北近畿の草花 夏の1 

水田では稲がすくすく育ち、山では空木の白い花、その横ではこんな花が見られます。

[草の名前]

カモジグサ、ケカモノハシ、シバ、チガヤ、オニシバ、クサノオウ、スイカズラ、ウキグサ、ハス、
ジュンサイ、スイレン、ウツボグサ、ヤマクルマバナ、ヤマタツナミソウ、タツナミソウ、オカタツナミソウ、ナミキソウ、
ヒメレンゲ、マルバマンネングサ、コモチマンネングサ、ツルマンネングサ、タイトゴメ、
アゼムシロ、ホタルブクロ、アレチウリ、コナスビ、カラスビシャク、ショウブ

カモジグサ

 

1m前後の高さまで伸びる。イネ科。01/06/09

 

 ケカモノハシ

ケカモノハシ ケカモノハシ

毛鴨の嘴。浜辺で7月にみかけた。稲のような実がついていて、実の外皮が2つに分かれて鴨のくちばしのように見えるところから名がついた。イネ科の多年草。花期は7-9月。10/07/20

シバ

 シバ
 堤防で見かけたイネ科の多年草。10-20cm程度だが、地下にも根茎を長く伸ばす。5-6月に穂を出す。10/05/15 

チガヤ

 

左の写真は、水田の傍の道傍に穂を出した様子01/06/01。穂がまだ若くて葉鞘(ようしょう)の中にあるときは穂が食べられる。草丈70cm程のイネ科の多年草。
 右の写真の左の矢印がチガヤで、赤みがかった葉鞘に包まれている花穂で茎が少し膨らんで見える。この葉鞘を外すと白い花穂が顔を出したのが右の矢印。この頃の花穂は噛むと甘くて、子どものころは探して食べていた。14/05/10

オニシバオニシバ

浜辺で見かけた、15cm程の高さのイネ科の多年草。6月頃、穂を出して花が咲く。左上に写っているのは、ハマヒルガオの丸い葉。12/09/09

忍冬(スイカズラ)

 畑の傍で。忍冬とも言う。はじめ白い花も黄色に変わり、2,3日ほどで枯れてゆく。つる性の常緑低木で葉は対生。スイカズラ科。11/06/07

スイカズラ

クサノオウ


 山道で。語源は草の黄とも瘡の王とも。
 花は黄色の4枚の花弁で、茎に毛が多い。花の後は細長い実が生る(写真右上)。30〜70cm。有毒植物。ケシ科。14/05/25 

ウキゴケ

ウキクサイチョウの葉の形からイチョウウキゴケ。田んぼに浮いていた。10/05/29
ハスハス

ハス

池や沼に生えるスイレン科の多年草。地下茎は、水底の土の中にある。地下茎はレンコンとして食用になる。葉の茎にも穴が数本あった(写真右)。花期は7〜8月。花は朝早く開き、午後3時頃には閉じる。13/07/20

 

ジュンサイ

 池や沼に生えるスイレン科の多年草。地下茎は、水底の土の中にある。水田の用水池に一面に葉が広がっていた。左側の葉が一枚裏返しになっている。花期は5〜8月。04/09/04

スイレン睡蓮スイレン

 お寺の池で。スイレン科の多年草。花期は6〜9月。未(ひつじ)の刻(午後2時)頃に花が開くことからヒツジグサとも呼ばれる。01/07/09

ウツボグサ

 田んぼのあぜで。子供の頃、花を抜き取って蜜を吸った思い出があります。蜜花と言っていました。高さ30cm程度。シソ科の多年草。05/06/22

ヤマクルマバナ

ヤマクルマバナ道ばたに20cm程度の高さで生えていました。薄紫色の小さな花です。シソ科の多年草。01/06/22  

 

