死後の世界を突きとめた量子力学

「アウト・オン・ア・リム」で精霊は、われわれはエーテルだと語っていたが、コンノ・ケンイチ氏がインターネットで発表している「死後の世界を突きとめた量子力学」では驚愕の事実が記されている。

宇宙開闢のビッグバン仮説、ブラックホール理論など、現代物理学を支える理論のほとんどは、相対性理論から導き出されました。しかし、今は相対性理論が考えられていたほど完璧ではない事実が、最先端の物理学で実証されつつあります。

例えば、極小の素粒子の世界では、光の速度を越える現象が度々観測されており、相対性原理は破れています。つまり、相対性原理だけで、この世界の完全な説明は不可能ですし、間違った前提に基づいて生まれたその後の理論も全て誤りとなる可能性もあるのです。(2011年9月23日、国際共同実験OPERA「オペラ」の研究グループは、ニュートリノの速度が光速より速いことを実験で見出したと発表した。コンノ・ケンイチ氏の著作は1996年に発売されているので、今回の実験よりも15年前にはすでに光速よりも早い素粒子の存在が知られていたということになる。)

アインシュタインは、有名なマイケルソンとモーレーの実験の結果、光の速度を越える存在はないと断定したのですが、この実験結果から違った結論を、その後多くの学者が引き出しているのですが、大々的に取り上げられることはありません。アインシュタインの相対性理論を批判したり否定するのが憚られるほどに、その呪縛は相当にきついようです。

このマイケルソンとモーレーの実験は、光が波なのか粒子なのかを決定するためのものでした。つまり、光が波であるとするなら、例えば電波や音波に対する空気、海の波に対する海水のような、波を伝える媒質の存在が必要です。要するに、光は真空の宇宙空間を突き抜けて来ますから、空気は媒質ではないわけです。

媒質と考えられていたのは、アリストテレスが提唱した、この宇宙を覆っているとする目に見えない「エーテル」でした。このエーテルの存在を検出できれば、光は波であると決定できるわけです。しかし、実験ではエーテルは検出できませんでした。

アインシュタインはこの実験結果を踏まえて光速度不変の原理を立て、なぜ光が波の性質を示すのかの考察を放棄し、エーテルは存在せず、エネルギーと質量は等価で、空間は実は歪んでいるなどとした相対性理論で、宇宙の全ての物理現象を説明できるとしました。

著者は、マイケルソンとモーレーの実験でエーテルが検出できなかったのは、エーテル概念が間違っていたからだとしています。地球の大気中にエーテルが満ちているのではなく、この宇宙の空間そのものがエーテルなのだとするわけです。

文科系の私には、この辺の理屈の説明は難しいのですが、例えば、テレビやラジオ、携帯電話の電波を送受信する技術は知っていても、発信された電波が一個ずつの粒子なのに、多くの受信装置で同時にキャッチできるのは、考えれば不思議なことです。物理学では光や電波は波でもあり粒子でもあるとしていますが、これはそういう性質をそのまま知識として受け入れているだけで、それは何故なのかという根本的な説明ではありません。

この現象に説明としては、もし宇宙空間が何もない真空だったら、波でもあり粒子でもある光が一定速度で直進するとすればいいわけですが、電波も直進するのか疑問ですし、波でもあり粒子でもあるという点が、誤魔化されているようで、引っ掛かりを覚えます。

この点、アインシュタインと同じ頃に活躍した物理学者のニールス・ボーアが創始した量子力学にヒントが得られそうです。ボーアは、原子より小さい素粒子の世界では、相対性原理が全く通用せず、私たちの常識を覆す現象が多いことに気付きました。簡単に言えば、この世界は物質ではなく、人間の意識こそが存在を規定しているのと言うのです。

つまり、観測している素粒子がいつ、どの位置に存在しているかを決めるのは不可能なのですが、これは素粒子が粒子の性質を示すかと思えば、波の性質を見せたりして、実体が捉えにくいのですが、その状態を決定するのは、観測する人間の意識なのです。

具体的には、観測者が素粒子の状態を調べようとすると、素粒子がその意識を察知して、瞬時に状態を変化させるのです。つまり、素粒子に意思があるとしか考えられない振る舞いをするのです。また、スクリーンの手前に小さな穴を開けた板を置き、素粒子にその穴を通過させると、一つの素粒子が同時に二つの穴を通過したりの奇妙な現象が起こります。

他にも奇妙な振る舞いは多いのですが、省略します。ともあれ、ニールス・ボーアは量子力学を打ち立て、これら素粒子の奇妙な現象をシュレディンガーなどが不確定性理論や波動方程式にまとめて、量子の世界の出来事はこれが原因で結果がこうなるという因果律に囚われず、確率的にしかわからないとしました。しかし、この理論は相対性原理と相容れず、アインシュタインは死ぬまで、ボーアたちとの論争を続けました。

