秋葉原での警察官の対応について

2008年6月27日


つい先日おきた秋葉原での連続殺傷事件について、一言いわせて頂きたいと思います。

いや、本当は二言三言と言いたい事があるのだけど、今回は手短に要点の一言を・・・

警察官の逮捕に至るまでの行動の反省・評価についてです。

まずは、犯人を追いかけて、格闘の末、無事に身柄確保を果たした警察官の行動に

一国民として、「ご苦労様」の言葉を言わせてもらいます。

で、ここから、今分かっている情報からの評価ではありますが、一つ大きな疑問があります。

なぜ、警察官は発砲して、犯人に手傷を与えなかったのか?

おそらくは、あの警察官の逮捕の手順自体は、日ごろの訓練通りの手順を踏んでの正当な

逮捕であったとは思うのですが、ここで疑問を投げかけたいと思います。

まず、犯人が単独犯でなかった場合と、犯人が格闘技などの武術を身に付けていた場合

そして、スタンガンや催涙スプレーなどの武器を所持していた場合などです。

あの状況判断から、犯人の動きを確実に止めなければ、更に獲物を狙って犯人が行動を再開

すると安易に想像出来る場面であったと思います。

もしも、相手が抵抗を止めた振りをして、ナイフを捨てても、空手などの有段者であれば

いくら日頃から訓練をしている警察官でも、どのような不覚を取るかは分かりません。

また、スタンガンなどは一般人でも容易に手に入れる事が出来ますし、これなら

素人相手でも不覚を取る事も充分に考えられます。

もっといえば、拳銃ですら、その気になれば手に入る時代です。

また、同様にインターネットの普及に伴って、自殺志願者がネットで知り合った初対面の

人間同士で集団自殺をやらかす時代です、このような凶悪な無差別殺人もネットで

知り合った初対面の人間同士が徒党を組んでやらかす可能性もゼロではありません。

あの時、もしも犯人が複数犯で、仲間がいれば、犯人とゆっくり向き合って格闘などしていては

さっきも言ったように仲間が背後から近づいて、スタンガンなどで襲ってくれば

これまた、不覚を取る可能性は充分考えられます。


私は決して、今回の逮捕をされた警察官を責める意図は全くないのです。ここは間違いなく

理解しておいて欲しいのですが・・・

今回のように、上手くいった時にも、それに満足する事なく、逆に上手く行った時にこそ

「勝って兜の緒を締める」ような心持で今後に生かす反省会は必要だと思うのです。


それで、私がひとつ意見として申し上げたいのは、あの場面での拳銃の使用による

犯人への手傷を与えるという行動の可否とその有用性・必要性です。

万が一にも、犯人を取り逃がす訳にいかない状況で、相手がどのような武装をしているか

仲間がいるのかいないのか分からない、そういった場面でたった一人で犯人と対峙した

警察官の対処の一つとして、無抵抗の相手でも発砲により、ふとももなり膝なりへの

手傷を与えるという行動を取るようにするというものです。


仮に、あの事件が5人のグループで起こしていたとして、警察官一人が追いかけて

路地まで追い詰めて、そこで5人がナイフを捨てたからといって、警察官一人が

5人をがっちり身柄確保出来るはずもないですよね。

今のままだったら、そういう状況でも相手が抵抗を止めたら、発砲出来ない訳ですから

やはり、現状の逮捕手順には改善の余地はあると思うのです。

是非とも、今回の教訓から、現場の状況次第では無抵抗の相手でも行動能力を

奪う目的での発砲を出来るようにする事などを真剣に議論して欲しいと願います



P.S 今回の事件で被害に遭われました方々の冥福をお祈りします。