ヤマタツナミソウ

ヤマタツナミソウ

山道で見かけたシソ科の多年草。高さ10〜25cm。14/06/08

タツナミソウタツナミソウ

 山道で。20〜40cm。花の形が海の波が立つ様子に似ていることから。シソ科の多年草。02/05/06

オカタツナミソウタツナミソウ

オカタツナミソウ 杉林の下でタジマタムラソウに並んで見かけた。15〜50cm。花穂(かすい)は短く、花がかたまって付き、タツナミソウに比べて葉が大きい。シソ科の多年草。06/06/05

ナミキソウナミキソウ


 海岸の砂地に生えるシソ科の多年草。細長い地下茎があり、茎は枝分かれし高さ10〜40cm、軟毛がある。 葉は長楕円状披針形で長さ1.5〜3.5cm、両面は有毛で、葉縁には鈍い鋸歯がある。6〜9月、茎の上部の葉腋に紫色の唇形花をつける。 写真では、ハマヒルガオ、テリハノイバラの中に育つ。06/06/17
 ヒメレンゲ

ヒメレンゲ

渓谷の崖の上にたくさん見かけた、ベンケイソウ科の多年草。コマンネングサともいう。高さ20cm程度で葉は細長い。5〜6月に黄色の花が咲く。11/05/08

マルバマンネングサ


川渕の崖で見かけた、ベンケイソウ科の多年草。高さ10〜20cm。丸い葉が対生する。6〜7月に黄色の花が咲く。丈夫なので鉢植えで観葉植物として楽しめる。08/07/06

子持ち万年草
(コモチマンネングサ)

コモチマンネングサ 畑で見かける7〜20cmの小さな越年草で黄色の5枚の花弁、葉は下部で対生。葉えき(葉の付け根のすぐ上)に肉芽を作り、地に落ちて新苗になる。ベンケイソウ科。09/06/07

ツルマンネングサ

庭で見かけた、ベンケイソウ科の多年草。高さ10〜20cm。葉が3輪生する。5〜7月に黄色の花が咲く。04/05/18

タイトゴメ


厚みのある細かい葉。黄色の星のような5弁の花。高さ10cm程度だが、地面に広がる。地域の子どもは、コンペイソウと呼んでいた。なるほど葉がお菓子の金平糖に似ている。ベンケイソウ科の多年草。08/06/27 

アゼムシロ 

アゼムシロ
田のあぜにありました。先が5つに割れた白い花の形がかわ いいです。夏に咲いています。ミゾカクシともいう。20cm程度。キキョウ科の多年草。写真の右上の葉は血止め草。09/07/04

蛍袋(ホタルブクロ)

 山際などに6〜7月頃咲いている。50cm程度。キキョウ科の多年草。写真は吉崎さんより。
 昔蛍を取りに行くのに菜種の実を取った後の茎を 持って追いかけ、取れたらこの袋に入れて持ち帰ったことも。 01/06/01   

荒地ウリ(アレチウリ)

アレチウリ畑のそばで伸びてきた雑草。 ウリによく似ているが、蒔いた覚えはないなあ。ツル性で、巻きひげで他の草に巻き付く。秋に葉の脇に直径1cmほどの黄白色の花をつける。ウリ科の1年草。10/07/17

コナスビコナスビ

 山道で。5枚に見える花びら、葉は対生。10〜50cm程度。サクラソウ科の多年草。10/05/15

 
 

 

カラスビシャク
烏柄杓(カラスビシャク)

 小さな芋から先のとがった三つ葉の葉が出てきて、芋から今度は花の茎が伸びてきて細長い緑の花が咲く。高さ20cm程度。畑の中で見かけた、サトイモ科の多年草。10/05/05

ショウブ

ショウブ
 川のそばで見かけたサトイモ科の多年草。線形の葉。花は4-7cmの円柱状で葉の途中につき、目立たない。花期は5-7月。全体に強い香気があり、葉が剣のような形をしているところから、古くから魔よけに使われた。当地方では、旧暦の端午の節句に菖蒲湯に使われる。08/06/07

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