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河梨峠とその迂回路

峠の位置
 京都府北部の京丹後市と兵庫県北部の豊岡市は東西に並んでいて、府県境は山地になっています。2つの市を往来する峠道が4ルートあり、一番交通量の多いのが、国道178号線の河梨(こうなし)峠です。
 迂回路として利用されたのは、北側の三原峠と南側のいざみ峠と国道482号線の尉ヶ畑峠(坂野峠)です。


河梨峠
 以前の河梨峠は、狭い曲がりくねった道路で、大型車が通るとすれ違いが、困難な場所が多くありました。現在の道路は、昭和48年に新設され、峠の頂上はトンネルが設けられて緩やかな道路となっています。頂上付近は標高140m程。
 路線バスが運行されています。写真は、京丹後市側で、正面の山はかぶと山。01/01/18撮影。
04/10/20に台風23号の影響で、路肩崩れのため通行止め。(3週間)
いざみ峠
 いざみ峠は、京丹後市の布袋野(ほたいの)と豊岡市の奥野を結ぶもので、急な勾配の坂道になっていて、積雪のある冬季は通常除雪されていませんでした。ところが、05年2月1日の大雪の影響で河梨峠に再び路肩の崩れが発生し、短期間(4日間)通行止めになり、河梨峠の通行止めの期間だけ特別にいざみ峠の除雪が行われこちらを通行できることとなりました。頂上付近は標高300m程。05/02/07撮影。
 ちなみに、布袋野から出石町に通じる駒返峠(こまがえしとうげ)は、現在は使われていません。地図で見た限りでは、標高400m程もありそうです。


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  いざみ峠開発の歴史
 以前から、峠の改修につき付近の住民の強い要望があり、幅3m、延長800mの村道として開発に手がつけられた。
 町への合併により、町道に編入される。
 久美浜側、自衛隊伊丹隊によりいざみ峠頂上までを50日間で完成。延長538m、幅員4m。8月20日完工式。
 豊岡側、1740m、自衛隊伊丹隊により幅員5mに改修、普通乗用車の通行は可能となり、8月28日開通式を行った。 
 2月、府道昇格の要望書を再び提出。(久美浜町誌<S.50.12.10発行>より抜粋)
現在の道は、近年改修されて、普通車のすれ違いもスムーズにできるようになっている。
出石川にかかる五条大橋からみた法沢山といざみ峠付近。
いざみ峠
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