カントリー風パソコンデスクの製作。

 

 

 

 

 

パソコン作業用にと、クラシカルなデザインのデスクを作りましたので、紹介します。

・・・とはいえ、これを作った時はこまめに作業風景を残していなかったのでササッといきます。

これを作るまでは、横にしたカラーボックスにパソコンを置いて、床に座ってパソコン作業をしていました。そんなある日、突然ある思いが浮かびました。“・・・椅子に座って作業したい・・・。んー、ならまず机だな。”

 

 

図面。

製作した机の図面を示します。(正面図、側面図)

組み立てはほとんど、大入れ接ぎ、片胴付き大入れ接ぎを使っています。

 

図面

 

材料。

使った材料は、パイン集成材(t=18mm)がほとんどで、その他、背板と引き出しのウケ部分にツーバイフォー材、引き出しに桐の集成材(t=13mm)、引き出しの底はシナ合板(t=5.5mm)を使いました。

 問題は側板および天板にする材料です。材料調達に近所のホームセンター数軒を回ったのですが、パイン集成材は450mm幅が最大で、幅600mmの材料はありませんでした。そこで“いもはぎ”で幅を延長しました。

(“いもはぎ”とは、板2枚を横に並べてボンドで接着し、幅の広い板をつくる方法です。ポイントは、木端(接着する面)を鉋でまっすぐに仕上げること(貼り合わせる2枚の間に隙間がないように)、平らな板などの上で作業し、貼り合わせたところの段差を極力小さくすること、貼り合わせた後、ボンドが乾くまでハタガネなどで圧着させることなど。ボンドが乾いた後、貼り合わせたところを鉋できれいに仕上げます。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ↑“いもはぎ”で幅を広くした材料

側板の曲線カット。

 左右2枚の側板を、同じ形にカットしないといけません。そこで先ず、適当なベニヤ板で型板をつくりました。その型板で2枚の側板にケガキを入れ、ケガキの少し外側をジグソーで粗切りします。その後、ケガキ線に型板をあてがい、パターンビットをセットしたトリマーで型板にならって削っていき、断面をきれいにします。さらにその後、トリマーをボーズ面ビットに換え、面取りをして仕上げます。

 ↑側板用の型板。向かって左が上部、右が下部の型。

引き出し部の製作。

 引き出し及び引き出しのウケ部分は、次に示すような構造になっています。引き出しは側板に桐の集成材、底板にシナ合板、化粧板にデスク本体と同じパイン集成材を、ウケ部分はほぼツーバイフォー材を使っています。

 (図、若干変な箇所ありますが大目に見てください・・・)

 

 

 

↑引き出しウケ全体図

↑サイド部分詳細

↑センター部分詳細

 

 

 

 

 

 

↑引き出し完成図

↑引き出し構造図

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

引き出し作製中のようす。

 

本体背板の加工。

 背板は右のようにしゃくり加工をして組みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

仮組み。

かなり飛びましたが、仮組み&確認をしているところです。背板の左下に空いている、一応葉っぱ形のつもりの穴は、コード類などを出すための穴です。

 

組み上げです。

 

仮組みの結果いい感じですので、接着剤を入れて実際に組み上げます。

 ポニークランプなどで要所を圧着。

そして・・・。

 一応完成です。

 

塗装。

 

 水性ステインで着色し、その上から透明ウレタンニスを塗り重ねました。何れも二度塗りで仕上げています。

 ステインの色は、“ダークオーク”というこげ茶色っぽい色を選んで、アンティークっぽい?感じを目指したつもりです。

 

 

↑ステイン二度塗り後

↑ウレタンニス二度塗り後

 

 

 

椅子。

 机を使うには、椅子が必要。当初、とりあえず適当なものを買おうと思っていましたが、なんとワケあってタダで手に入った。とはいえドロドロに汚れきっていますが。せっかくなので当面の間これを使うことにしました。

 汚れのひどい座面は取っ払って、机を作った時に出た余りの材料で作り直しました。塗装もあちこち剥げていますので、一度塗装を剥がして塗りなおしました。

 

←タダで手にいれた椅子。とはいえ、ドロドロに汚れまくっている。

←汚れのひどい座面を取っ払って、全体的に塗装をし直すため、古い塗料を剥がしている。

 

←新たに作った座面。

 

 

 

 

 

 

 

←作った座面を載せてみた。

まあまあです。

強度もまあ問題ないでしょう。

 

 

 

←完成した椅子。