椅子のリペア。

 

 

 

 

 

パソコン用デスクと対に、少し手を加えて使っていた椅子がなんと分解しそうになった!

 このままでは安心して座ってられないので修理をすることに・・・。

いつものように椅子に座ってパソコン作業したり寛いだりしていると・・・、いきなり椅子からコケ落ちそうになった。

椅子をよく見てみると、後脚&背もたれが取れそうになっていた。このまま躊躇なく背もたれにもたれると、背もたれが下まで伸びた形の後脚と座面が外れてそのまま後ろに落ちてしまうのだ。

 

 

◎分解箇所

左の写真の印の箇所、後脚と横幕板が抜けそうなのです(^^ゞ。

 

◎とりあえず・・・

 抜いてみた。

 

 が、いざ抜こうとすると以外に抜き辛く、苦労した。

 

 何故かと云うと・・・。

 

◎温故知新

 写真は抜いた箇所の仕口。

ホゾに角度を付けてあります。

こうすると、左右の幕板どうし、脚どうしががっちりと連結されていると、ホゾの角度が蟻っぽく作用し、抜けにくくなるようです。

何気ない椅子ですが、先人達の知恵&技がキラリと光ります。

 

◎再構築

 仕口部分にボンドを入れ、再度組み上げます。

 

◎私的補強追加

 ここまででもある程度は使えそうですが、ふと思いついた更なる補強案を実施しました。

それは・・・。仕口部分にかんぬきのようにダボを入れることです・・・。

図に示すと右のようなものです。

 

◎いざ、ダボ施工

 φ10mmのダボを使って施工してみました。

10mmのドリルで反対面まで貫通しないように穴を空け、穴にボンドを入れてダボを打ち込みます。

 

 ところで、ダボ穴を空けるのに便利なドリルが下の写真の上のドリル、“ダボ用木工ドリル”です。普通の木工ドリル(写真下)は先端がネジ状になっているので、特にボール盤作業の場合途中で止めることができず、いやおうなしに貫通してしまうのですが、ダボ用木工ドリルは先端がネジになっていないので、任意の深さで止めることができます。

 

 

◎仕上げ

 

 

 余ったダボを脚とツライチになるように胴付ノコで切る。

その後、細かいサンドペーパーをかけ、部分的に塗装をし直して、完成としました。

 

 

◎完成

リペア完了です。

 

出来得る限り長く愛用できることを祷る。★ミ