息抜き 2001.11.2
ようやく秋めいてきましたね。
北の方では紅葉の美しい季節になっているんじゃないでしょうか。
このところ、連続2回もうっとうしい話題で、 読んでいる人は私が暗ぁーくなってるんじゃないかと心配されていてはいけないので、 今月はしょーもないことを書きます。
前回更新をした頃に「ハリー・ポッターと賢者の石」を買って読んでいたのですが、 面白かったので続編も買ってしまいました。
ジャンルでは児童書ということになるのでしょうが、 大人でも楽しめる物語です。
嫌なことばかり起きる世界で、現実逃避するにはもってこいじゃないでしょうか。
現実逃避というと、嫌な顔をする人もいるでしょうが、 私は現実逃避が大好きです。
本当に逃避できるわけじゃないんだから、本を読んでるときぐらい現実から離れたいものです。
映画にしたってそうですが、 「そんなこと起きる訳がない。」と言っていたんじゃ楽しめませんからね。
本は何かを得るために読むものだと考えている人もいますが、 何も役に立たなくたっていいじゃないですか。
私にとって本を読むことは、物語にのめりこんだり、ものを知るという楽しみです。
本を読んでものを知るというと、「やっぱり役に立ってるじゃないか。」と言われそうですが、 「ジャンボジェット機の飛ばし方」なんて本を私が読んで知識を得ても、 なんの役にも立たないのですから、やっぱり知ることがただ楽しくて読んでいるわけです。 (この本の帯には「世界で一番使いようのない実用書」と書かれていた。)
この頃の子供は本を読まないと言われて久しいですが、 本を読むことが楽しいことだと教える人が少ないからじゃないでしょうか。
楽しい物語なら、テレビドラマや漫画があるんだから本になんて見向きもしないんだと言いますが、 既に映像になってしまっている物語を受身になって見るより、 文字として受け取った物語を自分の頭の中で映像化するほうが、 ずっといいドラマを見れるんだってことを教えないからだと思います。
私が小学校の低学年の頃、授業の最後に読書の時間がありました。 多分学校の方針ではなく、担任の室谷先生独自のやり方だったのだと思います。
室谷先生は毎日少しずつ、本を読み聞かせてくれました。 先生が本を読む間、子供たちはめいめい目を閉じたり、 机にうつぶせになったりして物語の世界を想像しています。 それは本当に楽しい時間で、「かえるのエルタ」や「赤ん坊大将」なんて 「ハリー・ポッター」にひけをとらない日本の作家の物語を自分の頭の中で想像しました。
先生の読み聞かせが終わると、 子供たちはみんな、後の棚の上に置かれた学級文庫を我先にと争って取りに行きます。 そしてそれぞれの机に戻り、本をむさぼり読むのです。
子供に本を与える時、大人は感想文を書かせたりしますが、子供にそれを求めるのは酷です。 ただ楽しめばいいということを教えてあげましょうよ。
私自身、物心ついた時からテレビがあり、帰宅すれば先ずテレビを点けるテレビっ子ですが、 テレビを見るから本を読まなくなるというものではないと思います。 テレビは放送している番組しか見られませんが、本は好きな時に好きなものが読めます。
ハリー・ポッターがハードカバーの分厚い本なのに子供が読むということに親は驚いているけど、 その気になれば本を読む子に本の楽しさを教えてあげてなかったってことでしょう。
子供たちに良い本を与えるのではなく(大人が良いと思う本はたいていつまらない) 、面白い本を見つけさせてあげて下さい。 子供向けの面白い本が見つからず、大人の小説を読み始めても叱らないであげて下さい。
ハリー・ポッターの映画のサイトは遊べる楽しいサイトに仕上がっています。
本を読んだ人は是非行ってみて下さい。読んでない人には意味不明かも。

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