ケヤキで下駄箱を作る。 @

 

 ある日、父上が「ちょっと下駄箱を作ってくれ」とやってきた。

 ん〜。どうせ作るなら少しいい木を使ってパリッとカッコよく作るぞ!!と下駄箱作製が始まりました。

 

@   ラフな図

こんなモノを作ろうと、とりあえず描いてみた図です。

仕切りより左が靴を入れるスペースで、ここには引き扉を入れる予定。右はスリッパを入れる予定のスペース。

とりあえず大まかにはこんなところで、細かいところは作りながら決めていくのが、良くも悪くも私流。

 

A      何の木を使うか。

 さて、何の木を使うかですが、私的に昔からなんとはなしに好きな欅を使うことにしました。

 

B   木材を買う。

 木材調達でいつもお世話になっている、「ウッドショップ関口」さんで木材を買いました。

←箱の上面か底面に使うつもりで買った板材(左)と、

 脚か貫にするつもりの、少し厚めの角材(右の2本)

←箱の側板か中板(仕切り)に使うつもりで買った板材2枚。

 一枚は反り、もう一枚は節有りと、なかなかひと筋縄ではいきそうにない材料。。。

安く売っているので、ついついこのようなのを買ってしまいます。

 まだ、これで全て揃ったのではないのですが、とりあえず・・・

 

C   板の厚み揃え&表面仕上げ

 先ずは、箱の上面か底面に使うつもりで買った板材の厚み揃えと表面の仕上げを。

 右の写真のように、板の上に真っ直ぐな板を定規代わりに置くと、左の写真のように長さ方向に反っているのが分かります。

 電カンナで反り修正&厚み落としを大体しておいて、その後、手鉋で仕上げます。

 片面が終われば、その面を基準にして、もう片面も同じように仕上げます。

←仕上がった板。

 底板にするにはちともったいない位の素直で綺麗な木目です。

・・・が、底板にする予定。

次は、側面にするつもりの板。

←この板は、幅方向に反っています。

同じように、電カンナと手鉋で修正&厚み落とし。

使う寸法にカットして、完了です。

・・・側板にするつもりでしたが、左右のスペースを分ける仕切り板として使うことにしました。

 

D   材料を買う。其の弐

 材料購入第2弾です。

←箱の上面にするつもりの板と、もう一枚は短くカットして、側面に使おうかと思います。

・・・側面用の材料として、節ありの板を買っていたのですが、悩みまくった挙句、使わないことにしました。

←箱の側面にする予定の板です。

 

E     板の厚み揃え&表面仕上げ 其の弐

箱の上面にするつもりの板の厚み揃えと表面の仕上げの様子を少々。

↑加工前。

↑片面の仕上げが

ほぼ出来たの図。

↑反対面を電カンナ

で荒削り。

厚みを落とします。

↑手鉋で仕上げ削り。

↑表面仕上げ完了。(真ん中の板です)

ちなみに、右の板は先に加工した底板。

左の板は、紹介が遅れました(^_^;)

下駄箱全体の天板にする予定の板です。表面仕上げが既にしてある板を購入しました。

側板にするつもりの板。

側板用の材料も、同じように仕上げました。

これでようやく、箱を組むための4枚が出来上がりました。

 

F   箱を組むための加工。

さて、続きまして、下駄箱の本体部分、箱を組む加工をします。組む方法は、組んでしまうと木口が見えなくて綺麗に仕上がる、“留型隠し蟻継ぎ”という方法を使います。

材料に、ケガキをいれます。ケガキに添って、胴突きノコで切り込みをいれます。

 

ノミで彫り加工をする前に、彫る箇所にドリルで粗彫りをしておきます。

 

ノミで仕口の加工が出来ました。

材料の端を45°に加工します。

 

これは、箱の内部を左右に仕切るための仕切り板です。

・・・写真これしか無かった。。。

 

G   背板&仮組み

背板用として、突板合板を購入しました。

表面はケヤキの突板が貼ってありますが、中はラワンの合板です。

板を、必要な寸法にカット。

 

先に加工していた箱用の材料に、背板を入れるための溝を加工します。

そして、ようやく仮組みをして様子見です。

仕口の修正をしながらの仮組みでしたが、なんとか形になりました。

 

 

H   棚板受け用の桟を作る&取り付ける。

まずは、桟作り。

ホームセンターで買ってきた□9mmのヒノキ角材を適当な長さにカット。

こんな感じに加工。

 

 

桟を取り付ける、側板、仕切り板に溝掘り加工。

掘った溝に桟を入れ込んで、更に木釘で固定しました。

 

I   扉のレールを取り付ける。

 続いて、引き扉取り付けるためのレールを取り付けます。

←扉上部が入る部分に、溝を掘りました。

ホームセンターで、真鍮製の甲丸レールを買ってきました。

なんだかくすんでいたので、金属磨きピカールで磨きました。

扉下部が入る部分は、甲丸レールを取り付けました。

扉には、下部に戸車を付ける予定。

 

J   本体本組み

さて、ようやく本体を本組みする時がきました。

本組み準備中の図。

緊張と期待が入り交ざる微妙な感じなのだ^^;

途中経過の図。

なかなかいいよ〜。

 

 

なかなか良い感じに組めたと思います ( ´―`)y-~~

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。"(*^^)/

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