

当時、石原東京都知事の三男の石原宏高さんが選挙に立候補されているという

時期に起きたこの事件をTBSは捏造を否定して、ミスであったと釈明しました。


民主主義とは近代国家においては最も大事なもののひとつであるのですが、

時として、諸刃の剣となり、国家や国民を誤った方向へ向かわせる危険

なものでもあるのです。

かつて、ヒトラーと呼ばれたドイツの指導者は、しばしば「民主主義の敵」という

評価をされているようです、しかし、彼は正面から民主主義を否定して、民主主義の

制度を無くそうとした政治家では決してありません。

彼は、民主主義の手続きに則って、首相になり、そして、法案を議会で可決して

大統領の権限を首相に持たせ、総統(ヒューラー)となったのです。

民主主義ですら彼にとっては自身が独裁者になるための道具であったのです。

そういう意味から、彼が民主主義を悪用したと言えなくはないかもしれません。

それ故に、「ヒトラーは民主主義の敵」と評価を下す事も可かもしれません。

ですが、彼は多分「民主主義は敵だ」と思ったことは無いでしょう。

彼は明確に「共産主義」を敵視していました。

別に「共産主義」の反対が「民主主義」ではないので(反対は資本主義)

反共=親民主主義という図式にはならないでしょうけど、おそらく彼は

民主主義の味方と呼ぶに相応しい立場だったと思います。

そんな彼は共産主義者を敵視し、国会議事堂に放火を行い、それを共産党が

犯人だと事実を捏造し、国民を騙して自分達の支持へと運んでいったのです。


民主主義において、「世論」というものは極めて重要な要素を持ってきます。

そして、「世論」とは、その殆どがテレビなどの報道によって左右される代物です。

だからこそ、テレビなどのマスコミの報道には、厳正な基準が設けられていて

みだりに特定の思想に偏ったりした報道などを禁止していたりするのです。

(もっとも、その放送法も正常に機能しているとはおもえませんが・・・)


さて、嘘の情報を流して国民を騙し、そして有権者の票を獲得して、合法的に

首相・総統・独裁者になったヒトラーの民主主義を利用したやり方と

TBSの選挙期間中に誤った情報を日本国民に報道して、有権者の判断を誤らせた事件

は本質的には全く同じ民主主義の根底を揺さぶる、あってはならない大犯罪なのです。


ここで犯罪という言葉を使いましたが、これは故意・過失を問わない問題です。

過失であっても、国家の存亡にまで繋がる民主主義の根幹を揺るがす事件ですから

オウムのサリン散布と同じく、凶悪で最悪な破滅への道に国家を導きかねない

空前絶後の国家の危機だったのです。

あの報道をみて石原さんへの投票を止めた人が何人いたかは分かりません。

しかし、もしそういう人がいて、その結果として本来なら有権者に選ばれていたかも

しれない人が落選し、その為に国の命運が変ることもあるのです。

過失で、しかも謝ったからもういいじゃん。とは行かないのです。

人を殺してしまった場合、過失・故意に関わらずこれは犯罪です。

しかも、石原東京都知事が応援演説をしに行った時に朝鮮人がくってかかって来たと

記者会見で言っていましたが、頭の悪い人ならテレビの報道をそのまま鵜呑みにして

しまう可能性はいくらでもあります。

一般的な常識人なら石原東京都知事がそんな事をいうはずはないと看破出来るかも

しれませんが、そんな分別のある人間ばかりではないのです。

国民の1%にも満たない朝鮮人が刑務所では3割程を占めるといいます。

そのような民族の人間が間違った報道を鵜呑みにして石原都知事に危害を

加える危険性もあったのです。

もしも、故意の捏造報道なら殺人未遂の犯罪でもあります。


オウム事件の時に、坂本弁護士のインタビューテープをオウム側に見せておきながら

その直後に一家全員が失踪しているにも関わらず、ずっと見せていないと嘘の情報を

国民に垂れ流し、幹部連中の逮捕後の供述から、言い逃れが出来なくなると

やっと、「実は見せてました、ごめんなさい」と言い出すTBSには

事の重大さに対する認識があまりにも足りなさすぎます。

あの時も、事実を伝えていれば坂本弁護士一家失踪事件の犯人として

オウム真理教があやしいという事になって、捜査に別の展開があったかしれないのです。

そうなれば、松本サリン事件や地下鉄サリン事件等は起きなかったかも

しれないのです。

もしも、石原東京都知事の誤報道が過失であったとしても以上述べてきた事を

考えるならば、国家と国民の恒久の平和の為に一刻も早くTBSは放送資格を

放棄して、我が国の民主主義の機能が正しく働くようにして頂きたい。

逆に資格を放棄する事無く、いまだに放送を続けているという事は

ヒトラーと同様に確信犯であるという証明に他なりません。

TBSはこの国の民主主義の敵であり、ヒトラーと同じ穴のムジナであると

公言しているに等しいのです。


ドイツにおけるヒトラーがもたらした悲劇を半世紀を経て、今再び日本で繰り返そうと

しているTBSに、届くはずも無い声をあげるとすれば、一言。


公共の放送局として事実を報道する事の大切さを認識してくれる

事を切に願わざるを得ません。