鈴鹿のフルコース
釈迦ヶ岳
2006年5月5日
朝明渓谷〜庵座谷〜釈迦頂上〜
猫岳〜羽鳥峰〜朝明渓谷

5月3日の竜ヶ岳につづいて鈴鹿に向かう。
今日は、本格的に登ってみよう。
選んだ山は釈迦ヶ岳、鈴鹿でも屈指のコースが広がっている。自宅を6時30分に出発。鈴鹿スカイラインを越え、鈴鹿の三重県側に入る。
途中コンビニで買出しをして、朝明渓谷に8時20分に着く。
駐車場のオジサンに「庵座谷の下りは危険だから、登りに使いなさい!」と指導を受ける。(余計なお世話だ)と感じたが。日頃から子供たちには「人の話は素直に聞け!」と諭しているオヤジである。今日は反抗期の息子も一緒である。「ありがとうございます。気をつけて登ってきます。」とすんなりルートを変更し、庵座の滝を目指して出発する。

沢の音
駐車場から庵座の滝までは、沢を巻きながら歩いてゆく。灌木に巻かれたテープを手がかりにルートを選びながら歩いてゆく。ザーザーという沢の音を聞きながら庵座の滝につく。落差40m、鈴鹿を代表する名瀑がゴーゴーと音を立てている。。ここで、デジカメのトラブル発生に気づく。(記憶メディアが入っていない)

息づかいの音
庵座の滝から先も沢沿いの道を歩いてゆく。沢を何度も渡渉し、沢を詰めてゆく。
沢を上りきると。今度はガレ場の急登が続く。鎖やロープにつかまりながら。なんども「よっこらしょ!」と登ってゆく。ハーハーと息づかいも荒く、ドクドクと心臓の鼓動までも聞こえる。
「めっちゃ急やでこの登り!最強。」部活で体力をつけているToshiが余裕で登ってゆく。

風の音
ガレ場を過ぎて稜線に出る。大陰付近のやせ尾根を歩く。鈴鹿の中でもアルペン的な稜線を過ぎ、笹と灌木の中を歩いてゆく。稜線を渡る風が気持ちよい。サーっと音を立てて風が稜線を流れてゆく。11時20分林の中の釈迦ヶ岳の頂上に到着する。
少し下って昼食にする。

飯の音
猫岳への分岐で昼食にする。本日の昼食は”こどもの日スペシャルメニュー”「山頂カルビ焼肉うどん付き」なのだ。コッヘルのふたをフライパンにしてジュージューと真空パックのカルビを焼く。付近で昼食中のパーティーも注目である。
うどん、おむすび、そして定番のビール。最強の昼食である。

鳥の声
鈴鹿山脈は滋賀・三重の県境を走る山脈である。釈迦から羽鳥峰まで、県境稜線を下ってゆく。猫岳から羽鳥峰、緩やかなアップダウンを繰り返しながら、シロヤシオと笹の混じった道を歩いてゆく。野鳥の鳴き声を聞きながらのんびりと歩いてゆく。午後の日差しが暑い。登山者で賑わう羽鳥峰から再び沢沿いに朝明渓谷に下る。

沢の音、滝の音、風の音、飯の音、鳥の声、山にはいろんなサウンドがある。
久しぶりの本格的な山歩き。心地よい疲労感を感じながら、岐路に着く。
次回は、シロヤシオのあの山だ!