公序良俗と離婚や不倫について

2009年4月21日




公序良俗という言葉があります。

「公」の「秩序」と「善良」な「風俗」を短縮した言葉です。

これに反する法律行為は無効とされる事になっています。

つまり、「借金を返せなかったら、おまえの娘と結婚させろ」と契約書を締結しても

娘の人権を侵害する契約内容が「公序良俗」に反するので、その契約書に署名・実印が

あって、当事者の全ての同意の上に作成されたモノであっても、「裁判所(司法)」がこの

契約を有効と認める事はありえない。という、当然の話です。

だから、賭博行為によく出てくる話ですが、「賭博」で負けた金銭を支払わなくて

相手が、「訴訟」を起こしてきても「公序良俗」に反する「賭博行為」を司法が

認めないので、この金銭の請求は法律的に無効であるとなるのです。

ちなみに、賭博で支払った金銭の返還を求めても、同じく司法は

「返還しなさい」とは認めてくれません。

払わなくてもいいけど、払ったら今度は返還しなさいとも言えないという訳です。

つまり、司法はこういった「公序良俗」に反する行為に協力しないという事です。

勿論、「立法」「行政」も同じです。

「公序良俗」に反する行為に協力してはなりません(出来ません)。


しかしながら、現在の日本を見てみると、大手民放のテレビから、「不倫」を

さも「公」に「認められた行為」であるかのように、ドラマやバラエティなどで取り上げて

様々な番組を放映しております。

「放送法」という法律がありまして、その放送法第3条の2には

「公安及び善良な風俗を害しないこと」

と明確に明記されているのですが

明らかに、この規定に違反していると断ぜざるをえない「放送」が

公然と行われております。

本来「行政」がこういった「放送」を監視・精査して、放送法に違反する内容については

行政指導等の処分を行わなければならないのですが、これも殆ど野放し状態です。

その為、現在「不倫は文化」などという、「公序良俗」に反する価値観でさえ

「市民権」を得ている状況になっています。

近年、離婚率は増加しています、そして、世界的な統計からして、離婚率が増加すると

必ずといっていい程、犯罪率は増えています。

これは、やはり、愛情のある家庭で育つより、荒んだ家庭で育つ人間のほうが

犯罪に走りやすい傾向にあるという事でしょう。

勿論、片親が必ずしも悪いとはいいません。

母子家庭において、苦労している母親を見ながら、立派に成人する人も沢山いてるでしょう。

が、離婚率が増加する事が「善良な秩序」でない事は明らかです。

離婚する事が今、「権利」として認められているようですが、

果たして本当に「離婚」する事は、当然の権利として認められていいのでしょうか?

「離婚」とは「公序良俗」に反する行為です。

ただ、「違法」ではないだけです。

もしも、「離婚」する事が当然の権利であるとするならば、ちょっと考えてください。

「子供が出来て、最初は可愛かったけど、だんだん、可愛くなくなって、今では

全く愛情が感じられなくなった、親子の関係を切って、他人になりたい」と

いう主張をする人がいたとして

果たして、こういった自分の都合で、自分の子供と親子の縁を切る「権利」が

基本的人権として認められるでしょうか?

当然、こんな「権利」あるはずもないでしょう。

生んだ以上、親として「養育」する事は、その子供が成人するまで

逃れる事の出来ない「義務」なのです。

その「責任」の一つとして「両親が揃って」暖かい家庭で子供を育てるという

のがあるはずです。

少なくとも、親の身勝手な都合や理由で、子供に寂しい思いをさせる「権利」など

「養育を放棄する権利」に等しいです。

私は、必ずしも、「いかなる離婚も許されない」とは言いません。

様々な事情により、子供の為に「離婚」を選択せざるを得ない状況もあるでしょう。

それは、充分に承知していますが、されど、どこまで行こうが

「未成年の子供がいるのに、両親が健在であるにも関わらず、親の都合で離婚する」ことが

「公序良俗に反する」事は曲げられない事実です。


で、ここで、私は何もこういった「公序良俗に反し、離婚する連中」を殊更に責めたい訳で

これを執筆している訳ではないのです。

(勿論、軽蔑こそすれ、庇うつもりは全くございませんが)


この国を破壊したくてたまらない連中、ずばり、実名で指摘すると

マスコミや日教組ですが

日教組は「権利」「権利」と教え込み、子供たちに「義務を果たす事」よりも

「権利を主張する事」を(思想)教育して、その教育を受けた人間が大人になり

家庭を持つ訳ですから、当然、今のように、「子供を養育」する「義務」よりも

「家庭を放棄」する「権利」を大事にする人間が増えるのは、当たり前です。

マスコミも、こぞって、「結婚したからと言って恋愛する自由・権利」はあると

言わんばかりに、先ほど言った通り「不倫は文化」なんていう、とんでもない

放送法に違反する番組などを、大量に放送して、今日の「善良な風俗」「公の秩序」の

破壊に成功しました。

マスコミや日教組の思惑通りに日本の離婚率は急増し、治安も急速に悪化しております

果たして、一体、これにより、誰が得をするのか?

