電器 vs ガス「喧嘩してどないすんねん!」2003.8.10
前から気になってたんですが、電力会社とガス会社のコマーシャル、露骨に張り合ってますよね。
せっかく陽あたりの良い家に住んでいるので、太陽光発電をしようかと、 取り扱い業者の話を聞いてみると、「オール電化にしてもらうのが条件です。」と言われ、 「嫌です」と言って帰って来てしまいました。
だって変じゃないですか。ガス湯沸し器を使おうが、ガス冷蔵庫(そんなもん使ってないけど) を使おうが、そんなの私の勝手でしょ。
「ガスにできることで電気ができないことはありませんが、 電気にできること全てをガスはできません。 オール電化にすると電気代は安くなります。」 と言われ、太陽光発電を設置しようとする人間は金が全てだと思ってるわけね、 と興ざめしてしまいました。
もちろん、光熱費は安い方がいい。でも、環境のことを考えて太陽光発電を始めようと言う人間が、 一度熱を使って発電する時のエネルギーロスを考えないわけないじゃないですか。
そのことも質問したのですが、光熱費が安くなるの一点張り。
でも、そんな電気に対抗して、ガス会社も変なことを始めてしまいました。 一般家庭でもガスで発電???
電力会社がガスでは電気の代わりはできないと吹聴するもんだから、 「わしらかて、その気になったら電気ぐらいつくれるんじゃ!」と反撃に出たんでしょう。
これは完全に喧嘩。電力会社が吹きかけた喧嘩をガス会社が買ったってことですね。
電力会社に肩入れできないのは、原子力発電に頼ってる点。 太陽光発電をしても、太陽の出ていない夜間は、その原子力発電による電力を使っているのです。 原発事故は従業員と住民の健康を脅かし、その発電自体も永らく停止させます。 この日本で電力不足による停電の危機があるとは去年までは一般人には思いも寄りませんでした。
今年は比較的気温が上がらず、東京電力は喜んでるでしょうが、もし停電になれば、 料理ができないどころか、風呂にも入れない。
私をはじめ、汗をかき汚れる仕事をしてる人間には風呂に入れない生活は苦痛です。 阪神淡路大震災でガス水道の使えない生活を経験しましたが、あれは冬のこと、 夏にあの生活はできません。電力が不足するのは夏なのですから、 危険分散のためには、私に関してはオール電化はありえないのです。
電気には電気の長所、ガスにはガスの長所、そう言う考え方ができないのは、 どこか歪んでいます

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