西暦2000年問題について
有恒会京都支部・二火会
三月例会
平成11年3月9日
昭和
51年卒 藤野 正純
西暦2000年問題とは
西暦年号を下2桁で処理しているために、コンピュータシステムが正常に動作しなくなること
日付を扱うプログラムに障害が生じる
1999年を99年として処理しているなら
2000年を00年として処理する
誤動作が予想される原因
日付の表示
西暦と和暦の変換
日付の大小比較
期間計算
予想される障害
製造ラインの停止
売掛残高の消失
受発注システムの混乱
誤った金利計算
手形決済の見落し
なぜ今騒がれているか
外圧
1998年5月 バーミンガム・サミットで議題となる
1998年9月 「コンピュータ西暦2000年問題に関する顧問会議」が、「行動計画」を発表
終末論
ミサイルが誤発射される
食料輸入が途絶える
飛行機は落ちるのか
発電システムは止まるのか
預金は引き出せるのか
電話はかかるのか
放送は中断しないか
エレベータは動くか
食料品の供給は止まらないか
ペースメーカーは停止しないか
飛行機は落ちはしない
発電システムでは日付を扱わない
第3次オンラインで4桁対応済み
1995年に着手しており、ほぼ対応済み
2000年対応済み
曜日を誤ってエレベータは止るかもしれない
食料品の供給は止まらない
ペースメーカーはカレンダーを持たない [日経ビジネス1999.3.1号]
だが、
日付を扱っているかどうかわからないマイクロチップ
対応したかどうかわからない取引先
今からでは間に合わない
相当な時間と経費が掛る
単純だが大量な作業
ソフトメーカーは請負わない
対策プロジェクト
対策組織をつくる
現状を把握する
対応方針と作業計画の策定
具体的な対応作業を実施
模擬テストを行う
危機管理計画をつくり待機する
危ない日
1999年1月1日 1999年問題の危険日
1999年4月1日 2000年3月決算期の開始日
1999年8月22日 GPSの桁あふれ日
1999年9月1日 1999年問題の危険日
2000年1月1日 2000年問題の危険日
2000年2月29日 特別なうるう年
乗り切るために
危機管理計画の策定と実施
優先順位の決定
代替案の検討
問題発生時の対応マニュアル
対策を実施した証拠を残す
積極的に開示を行う
取引先の対応状況を把握する
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