量子と総称される素粒子とは、原子核を構成する陽子、中性子、中間子、そして原子核の回りを回る電子を含め、陽子などを構成する更に小さいクォークなどです。極小の世界とは言え、例えば、原子核を東京駅に置いたラグビー・ボールだとしますと、その回りを回る電子はピンポン球の大きさで、小田原辺りを回っているほどに、隙間だらけのミニ宇宙なのです。この隙間の空間に何があるかと言いますと、空気もいろいろな分子からなっていますから、当然空気ではありません。空気も入らないほど小さいわけです。

言わば真空なのですが、真空とは何もない空間ではなく、いろいろなエネルギーが詰まった空間だということがわかってきています。「無から有は生じない」と言われますが、実は生じているらしいのです。しかし、まだ現代の科学ではそれが検出できません。

どうも、この宇宙空間は見えない物質で満たされているようです。天文物理学の分野では、観測される宇宙全体の星の全重量と、理論で得られる数字が合わない事実を、観測できないダークマター、つまり見えない物質が宇宙にたくさん存在しているからだとしています。では、このダークマターとは何かと言うと、ニュートリノという、質量を持たない素粒子がそれだと言う説が有力ですが、質量を持たない存在なんて幽霊みたいですね。

ところで、私たちの体を始め、宇宙の万物を構成する究極に近い単位の原子でさえ、隙間だらけのスカスカの存在だということになります。そして、この宇宙空間はどうもただの空っぽの空間ではなくて、何か未知のエネルギーに満ちているようです。

しかも、極小の素粒子は意識を持っているようですから不気味です。この素粒子が私たちの体を構成していることを思うと、この不思議な量子力学の世界も、私たちの存在のあり方と無関係とは言えないはずです。光を構成する光子も含めて、素粒子が実体のない波になったり、実体を持つ粒子になるということは、結局私たちの存在も実体があるように見えて、実は幽霊みたいなものだということにならないでしょうか。

今回は量子力学の基礎講義みたいになってしまいましたが、私自身が理解するために必要な作業だったとご理解ください。次回は、量子力学の成果を中心に導き出される、超常現象や死後の世界についての著者の解釈を、わかりやすく紹介するつもりです。

 わたしは(サイト作成者)最近、次のようなニュースを読んだ。そして、コンノ・ケンイチ氏の言う通りのことが素粒子の世界で起こっていることを確信した。以下そのニュースを掲げて見る。

 米「タイム」誌はこのほど、2007年の「世界で最も影響力のある100人」の一人に、ハーバード大学の理論物理学者リサ・ランドール博士(44)を選んだ。ランドール博士は、宇宙には次元が無限に存在する可能性を提唱し、現在世界で最も注目を集めている物理学者の一人である。

 明慧ネットの報道によると、ランドール博士は核分裂実験の過程で偶然、一部の素粒子が突然消失するのを発見したという。このことから、それらの素粒子は我々人類の目に見えない5次元空間に飛んで行ったため、突然姿を消したのである、という大胆な仮説を立てた。この仮説は、アインシュタインの一般相対性理論と大きく矛盾することから、国際物理学会に大きな波紋を投げかけている。

 「タイム」誌の報道によると、宇宙に異次元が隠れていると推測したのは、ランドール博士が初めてではない。しかし、空間の余剰次元はおそらく無限大であるという説は革新的であるという。博士は、「5次元空間は、私たちから遠く離れているわけではなく、すぐそばに存在するのかもしれない。ただ、上手く隠されているので、私たちの目には見えないだけだ」と語っている。

 欧州の原子核研究センターは現在、スイスとフランスの国境付近の地下100メートルのところに、世界で最大規模の素粒子衝突型加速器(LHC)を建設中であり、この装置が完成すれば、ランドール博士の提唱した5次元空間の問題に答えが出されることになるといわれている。

 実験では、一周27kmの環状トンネルの中で、陽子を光速近くまで加速させ、毎秒8億回の頻度で互いにぶつけ合う。衝突の際、陽子よりも小さな素粒子が大量に放出されることになるのだが、もしその素粒子の一部が消失すれば、それらが人類には見えない5次元空間に入ったという仮説を証明することになるという。

 ランドール博士は7月末に来日し、東京大学の小柴ホールで日本の学生たちを前に特別授業を行った。講義では、新たにわかってきた研究の成果や、新しいことを発見する喜び、学ぶことの楽しさなどを魅力的に語った。

 博士は、2004年、5次元空間を分かりやすく解説した一般書『Warped Passages』を出版し、日本でも『ワープする宇宙−5次元時空の謎を解く−』(日本放送出版協会、2007.6)と題する翻訳が出されている。

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