常任理事国入り

2005年5月22日



常任理事国入りについて今回は述べたいと思います。

現在の国連での常任理事国(米・中・ソ・英・仏)は戦勝国の特権として得られたものです。

常任理事国は拒否権を有し、五ヶ国のうち一ヶ国でも拒否権を発動すれば、その法案は

成立しません。

しかし、近年叫ばれる民主主義の精神は多数決だったはずです。

圧倒的多数の意見が僅か一票の為に法案として活かされないという事が堂々と正当化

されるのが常任理事国という制度です。

しかも、選挙によって、加盟国の過半数以上の支持を得て拒否権を持っているのではなく

単に戦争に勝ったからというだけの理由です。

真に民主主義の精神を尊ぶならば、常任理事制度を見直し、純粋に多数決で意見を

まとめるべきではないでしょうか?

日本は常任理事国入りに力を入れてますが、一国で法案を可決させる特権があるのなら

ともかく、たかだか拒否権ではないですか

アメリカの国債を売れば今だ世界一金持ちの日本にとってアメリカの拒否権を使う事は

難しくありません。

現実には日本が常任理事国になったとしても、アメリカの拒否権が2票になるだけです。

そんなことよりも、是非とも常任理事国という不平等な制度の廃止へ向けて声を上げて

欲しいものです。

戦争に勝ったから持てるというのが本当に国際社会でのルール上の「正義」なのか?

かつて日本は国際連盟で人種差別の撤廃を提起して、圧倒的多数の支持を得たことがありました

が、その法案は成立しませんでした。

「このような重要な議題は、単に多数決だけで決める事は出来ない。全ての国の賛成が必要だ」

というのが否決の理由でした。

その後、日本は国際連盟を脱退しています。


日本は今一度、不平等で不正義な今の国際連合での常任理事国制度の撤廃を提起して

賛成多数の中、常任理事国の拒否権で否決されてしまうような事があったときに

「じゃ、こっちも運営資金を出すのを拒否しますね。」と言って頂きたいですね。


結論は、常任理事国制度自体に反対なので、それに入ることも反対です。

常任理事国制度を見直す事の方がより正しい道だと思います。


勿論、常任理事国制度が無くなると、国連は瞬く間に消滅するでしょうけど・・・