個展のお知らせ

   出展作品の一部

ご挨拶

古い茶会記に登場する信楽は、その時代の生活用品が茶道の中に取り上げられたのです。
その後、遠州、宗旦、新兵衛、空中、その他、時の茶人によって茶道具としての信楽が造られました。彼らはどんな焼物を持って茶を楽しんでいたのでしょうか。

この度は、「源流を辿ってから信楽をはじめなさい」と恩師の廿余年の前のおことばを思い出し、先人達が席中で一服を楽しんだ茶道具を造り源流を辿ることに挑みました。
どうぞご高覧ご批評賜りますようお願い申し上げます。

 
                                             奥田英山



野趣味たっぷりの粗々しい土肌より生ずる自然釉の美しい流れ、信楽焼は素朴な中にも深淵さをたたえた焼き物として古来より多くの茶人達を魅了してまいりました。
江戸時代より続く窯元一族の家に生まれた奥田英山先生は、父上に師事して陶芸の修行、研鑚を積まれる一方、茶人として茶道をも深く追究されておられます。
九州で初めての個展となる本展では、水指・茶碗・茶入・花器から食器まで茶陶全般役60点を連日呈茶席を設け、一堂に展覧いたします。
何卒ご高覧くださいますようご案内申し上げます。
  

                                          福岡三越  美術部


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