イラクへの自衛隊派遣

2005年5月17日



これもかなり前の話題になりますね・・・・(/_<。)ビェェン

今更ながら、私の考察を述べさせて貰います。m(__)m

私の中に「反対」「賛成」両方が存在します。が、敢えて白黒をつけるなら

派遣賛成です。

その理由は、国益に反しないです。

但し、正義には関係ないのも事実です。

まず、イラクとアメリカの間には宗教上の根深い対立があります。

それに加えてイスラエル(ユダヤ教)との絡み合いもあり、複雑です。

只、そういった宗教上の問題は日本には無縁の問題で、不必要に関わるべきでは

ありません。

次に、大量破壊兵器の疑惑を理由に先制攻撃も自衛の為に許されると勝手に

法律(?)をつくり、武力行使に踏み切った横暴さは国際社会上許される範囲を

越えています。一歩間違えれば、アメリカの正当防衛という詭弁で誤魔化された

侵略・虐殺行為に荷担した事にもなります。

勿論、先の湾岸戦争における休戦協定違反は武力行使の正当性には

一応成るかもしれませんが・・・・

そして、古い話ですが、イラン・イラク戦争時はイラクを支援し、その時に

イラクが化学兵器を使用しても、見て見ぬ振りを決め込み、湾岸戦争の時に

米軍相手に使用する場面になって初めてその残虐性・非人道性を持ち出したのは

記憶に新しく、その米軍こそが唯一の原子爆弾使用国であり、枯葉剤でベトナムを

汚染した国でもある事を考えると、全くアメリカの正義には疑問しか湧きません。

しかも、湾岸戦争では使用期限の切れる劣化ウラン弾を大量に使い、自国の

核のゴミを他国に捨てて平気な国でもあるのです。

同時多発テロについても、いずれ取り上げる事になるでしょうが、ビン・ラディンを

アフガニスタンが引き渡さないのはイスラム教の教えに客人を大切に扱う事が説かれて

いるので、どう考えてもそれを理由にアフガニスタンにまで、同時多発テロの共犯者かの

ような態度を示すのは容認出来ません。

結局はイラクでの石油の権益を掴むために、あれこれと「正義」だと理由をつけて

無茶苦茶したのがアメリカの正体です。

以上の反対意見を持ちつつも日本の安全保障上、アメリカとの同盟関係強化は

重要を極めると私は思います。

中国・北朝鮮を視野に入れた安全保障の観点から鑑みるに、ここでアメリカに

追従する事で得られる、今後の対中・対北朝鮮へのアメリカの外交交渉の圧力は

日本の国益の域を出て、極東アジア全域に渡る安定と平和に利すると私は思います。

つまり、貸しを作った日本の為にアメリカが北朝鮮の拉致問題や中国や韓国との領有権争い

歴史認識問題、戦後補償問題などで毅然とした日本の態度を支持してくれる事で

広い意味で台湾も含むアジア全体の安定にも寄与すると思います。