彼らは、一体全体、何がしたいのか?

ま、それは、今回のテーマから外れますのでここでは割愛しますが、

とにかく、この国の法治の破壊、公序良俗の破壊にやっきになる連中が

存在するのです。


日本人は世界で最も子供を大事にする国だったのですが・・





(参考に↑これもご覧頂くと嬉しいです。)


明らかに、何者かの明確な意図の元に「美しい日本」は壊されつづけています。



本来、日本人は結婚して子供が出来ると、「子供の将来」が「一番の関心ごと」であり

「一番の夢」であったのです。

良く考えてください、昔は結婚するまで「処女」という時代もありましたし、「同棲」なんて

事も考えられないという時代もありました。

つまり、今の方がよっぽど結婚する前から相手の事を良く知っているはずです。

にも関わらず「離婚」が増える理由は幾つかあるでしょうが

「結婚」しても、「自由恋愛」を「権利」として、捨てないからでしょうね。

決して「結婚」したからといって、他の人を好きになったら駄目なんて事はいいません。

思想を取り締まる事は誰にも出来ません。

ロリコンに「小さな女の子を好きになるな」というようなものです。

ロリコンが「幼女を愛する」事自体は「犯罪」でもないですしね。

でも、それを「行動」に移した時は「犯罪」になりますよね。

「結婚」した人間が「浮気」やら「不倫」やらする事は「犯罪」ではありませんが

それが行き過ぎて「離婚」という結論に到達すると、そうはいきません。

まずは、罪の無い子供に寂しい思いをさせますし、結果的に社会全体でみると

治安の悪化や犯罪の増加を助長する結果にもなりますし、母子手当てなどの事も

含めると社会保障費の負担の増加にも繋がります。

現状では「離婚」の「法の規制」は基本的にありませんが、何度も子供を造っては離婚を

繰り返すような反復履行している人間が野放しになっている現状は具合が悪いとも

思います。(女性は離婚後300日再婚できない)

ちなみに、300日規定というのも近年、問題になっていますね。

離婚後300日以内に生まれた子供は戸籍上の前の旦那の子供になるという問題です。

実は裁判所などに届け出て、前の旦那の子供でない旨の申請をする事により

本当の父親を戸籍上の父親にすることは制度としては出来るようになっているのですが

諸事情により、それをせずに、「無国籍児」となってしまう場合などがあり、

「人権問題」として、時折、話題になったりします。

この問題にしても、「主人以外の子供を産む権利」が認められるか?

という話に通じてきます。

勿論、「違法」ではないです。

ついでにいえば、「夫婦以外の相手と性的関係を持つこと」も「違法」ではないのです。

ただ、「公序良俗」がしっかり保たれていれば、そんな奴は、ごく一部の特例としてしか

出てこなかったのですが、今は「公序良俗」が壊われて大量に発生しているみたいですね


で、そろそろ、結論づけていこうかと思いますが、

個人個人の思想に介入して「規制」を設ける事は絶対に出来ませんし

憲法上も絶対に許されません。

ロリコンの「幼女と性的関係を持ちたい」という思想も「法の規制」は設けれません。

しかし、「立法」「行政」「司法」が「公序良俗に反する行為」を認めない(保護しない)事は

可能です。(と、いうより義務であります。)

なので、母子手当ては「未亡人」のみを支払いの対象にしなくてはならないでしょうね。

父親が生きているのであれば、子供の養育費は、その子供の両親が負担するべきでしょう。

そして、「養育費」を出さない「親」を「児童虐待」みたいな感じの法律を整備して

「犯罪者」にする必要もあわせて主張しておきます。

「養育義務違反」なんて、ネーミングでいいでしょう。

こうすれば、「養育費」を払わない「父親」を刑務所に収監できますから、同じような行為を

止めさせる事が出来るというメリットがあります。

そして、「養育費」を払いたくても払えない「父親」も逮捕・起訴出来るとなれば

無責任な「子作り」への「抑止」の効果も絶大に期待出来そうです。

簡単に無責任に「子供」を作る事で「犯罪者」になる危険を知らしめて

少しでも「不幸な子供」を減らして欲しいと私個人は思っております。

後、「未成年の子供がいて離婚する」事を2回繰り返すと、公務員であれば

懲戒免職、企業などでも、それを理由に解雇する正当な事由にするなどの

社会的制裁を設ける事も、あくまで個人的意見として主張させて下さい。


「公序良俗」が乱れすぎると、結局「法律で規制」するしかなくなるのです。

「使用済みの下着や唾液や尿」を「販売」する事は「公序良俗」に反していましたが

「違法」でなかった為に、一時期、日本全国各地で、そのような信じられない商品(?)

が販売されていました。

だから、条例等により、そのような商品(?)の販売を禁止する「法的規制」が設けられた

という事がありましたが、情けない事であります。

「主人以外の子供を造る」事を「法的規制」で取り締まる時代が来たら、本当に

日本も終わりでしょうね・・・・